高知でお店を始めようと考えたとき、「どこに頼めばいい?」「何から始めればいい?」と迷ってしまう方は多いかもしれません。特に「設計」というフェーズは、まだ何もない空間を形にしていく最初のステップです。ここでの判断が、その後の「集客力」や「運営コスト」にまで影響することを考えると、慎重に進めたいところです。

この記事では、設計の知識がまったくない方にもわかるように、**高知で店舗を出す際に知っておきたい「設計の考え方」「信頼できる依頼先の選び方」「自動ドアや空調など設備の設計視点」**までをやさしく解説します。

高知という地域特性に合った設計の注意点もふまえながら、理想の店舗づくりに向けた第一歩をしっかりサポートする内容となっています。


店舗設計って何から始めればいいの?初心者でもわかる全体像

「店舗設計って、そもそも何をすること?」
この問いに正しく答えられる人は、開業を考えている方でも意外と少ないかもしれません。

結論からいえば、店舗設計とは「お客様にとっても、スタッフにとっても、快適に使える空間をつくるための設計」です。
これは単におしゃれなデザインを描くということではなく、動線(人の流れ)・業務効率・集客・省エネといった様々な要素を総合的に計画する作業です。

手順:開業に向けた大まかな流れ

店舗開業に向けた大まかなステップは次のとおりです:

  1. 物件選び(立地・広さ・周辺環境など)
  2. 事業計画と予算の立案
  3. 設計業者への相談・打ち合わせ
  4. 設計図の作成(平面図・設備図など)
  5. 見積・施工業者との調整
  6. 着工・施工・完成引き渡し
  7. 備品設置・オープン準備
  8. 開業

この中で「設計業者への相談」から「施工との調整」までが、いわゆる設計フェーズにあたります。

注意点:設計だけでなく行政手続きや設備選定まで含めて考える

店舗設計というと、間取りやインテリアのイメージに目が向きがちですが、それだけでは不十分です。実際には以下のような要素も密接に関わります:

  • 消防法・建築基準法などの法規制の確認
  • 飲食店などで必要な保健所の事前相談
  • 換気・空調・自動ドアなどの設備計画
  • 照明・コンセント配置など電気系統の設計
  • バリアフリーや安全性への配慮

これらは開業後の運営にも深く影響します。だからこそ、「設計だけでなく、行政手続きや設備計画までを見通したアドバイスができる設計パートナー」を選ぶことが大切になります。


高知で店舗を構えるということは、単に「地方で開業する」以上の意味を持ちます。気候や交通事情、商圏人口など、地域特性が店舗の設計・運営に大きく影響するからです。

要点:地元でやるメリットと注意点(気候、助成金、商圏人口など)

高知で店舗を設計する際に特に意識すべきポイントは、以下のような地域特性です:

  1. 気候:高温多湿・台風リスクが高い
    • 建材選びや空調計画に注意が必要。通気性や湿気対策が設計段階で問われます。
    • 自動ドアの選定でも、防水・防塵性能がポイントになります。
  2. 商圏人口:エリアによる集客ポテンシャルの差
    • 高知市中心部では歩行者動線や視認性を意識した設計が効果的。
    • 南国市・香南市などは車社会の傾向が強く、駐車場の導線や入口設計が集客に直結します。
  3. 助成金・制度:市町村ごとに支援内容が異なる
    • 起業支援や店舗改装助成のある市区町村もあり、「設計段階から補助金対象になる内容」を盛り込むことでコスト削減が可能です。

根拠:地域別に見た設計アプローチの違い

エリア商圏特性設計の着眼点
高知市駅周辺の通行量多/観光地連動ファサード設計/目を引く看板/通行人を引き込む導線設計
南国市車移動中心/住宅密集地多駐車場から入口までのバリアフリー設計/夜間の照明計画
香南市・香美市郊外型/低コスト志向もシンプルかつメンテしやすい素材選び/初期費用の圧縮

このように、高知というエリアで店舗を出す際には、**「その土地ならではの設計判断軸」**が必要になります。

そしてこれは、大手チェーンではなく、地域密着で相談できる設計パートナーだからこそ提案できる視点でもあります。


「設計だけをお願いするのか?」「施工も一緒に頼めるのか?」
店舗づくりを考え始めた方がまず迷うのが、この「依頼先の分け方」です。特に初めての方にとっては、「設計会社」「工務店」「デザイン会社」といった言葉の違いさえ曖昧に感じられるかもしれません。

