「自動ドア」と聞いて、ほとんどの人が思い浮かべるのは、センサーで自動的に開く“電動式”のタイプではないでしょうか。しかし実際には、電気を一切使わず、人が押すことで開く“荷重式”というタイプの自動ドアも存在します。

このようなドアは、特に防災・福祉施設、高齢者施設、自治体庁舎などで採用が増えており、非常時の停電対策や省エネ性、バリアフリー性の高さなど、機能面では非常に優れた選択肢です。

しかし、課題もあります。それは、「電動だと思い込んでしまう」利用者との“認識のズレ”です。実際に、ドアの前で立ち止まり続ける方や、「壊れてるのかな?」と困惑する姿は、施設現場でよく見られる光景です。

このような状況を防ぎ、施設の価値ある取り組みが正しく伝わるようにするには、“ポスターによる掲示”が非常に重要です。ですが、ただ「押してください」と書くだけでは不十分な場合もあります。

この記事では、
「押して開けるタイプの自動ドア(荷重式)を正しく案内するポスターの作り方」
について、自治体施設や高齢者福祉施設の現場に寄り添いながら、実例を交えて詳しく解説していきます。


目次(このページの内容)

なぜポスターが必要?自動ドアの“誤解”から考える

要点:
利用者にとって「自動ドア=勝手に開くもの」という思い込みが根強く、荷重式や省電力型の押すドアでは“開かない”と勘違いされることが多い。現場での混乱を防ぐには、ポスターでの事前・明確な案内が欠かせない。


背景:自動ドア=電動、という固定観念

誰もが一度は経験したことのある、コンビニやスーパーの入り口の自動ドア。これはセンサーが反応して、自動的にドアをスライドさせる“電動式”の自動ドアです。便利で安全、バリアフリー性も高いとして、日本中で広く普及しています。

そのため、利用者はほぼ無意識に「自動ドアは自動で開くもの」と認識しています。これは、もはや文化とも言えるレベルの固定観念です。


現場で起きる“認識のズレ”とその影響

しかし、実際には電気を使わず、物理的に押すことで開く「荷重式自動ドア」も存在し、さまざまな理由で導入が進んでいます。

  • 停電時にも確実に開く
  • 電力不要のため、省エネ・CO2削減
  • シンプルな機構でメンテナンスが少ない
  • 感知センサーが苦手な高齢者や視覚障害者にも適応

特に、自治体の庁舎や福祉施設、災害拠点となる建物で重視される「防災性能」や「安心の継続性」を考えると、荷重式の選択は非常に合理的です。

しかし、その利点とは裏腹に、利用者が**「自動ドアなのに開かない!」**と困惑するシーンは後を絶ちません。中には、ドアの前で立ち尽くしてしまう高齢者や、車椅子利用者が押す動作に気づかず、職員が気づくまで待ってしまうケースもあります。


誤解はクレーム・トラブルの温床にも

このような“小さな誤解”は、施設側にとっても悩ましい問題です。たとえば:

  • 「壊れているのではないか」という苦情
  • 他の人に開けてもらうことが続き、心理的ストレスを感じる利用者
  • スタッフの呼び出し回数が増え、業務負担になる

これらはすべて、「ドアの仕組みが違うことを、利用者が知らなかった」という、コミュニケーション不足が原因です。

そして、このギャップを埋めるために最もシンプルで効果的な方法こそが、**“ポスターによる掲示”**です。


掲示の意義は「機能の説明」だけではない

ただの説明書きとしてではなく、ポスターには次のような役割もあります:

  • 利用者の不安を和らげる
  • 施設の配慮や姿勢を伝える
  • 自動ドアの“押す操作”を促しやすくする

つまり、掲示物はただの案内ではなく、施設と利用者の間の“コミュニケーションツール”とも言えるのです。


「押してください」の一言では足りない?伝わる表現の工夫

要点:
「押してください」だけの掲示では、利用者に伝わらないことが多い。伝わる表現には、“誰にでもわかることば選び”と“視線の位置や行動の流れ”を意識した設計が必要。


なぜ伝わらないのか?現場の“あるある”から考える

ポスターで「押してください」と書いてあるのに、なぜ伝わらないのか。
現場でよく見られる状況をいくつか挙げてみます:

