自動ドアというと、多くの人が「電気式のセンサータイプ」を思い浮かべるかもしれません。しかし、じつは電気を使わず、足元の荷重で動く「荷重式自動ドア」という選択肢も存在します。とくに、省エネ性や防災対応の観点から注目されており、住宅や店舗、施設での導入事例も増えてきました。

この記事では、店舗設計を検討している方の中でも、特に「神戸」という地域に焦点をあてて、どこに相談すべきか、費用はどのくらいか、どんな事例があるか…といった基本的な疑問に丁寧に答えていきます。

さらに後半では、「設計=見た目やデザイン」だけではない、空間づくりに必要な視点として、私たちが大切にしている【適ドア適所】という考え方にもふれていきます。


店舗設計を頼むとき「どこに相談するべき?」設計士?施工会社?デザイン事務所?

Q:店舗設計を相談するとき、どこに依頼するのが正解なの?
A:業種や目的によって最適な相談先が異なります。まずは「設計」と「施工」の違いを正確に理解することがスタートです。


手順:

  1. 設計士や建築士:空間の構造、動線、法規対応を専門とする。意匠性と構造のバランス重視。
  2. デザイン事務所:ブランディングや内装演出に強い。コンセプト設計や集客デザインが得意。
  3. 施工会社・工務店:設計図をもとに実際の工事を行う。コスト管理や工程管理が主業務。
  4. ワンストップ型(設計+施工):初めての開業者に人気。時間効率と予算バランスに優れるが、設計の自由度が制限される場合も。

注意点:

  • 一見、ワンストップ型は手軽に見えますが、設計の質にこだわりたい場合は「設計士 or デザイン事務所+施工会社」の分離型が望ましいこともあります。
  • 逆に、初めての開業で「とにかく安心して任せたい」場合は、設計施工一括体制も有効な選択肢です。

根拠:
神戸エリアの事例を見ても、飲食店や美容室では「デザイン事務所+施工会社」の組み合わせが、医院や学習塾などでは「設計士主体の設計施工一括体制」が多く見られます。


要点まとめ:

  • 「誰に頼むか」は業種と目的により異なる
  • まずは設計と施工の役割を理解し、自分の重視ポイントを明確に
  • 初期相談では“相談先がどこまで対応できるか”を確認するのが大切

神戸で店舗設計を考える人がつまずきやすい5つの疑問

Q:神戸で店舗設計を始めたいけど、具体的に何から始めたらいいの?
A:ほとんどの方が「誰に」「何を」「いつまでに」といった基礎的な部分でつまずいています。


疑問1:設計はいつから動き出すべき?
設計の開始時期は、遅くとも「開業予定日の6か月前」が理想です。
理由は、ヒアリング、図面作成、見積もり調整、各種申請、工事の段取りなどを含めると、最短でも4か月以上はかかるからです。

疑問2:神戸のエリア特性ってどんな影響がある?
三宮・元町などの中心部は駅近物件が多く、スケルトン物件(内装がゼロの状態)での設計が主流。
一方で、灘区や須磨区などは既存内装付きの居抜き物件が多く、レイアウトの自由度が限られることも。

疑問3:設計とデザイン、何が違うの?
設計=空間の構造設計+法令遵守(建築基準法など)
デザイン=見た目やブランド表現、内装の意匠性
両者は連携が必要ですが、得意分野は異なるため、担当者の経歴をチェックするのが大切です。

疑問4:見積もりをもらったけど、何が含まれてる?
多くの場合、「設計費」「基本設計」「実施設計」「申請業務」「デザイン監修」などが分けて提示されます。
一括見積の場合も、内訳を確認しないと、後で追加費用が発生することがあります。

疑問5:専門業者とどうやって出会えばいい?
「店舗設計 神戸」で検索しても、広告ばかり…。本当に信頼できる業者を見つけるには、以下の方法が有効です:

  • 実際の事例紹介ページ(ブログやSNS)
  • 顧客の声が実名で掲載されているか
  • 会社所在地や担当者が明記されているか
  • 無料相談に丁寧に対応してくれるかどうか

要点まとめ:

  • 設計は遅くとも6か月前に着手
  • 神戸はエリアごとの物件特性を把握すべし
  • 設計とデザインの役割分担を理解する
  • 見積内訳の確認と、業者選びの「見極め力」が重要