比較表:設計事務所/工務店/デザイン会社の違い

項目設計事務所工務店デザイン会社
主な役割図面・設計を専門に行う施工(工事)を行う空間デザイン・ブランディング
強み法規対応や設計の自由度が高いコスト対応力/施工品質見た目や世界観の統一感
弱み施工業者との連携が必要設計力に限界がある場合も技術的な設計に弱いことも
相談タイミング物件確定後すぐ設計図確定後コンセプト決定時

このように、それぞれが得意とする領域が異なるため、依頼先によって設計の自由度やコスト、デザイン性に大きな違いが出ます。

判断軸:自分の重視ポイント(価格・デザイン・集客性など)

「じゃあ、どこに頼むのが正解なの?」という疑問に対しては、以下のような判断軸が有効です:

  • コスト優先 → 工務店+定型設計
  • デザイン重視 → デザイン会社+施工連携
  • 使いやすさ・動線・法規対応重視 → 設計事務所+施工パートナー

特に高知のような地方都市では、「設計と施工をセットで相談できる地域密着型パートナー」が強みになることも多く、**設計だけ依頼する場合でも「施工段階まで見越した提案ができるか」**は重要な視点になります。

また、最近では「設計+デザイン+施工」を一貫して請け負うワンストップ型の設計施工会社も増えており、初心者にとっては話が早くスムーズに進む傾向があります。


ここまでで、「どこに何を頼めばいいのか」という設計依頼の基本がわかったかと思います。
次は、店舗設計で最も見落とされやすい「動線・集客・省エネ」の考え方にフォーカスします。

デザインや内装に目が行きがちな店舗設計。しかし、実際にお店を開いた後、「動きづらい」「暑い/寒い」「お客様が入りづらい」など、設計時に見落とされたポイントで悩まされるケースは少なくありません。

要点:デザイン以上に大切な「使いやすさ」と「継続コスト」

店舗設計で重要なのは、見た目だけではありません。

  • スタッフの動線がスムーズか?
  • お客様が迷わず入ってこられる入口か?
  • 夏・冬の空調効率はどうか?
  • 開閉のたびに外気が入り込むドアではないか?

こうした設計の違いは、日々の運営効率や光熱費、集客力に直結します。

具体例:飲食・美容室・物販それぞれの注意点

業種動線設計のポイント集客・省エネで意識する点
飲食店厨房⇔配膳のスムーズな導線/客席と通路の明確な分離自動ドアの開閉頻度とエアコン効率/看板の視認性
美容室スタイリスト⇔道具⇔洗髪台の移動を無理なく照明とミラーの配置で印象が変わる/待合の快適性
物販店商品配置に合わせた回遊性のあるレイアウト出入口の開閉コントロールと防犯性/空調効率

設計時の視点が“あとあと”の快適さと利益に繋がる

例えば、入り口に設置する自動ドアひとつでも、開閉の頻度や冷暖房効率に大きな差が出ます。
扉の種類によっては、冬場に冷気が流れ込んでしまい、お客様が「寒くて長居できない」と感じることもあります。これは、設計段階での選定ミスが原因となる典型例です。

店舗設計では、「今この空間をどう使うか」だけでなく、「将来の運営や集客にどう影響するか」まで見据えた計画が不可欠です。


「設備選定」と聞くと、オプション扱いのように感じる方も多いかもしれません。しかし実は、ドア・空調・照明などの設備こそが「設計の質」を左右する鍵です。特に電気代が年々上がっている今、「設計の時点でいかに省エネを意識できるか」は、運営コストに大きく差をつけるポイントになります。

導入:電気代が高騰する今だからこそ

高知のような温暖で湿度の高い地域では、冷房の使用頻度が高く、店舗運営では空調コストが大きな負担になります。とくに店舗の出入口では、「ドアの開閉」が空調効率を大きく下げる要因になります。

また、照明の配置や使用する機器の消費電力、営業時間帯の明るさなど、小さな積み重ねが電気代に直結していきます。

根拠:荷重式自動ドアなど、非電動の選択肢もあることを紹介

最近注目されているのが、「電気を使わない自動ドア」=荷重式自動ドアです。

  • 足元に仕込まれたセンサーが、人の体重を感知して開閉するしくみ
  • 電源不要で、電気代ゼロ
  • 停電時でも問題なく動作
  • 開閉のスピードが自然で、風や虫の侵入リスクも低減