  • 表記に気づかず、ドアの前で立ち止まってしまう
  • 文字が小さくて読めない
  • デザインが施設の背景に溶け込んでしまい、視認されない
  • 「押す」という動作に身体的な不安を持つ方が躊躇する
  • 「このドアは電気を使っていません」という説明がないために、機械の不具合と勘違いされる

つまり、「押す」という動作そのものが“異例”であり、利用者側にとっては想定外であるため、ただ「押してください」と言われても行動につながらないのです。


誰に伝えたいのか?ターゲットを“利用者目線”で再設計

伝わる表現を作るには、利用者の属性や心理状態を考える必要があります。特に次のような方を想定するのが効果的です:

  • 高齢者で視力や反応速度に不安がある方
  • 初めて施設を訪れる人
  • 日本語が母語ではない訪問者(やさしい日本語/英語併記の検討も有効)
  • 車椅子や杖を使っている方で、両手が使えない状況

これらの人たちに共通するのは、「すぐに読めて、すぐにわかる」ことが必要だという点です。


“伝わるポスター”に必要な3つの要素

  1. 具体性のある表現にする
     例:
     ×「押してください」
     ◯「このドアは自動では開きません。ゆっくり押してください。」
     ◯「非常時も安心!このドアは電気を使わず開きます」
  2. 感情に配慮した、やさしいトーンにする
     例:
     ◯「ご不便をおかけしますが、ご協力をお願いします」
     ◯「災害時にも安心して使えるドアです」
  3. 視線と行動の導線に沿った配置と文面
     たとえば、ドアの真正面や取っ手の近くなど、「人が必ず目にする場所」に「目立つフォントと背景」で表記を置くのが基本です。

NGになりがちな表現例

表現問題点
「押してください」だけの短文情報が少なく、初見では意図が伝わらない
「手動式です」専門的すぎて一般の利用者には意味が通じにくい
「自動で開きません」だけ否定だけで、行動を促す文が不足している
小さな文字・淡い色高齢者や視力の弱い方にとって読みにくい

伝わる表現の“組み合わせ”を考える

表現は1枚のポスターで完結させる必要はありません。
以下のようなパターンを使い分けることで、伝達力を高めることができます:

  • 【メインメッセージ】
     「このドアは自動では開きません」
  • 【行動促し】
     「手でゆっくり押して開けてください」
  • 【安心の一言】
     「電気を使わないので、災害時も安心です」

これらを短文で分けて構成することで、読みやすくなり、視認性も高まります。


このように、ポスターにおける表現は、「書けばよい」ものではなく、「伝わるかどうか」が鍵です。
次の章では、こうした内容を“視覚的に伝える”ために欠かせない、ポスターのデザイン視点について掘り下げます。


どんなデザインが良い?視認性・親しみやすさ・施設らしさ

要点:
伝わるポスターには、文字や色だけでなく「施設の空気感」に合った親しみやすさが不可欠。見た人が「気づける」「理解できる」「安心できる」デザインが求められる。


視認性とは、“見やすさ”だけじゃない

ポスターにおいて「見やすさ」は当然大切です。しかし、それは単に文字が大きいとか色が派手というだけではありません。以下の3点をバランスよく組み合わせることが、真の「視認性の高いデザイン」です。

  1. 距離感に応じたサイズ設計
     → 近づかなくても読めるように、視認距離とフォントサイズを調整
  2. コントラスト(背景と文字色)の最適化
     → 白地に黒、濃い青に白など、色弱の方にも読みやすい組み合わせを考慮
  3. 文字の太さと行間の工夫
     → 高齢者でも無理なく読めるように、行間と字間に余裕を持たせる

親しみやすさの演出が“操作ストレス”を和らげる

人は、無意識のうちに「やっていいか」「触っていいか」を周囲の情報から判断しています。特に、「押す」という行動は、電動式自動ドアに慣れた人にとって“例外的な操作”です。

この心理的ハードルを下げるには、次のようなデザインが有効です:

  • 柔らかい色使い(パステル系・暖色系)
     → 冷たい印象より、安心感を与える効果あり
  • やさしいイラスト・ピクトグラムの活用
     → 押す動作を描いた図などで、非言語的に伝える
  • 言い回しを柔らかく(「ご協力お願いします」など)
     → 命令ではなく、お願いベースの言葉選びが好印象

施設の“空気感”にあわせるという視点

ポスターは施設の一部です。そのため、以下のような“施設らしさ”を演出することが、利用者に安心感を与える要素になります:

  • 自治体庁舎:公的な信頼感を損なわないフォーマット(公式感+やさしさ)
  • 高齢者施設:温かみがあり、家庭的な印象(イラスト・淡色)
  • 医療機関:清潔感とシンプルさを両立(白ベース+青系)
  • 子育て支援センター:親しみやすく、親子で見やすい配色や表現

施設によって来訪者の属性は異なるため、「どんな人が訪れるのか」を想定しながら、色やフォント、レイアウトを設計することが重要です。


実例:ポスターデザインの比較と改善ポイント

デザイン例良い点改善点
文字のみ・白黒のポスターシンプルで印刷しやすい情報が無機質で伝わりにくい
赤字で「押してください!」強調視認性が高い命令的に見え、心理的圧力になる場合あり
イラスト付きのカラーポスター親しみやすく理解されやすいカラー印刷のコストがかかる
多言語対応(やさしい日本語+英語)外国人や支援者に有効情報過多になると読まれにくい

→ 最も重要なのは、「見た人にやさしく伝わる」こと。機能性と感情的配慮のバランスが必要です。


実現可能な工夫の例(Word/Canvaでも可能)

  • 背景色と文字色のテンプレートを数パターン用意しておく
  • アイコン(手のひら・押す動作)を右下に添える
  • フォントはゴシック体(視認性が高く、公共施設にも適する)

次の章では、こうしたポスターを“どこに・どう貼るか”という、実際の設置方法と注意点について詳しく解説します。


ポスターを貼る場所・貼り方のベストプラクティス

要点:
ポスターは“何を伝えるか”と同じくらい、“どこに貼るか”“どう貼るか”が重要。目に入らなければ意味がなく、行動の流れに合わせた位置と見やすさを意識した掲示が鍵。


「貼ったのに見てもらえない」落とし穴

現場でよくある悩みの一つが、「ちゃんと掲示しているのに見てもらえない」という声です。
この背景には、次のような要因があることが多いです:

  • 視線の高さに合っていない
  • ドアの横や隅に貼られていて、視界に入らない
  • 入口までの導線に掲示がないため、気づかれにくい
  • 貼る位置が高すぎ・低すぎで、車椅子利用者や子どもには視認困難

ポスターは「見える場所に貼る」だけでなく、“見やすい状況”をつくることが重要です。


ベストな掲示位置と高さの目安

ユーザー属性推奨掲示高さポイント
一般成人140〜160cm立って自然に読む高さ(目線レベル)
車椅子利用者110〜130cm座った状態で視界に入る高さ
子ども90〜110cm子どもの目線に合わせた掲示も必要な場合あり

→ 特に多様な来訪者が想定される施設では、2カ所以上に異なる高さで掲示するのが効果的です。


導線を意識した配置設計

ポスターは「ドアに貼ればいい」というものではありません。
利用者がそのドアに到達するまでに、自然な流れで情報が目に入ることが理想です。以下の配置が推奨されます:

  1. 入口からの導線に沿った複数掲示
     → たとえば、受付横 → 廊下 → ドアのすぐ手前など、段階的に認知させる
  2. ドアの直近、またはドアそのものに重ねて設置
     → 手で押す位置の近く、あるいはスイッチやノブの横など

さらに、掲示が周囲の壁に溶け込んでしまう場合は、背景色で囲って目立たせるなどの工夫も効果的です。


複数枚の掲示と伝え分けのコツ

以下のように内容を“分割”して、複数枚のポスターを組み合わせることで、より伝わりやすくなります:

  • 【案内用】
     →「このドアは電気を使いません」「押して開けるタイプです」
  • 【行動促し用】
     →「ゆっくりと押してください」「安全のため、強く押さないでください」
  • 【安心感の付加】
     →「災害時も安心して使えるドアです」「ご協力ありがとうございます」