どんな設計ができるの?神戸の事例で見る業種別の店舗設計

Q:神戸で実際にどんな店舗設計がされているのか、業種別に知りたいです。
A:地域特性や物件条件に応じて、多種多様なデザイン・構造の工夫がされています。具体的な事例を見ることで、イメージと現実のギャップを埋められます。


事例1:カフェ(中央区/三宮エリア)
・コンセプト:通行量の多いエリアで、外からの視認性と開放感を重視
・設計のポイント:ファサード(正面)に大きなガラス開口部を採用し、店内をあえて見せるデザインに
・ドア選定:ガラス引き戸(自動ドア)でスムーズな出入りを確保。風除室なしでも断熱性の工夫あり

事例2:美容室(灘区)
・コンセプト:リピート客重視のプライベート感と自然光の取り込み
・設計のポイント:セット面ごとに緩やかに仕切りを設け、閉塞感を回避
・ドア選定:荷重式自動ドアを採用し、手荷物の多い顧客も快適に出入り可能

事例3:クリニック(垂水区)
・コンセプト:高齢者にも優しい導線設計と清潔感
・設計のポイント:受付〜診察室〜待合スペースの動線を直線に近く設計し、車椅子対応を標準化
・ドア選定:多くが電動自動ドアだが、停電時の安全確保を理由に、荷重式を選択する医院も増加傾向

事例4:テイクアウト専門店(元町)
・コンセプト:省スペースでの効率営業と、非接触ニーズへの対応
・設計のポイント:厨房とレジエリアを最短動線で結び、商品受け渡し窓口を工夫
・ドア選定:非電動の自動ドア+透明パネルで、外部からの視認性と回転率を両立


比較表:業種別の設計ポイントとドア選定

業種設計の特徴ドアの選定例
カフェ視認性・開放感・回遊動線電動ガラス自動ドア
美容室自然光・半個室感・快適性荷重式自動ドア
クリニック高齢者対応・動線の単純化・安全性荷重式または電動
テイクアウト店非接触・回転率・省スペース非電動+透明パネル

要点まとめ:

  • 業種によって、設計のゴールとドア選定は大きく変わる
  • 神戸は物件の個性が強いため、汎用的な設計ではなく「場所に合った発想」が重要
  • 荷重式自動ドアは、神戸でも採用がじわじわ増えている

設計費用やスケジュールはどう考える?依頼前に知るべき現実

Q:設計費ってどれくらいかかるの?着工までのスケジュール感も知りたい。
A:店舗の規模や業種、設計方式(設計のみ/設計+施工)によって幅がありますが、ある程度の相場は存在します。


設計費の相場感(神戸エリアの場合)

店舗規模業種例設計費(目安)備考
10坪前後カフェ、美容室30万〜80万円基本設計+意匠設計含む
20坪前後物販、整体院60万〜120万円実施設計、法令対応あり
30坪以上複合店舗、クリニック100万〜200万円超法的申請、構造計算ありの場合も
  • 上記は「設計料」のみで、施工費用(内装工事など)は別途
  • 設計と施工を一括依頼した場合、設計費が割安になることも

設計〜開業までのスケジュール目安

フェーズ内容期間(目安)
プランニング相談・ヒアリング・現地調査1〜2週間
基本設計平面図・イメージ案の作成2〜3週間
実施設計+見積詳細設計・見積書作成・調整2〜3週間
工事+申請内装工事、消防・保健所対応など4〜8週間(規模による)
検査・引き渡し完了検査・開業準備1週間前後

合計:3〜4か月(最短)〜6か月以上(余裕を持つ場合)


予算の考え方:

  • 設計費は総予算の「5〜10%」が目安
  • 初期コストを抑えたい場合でも、「設計を削る」のではなく「機能と規模の優先順位を見直す」ことが推奨されます

注意点:

  • スケジュールは物件探しから逆算するのがコツ
  • 物件契約後すぐに設計が始められるよう、事前のヒアリングと仮設計が重要

要点まとめ:

  • 設計費は業種と規模により変動。平均的に50〜150万円が中心帯
  • スケジュールは「6か月前スタート」が安全ライン
  • 設計の質は、その後の運営コストにも直結する

神戸で信頼できる店舗設計業者の見きわめポイント

Q:結局、どこに頼めば安心できるの?信頼できる設計業者ってどうやって判断するの?
A:実績や所在地だけでなく、「姿勢」と「対応プロセス」に信頼のヒントがあります。