特に高知のような自然環境の影響を受けやすいエリアでは、「虫の侵入」や「風の巻き込み」などに対しても大きなメリットがあります。

また、荷重式以外にも、「省電力型の電動ドア」「エアカーテンと併用する設計」など、ドアまわりだけでもさまざまな選択肢があります。

照明でも、動線に応じた人感センサー照明の設計や、窓の位置を活かした自然光の利用など、設計者の工夫次第で大きなコスト削減が可能になります。

設備選定は“後付け”ではなく、設計の最初から考えるもの

設備を「最後に選ぶもの」として考えてしまうと、動線や空間のデザインとチグハグになりがちです。

  • 自動ドアの開く方向と客導線が逆向き
  • エアコンが死角に設置されて効きが悪い
  • レジまわりが照明不足で暗い

こうした設計ミスは、運営を始めてから不便に気づく典型例です。

だからこそ、「設備まで含めて設計する」という発想が重要になります。


設計の流れやアイデアはわかった。でも実際に「いくらかかるの?」「どれくらいの期間が必要?」という金銭とスケジュールの疑問は、開業において最も現実的で重要なテーマです。

注意点:設計料・施工費の相場/補助金申請の流れ

まず、店舗設計にかかる費用感についての基本的な相場感です(※目安であり、実際の金額は規模・立地・業者により異なります)。

項目参考費用(目安)
設計料(図面・監理含む)坪あたり1〜3万円程度
施工費(内装・電気・設備など)坪あたり10〜20万円程度
設備(自動ドア・空調・照明)内容により変動(50〜200万円など)
合計予算イメージ(20坪店舗)300万〜600万円前後

さらに、最近では「小規模事業者持続化補助金」や「創業支援型の補助制度」などを活用することで、設計や設備投資の一部が補助対象となるケースもあります。

特に高知県内の自治体(高知市、南国市、香南市など)では、「店舗改装費の補助」や「開業時の支援金」などが地域独自に用意されていることがあります。

設計段階から、「補助金対象となるような構成」にすることも可能なため、設計事務所や設計施工一体型の業者に早めに相談するのが得策です。

よくある失敗:見積りの盲点/予算オーバーを防ぐには

設計費用や施工費について、よくある失敗パターンとしては以下のようなものがあります:

  1. 基本設計だけの見積りをもとに判断してしまう
    • 実際には施工時に別途費用が発生する項目(解体・仮設工事・電気引込など)が抜けている
  2. オプション扱いの設備費が後から膨らむ
    • 自動ドア、空調、照明、換気扇などが「あとで選ぶ」扱いになっており、当初見積りと差が出る
  3. 施工中の追加工事で費用が膨らむ
    • 設計段階での図面や仕様が曖昧だと、現場対応で追加が必要になりやすい

これらを防ぐためには:

  • 最初の段階で「設計図面+設備構成+施工内容」をセットで相談できる業者を選ぶ
  • 設計段階で「優先順位を明確化」しておく(必要・不要・将来追加可能)
  • 予算の「80%」を初期設定とし、余力を持たせておく

特に初めての開業では、「全体の予算感と実際にかかる費用のギャップ」を埋めるために、設計段階での“見通し力”がものをいいます。


【適ドア適所】にそった「まとめ」

高知での店舗設計においては、「誰に」「どこで」「何を提供するか」だけでなく、どう設計するかが経営の成否に大きく関わってきます。

本記事では、初心者でも迷わず進められるように、設計の流れ・依頼先の選び方・地域特性・運営効率・省エネ視点までを解説してきました。

その中で一貫して伝えたかったのは、「適ドア適所」という発想です。

  • 出入口に何を選ぶか(引戸か開き戸か/自動か手動か/電動か非電動か)
  • どこに配置するか(風の通り道/客導線/バリアフリー)
  • どんな目的を優先するか(集客/防犯/省エネ/印象)

このように、「自動ドア」でさえ、空間全体の設計思想の中で、適切に選ばれるべきパーツのひとつです。

とくに荷重式自動ドアのような、電気を使わず開閉する省エネ型ドアは、初期投資を抑えながらも運営面で大きな恩恵をもたらすケースがあり、「適ドア適所」の考え方を体現する存在といえます。

設計は、単に図面を描くだけではありません。
**お客様が快適に過ごし、スタッフが働きやすく、経営が持続可能な空間をつくるための「戦略」**です。

そしてその戦略は、高知という地域特性に根ざし、未来の店舗運営を見据えたものでなければ意味がありません。

あなたの店舗が、多くの人に愛され、長く続いていく場所となるよう、この記事がその一助となれば幸いです。

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