→ 1枚に詰め込むより、役割を分けたポスターを複数設置する方が効果的です。


掲示に使える素材と方法の例

  • ラミネート加工したA4/A3用紙:コストを抑えて長期使用可能
  • マグネットシートや吸着パネル:壁に穴を開けずに設置可能
  • 透明アクリルフレーム:掲示物が劣化せず、見た目も清潔感がある
  • 防水タイプのポスター素材:屋外や風除室にも対応可能

このように、伝える内容だけでなく「掲示の方法・場所・高さ・素材」までを設計することが、伝達効果を最大化するための基本です。
次章では、実際にNドアを導入している施設での掲示例や、実際の利用者の反応について紹介します。


実際に使われている表現・事例を紹介(自治体・施設など)

要点:
実際に荷重式ドアを導入している施設では、表現やデザインに工夫を凝らしたポスター掲示がされている。ここでは、導入事例とともに、実際の掲示内容や利用者・スタッフの反応を紹介。


ケース1:自治体庁舎(中規模都市)

導入背景:
市役所の新庁舎にて、省エネと災害時対応を目的に荷重式のNドアを導入。外見が通常の自動ドアとほとんど変わらないため、最初の数週間で利用者の混乱が多発。

掲示内容:

  • 「このドアは電気を使っていません」
  • 「押して開けてください(Please push to open)」
  • 災害時対応のイラストと併記

掲示場所:
・ドア横(140cm)/車椅子利用者向けに低位置にも1枚
・入り口通路に先読み案内のポスターを設置

スタッフの声:

「最初は“壊れてるよ”と声をかけられることも多かったが、ポスターを目立つ場所に貼った後は、混乱が激減しました」


ケース2:高齢者向け住宅施設(地方自治体指定)

導入背景:
停電時の避難安全性を重視し、建物の共用部ドアをNドアに変更。要介護の入居者も多く、表現には特に気を使った。

掲示内容:

  • 「このドアは自動では開きません」
  • 「手でゆっくり押してお入りください」
  • 「災害時も安心して使えるドアです」
    (イラストは、手のひらで押している人の横顔+“安心”マーク)

掲示の工夫:

  • ポスターをラミネート加工し、白地に赤黒文字で見やすく
  • 車椅子でも読めるよう、120cm位置にも掲示

利用者の声:

「以前は開かなくて不安になったけど、今は“押す”ことが当たり前になった」
「ポスターの“やさしい言葉”に安心感がある」


ケース3:障害者支援施設(中部エリア)

導入背景:
福祉作業所の出入口で、手動型の操作に慣れやすい設計を導入。ただし、知的障害のある利用者もいるため、視覚的なサポートが必須。

掲示内容:

  • ピクトグラム:手のイラストとドアの押し動作
  • 「押して開けるドアです」+「ありがとう」の一言
  • 英語表記も併記(外国人スタッフ向け)

設置工夫:

  • ポスター全体を淡いオレンジ系で親しみやすく
  • 雨の日対策として、透明ポケット付きフレームを使用

現場スタッフの評価:

「シンプルで優しい掲示があることで、見守りが減り、本人たちの自立にもつながっている」


現場に学ぶ掲示のポイント

これらの事例から見えてくる、“伝わるポスター”に共通する工夫は以下の通りです:

観点共通の工夫
表現「押す」「自動ではない」など、明確な動作表現
安心感「災害時も安心」「ありがとう」などポジティブな語尾
視覚イラストやピクトグラムの活用
配置目線+低位置、導線に沿った複数枚掲示
多様性多言語ややさしい日本語への配慮

実際の掲示例を通じて、「押すドア=伝える必要がある」ということが具体的に見えてきました。
次はいよいよ、自作でポスターを作る方法やテンプレート例を紹介していきます。


自作ポスターの作り方とテンプレート例

要点:
ポスターは自作でも十分に効果的。大切なのは、伝える内容と見やすさをしっかり押さえること。ここでは、誰でも簡単に作れる方法と、使える文例・テンプレート例を紹介。


自作ポスターに必要な“3つの視点”