1. 実績の“質”を見る(件数ではなく中身)

  • 「100件以上の実績」も大事だが、自分の業種やエリアに近い事例があるかを優先
  • 写真だけでなく、設計意図や課題解決の説明がされている業者は信頼度が高い

2. 担当者の“説明力”をチェックする

  • 初回相談で「専門用語を使わず説明できるか」
  • こちらの意図を汲み取って、構造や法令の制約まで丁寧に教えてくれるか
  • 無理に契約を急がせず、「まずは話を聞きたい」と伝えても歓迎されるか

3. ヒアリング内容の記録があるか

  • ヒアリングシートや図面スケッチが初期段階から提供される場合、誠実な業者である可能性が高い
  • 設計と施工の意図が連携しているか(別業者でも意思疎通が取れているか)

4. 見積・提案の“根拠”があるか

  • 見積書に「なぜこの仕様か」「なぜこの素材か」の説明があると安心
  • 「価格を合わせます」だけの提案は危険信号(設計や材料の質を落とされる恐れ)

5. フィー(設計料)への姿勢

  • 「設計料は無料です」と言う業者は要注意。
    設計には必ず工数と知見が必要で、それを無料にするということは、どこかでそのコストが補填されています(施工費に上乗せされるなど)

確認すべきチェックリスト:

✅ 実績に「同業種・同エリア」の事例があるか
✅ 担当者が図や例を使って説明してくれるか
✅ 初回からヒアリング内容の記録や提案があるか
✅ 見積書の内訳が明確で、根拠が提示されているか
✅ 設計費をきちんと説明し、無料にしていないか


要点まとめ:

  • 「相談しやすいか」ではなく「信頼できるか」で判断を
  • 安心できる業者は、丁寧な説明と根拠ある提案がセット
  • 設計料を軽視しない姿勢が、良い設計につながる

設計の先にある「空間づくり」とは?【適ドア適所】という考え方

Q:「空間設計って、見た目だけじゃない」ってよく聞くけど、どういう意味?
A:空間は、人の動き、音、光、心理、すべてをコントロールする“しくみ”であり、その中にある「ドア1枚」にも、設計の思想が現れます。


設計の役割=“意思決定の積み重ね”
どのような素材を選ぶか
どこに壁を立てるか
どこに開口を設けるか
そして、どんなドアをつけるか

すべてが「人の体験」をつくる要素です。
見た目が整っていても、「動きにくい」「使いづらい」「寒い/暑い」と感じる空間は、設計の“機能面”に課題があります。


【適ドア適所】とは?

これは私たちNewtonプラスが大切にしている考え方で、
「用途」「場所」「人の動き」によって、ドアの種類も使い分けるべき、という設計哲学です。

例えば…

シーンよくある選定【適ドア適所】の提案例
美容室の入口電動自動ドア(便利・定番)荷重式自動ドア(省エネ+静音+使いやすさ)
小児科クリニックの診察室一般的な引き戸荷重式+指詰め防止仕様(安全性と操作性)
カフェの厨房入口スイングドア軽荷重式片開き(省スペースかつ高頻度対応)
高齢者施設の風除室二重電動ドア+ボタン式片側荷重式+防風パネル(停電時も安全確保)

この考え方がもたらすメリット:

  • 無駄な電気消費の削減 → 環境配慮・省コスト
  • 停電・災害時でも出入り可能 → 防災対応
  • 自然な動作でドアが開く → 誰でも使いやすい
  • 静音・高寿命 → 運営トラブルのリスク軽減

設計とは、「意匠 × 機能 × 哲学」の統合です。
ドアの選定一つで、その空間の印象も、使い勝手も、災害対応力も変わります。


【適ドア適所】にそった「まとめ」


■ 店舗設計を神戸で検討するなら、まずは信頼できる相手選びから
■ 「設計」「施工」「デザイン」は、それぞれ得意分野が違う。役割を理解して相談先を選ぶ
■ 費用やスケジュールは、開業予定日から逆算して早めに動くのが成功の鍵
■ 設計は見た目だけじゃない。人の動き・心理・非常時対応までを考えた“しくみ”
■ 【適ドア適所】という考え方で、その場所にぴったりの空間設計を実現する

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