ポスターを作る際は、以下の3つの視点で考えることが成功のコツです:

  1. 内容が正確か
     → 「このドアは押して開ける」「電気を使わない」など、機能の説明が正確に伝わるか
  2. 見やすく読みやすいか
     → フォント・サイズ・色使いが適切で、高齢者にも視認されやすいか
  3. 施設の雰囲気に合っているか
     → 利用者層に合わせた表現、やさしいデザインになっているか

手軽に使える制作ツールと方法

ツール特徴難易度
Word / Excel手軽に作成でき、誰でも扱える★☆☆☆☆(初心者向け)
PowerPoint見た目にこだわる場合に最適★★☆☆☆
Canva(無料オンラインツール)おしゃれなテンプレート多数、直感操作可★★☆☆☆
Googleドキュメント / スライドクラウド共有も可能、チーム作業向き★★☆☆☆

→ テンプレートを活用することで、1時間もかからず完成可能です。


文例テンプレート(コピーOK)

以下に、用途別に使える表現例を紹介します。必要に応じて組み合わせて使用してください。

基本表現:

  • 「このドアは自動では開きません」
  • 「手でゆっくり押してお入りください」
  • 「押して開けるドアです」

安心感を伝える言葉:

  • 「電気を使わないため、災害時にも安心です」
  • 「どなたでも簡単に操作できます」
  • 「ご協力、ありがとうございます」

やさしい日本語/英語併記:

  • 「このドアは押して開けます(Push to open)」
  • 「押すことで開きます(Please push gently)」

補足情報として使える文:

  • 「このドアは、電力を使用しない環境にやさしいタイプです」
  • 「高齢者・障がいのある方にも配慮した設計です」

テンプレート構成例(Canva/Wordでの構成案)

Aパターン:シンプル型(A4サイズ)

タイトル(大きく中央に)  
「このドアは押して開けるドアです」  

イラスト:ドアと手のイラスト(中央下部)  

説明文:  
- 自動では開きません  
- 電気を使わない、安心設計です  

補足:  
- Push to open(英語併記)  
- ご協力ありがとうございます

Bパターン:親しみ型(カラー+やさしいフォント)

背景色:パステル系(クリーム、薄青)  
イラスト:人物がドアを押している姿  
メインメッセージ:「やさしく押してね!」  

補足:  
- 電気を使わない、地震時も安心  
- 誰でも簡単に使えます

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印刷のポイント

  • A4・A3サイズが基本(施設の広さに応じて)
  • ラミネート加工推奨:耐久性・清潔感を保ちやすい
  • カラー印刷は見やすさアップ(可能な範囲で)

【適ドア適所】にそった「まとめ」

自動ドアは、すべてがセンサーで開く“電動式”とは限りません。災害対策やバリアフリー、省エネといった観点から、あえて「押して開ける」荷重式のドアを導入する施設も増えてきました。これは、まさに「適ドア適所」の考え方──利用環境に最も適したドアを選ぶという視点です。

しかしその一方で、「利用者が戸惑う」「正しく伝わらない」といった“情報の壁”が立ちはだかります。今回紹介したように、ポスターを活用することで、ドアの仕組みを正しく・やさしく伝えることは可能です。

利用者の目線に立った表現、見やすく親しみやすいデザイン、的確な掲示場所。これらを組み合わせることが、荷重式自動ドアの価値を最大限に発揮するための鍵となります。

ドアの機能そのものだけでなく、「どう伝えるか」もまた、安全・安心な施設運営に欠かせない要素なのです。


【出典一覧】

  • 『Newtonドア.txt』:荷重式自動ドアの基本構造と機能的価値
  • 『Newtonドアの安全性検証とJIS規格整合性.txt』:JIS基準との整合と安全性エビデンス
  • 『NドアFAQ.txt』:よくある質問から見える誤解と対応例
  • 『Nドア顧客セグメントと導入事例.txt』:自治体・福祉施設での導入実態と現場の声
  • 『Nドア(チラシ)マンション.txt』『Nドア(チラシ)自治体.txt』:訴求視点とメッセージングの工夫
  • 『Nドア自社チャネル.txt』:自治体・BtoG領域における情報設計方針

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