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ユニバーサルデザインの自動ドアは電動式だけじゃない!荷重式との比較

自動ドアというと、多くの人は「センサーで人を感知して開く電動式」を思い浮かべます。確かに、これまでの普及の中心は電動式でした。しかし、ユニバーサルデザインの観点で考えると、実は「荷重式(Newtonドア)」という選択肢も見逃せません。

この記事では、ユニバーサルデザインの基本から、自動ドアに求められる条件、電動式と荷重式の比較、そして適切な選び分けの基準までを徹底的に解説します。読み終える頃には、「ユニバーサルデザインの自動ドアをどう設計すべきか」が明確になるはずです。


ユニバーサルデザインとは?自動ドアとの関係

バリアフリーとの違い

まず押さえておきたいのは、「ユニバーサルデザイン」と「バリアフリー」の違いです。

  • バリアフリー は「障害となる部分を取り除く」こと。例えば段差をスロープにする、手すりを設けるといった「後付け的な改善策」です。
  • ユニバーサルデザイン は「最初から誰もが使いやすいように設計する」こと。特定の人だけでなく、子ども・高齢者・外国人・障害のある人など、すべての人を前提にしています。

つまり、バリアフリーは「対応」、ユニバーサルデザインは「設計思想」です。

ユニバーサルデザイン7原則と入口設計

ユニバーサルデザインには7つの原則があります。これを自動ドアに当てはめると次のようになります:

  1. 公平性(誰もが使える)
    → 車いす利用者も、両手がふさがっている人も使えること。
  2. 柔軟性(使い方の幅がある)
    → 押す・引く操作を強いられないこと。
  3. 単純性(直感的に使える)
    → センサーに頼らず「立つ/踏むだけで開く」など。
  4. 分かりやすい情報提供
    → ガラス部分に目印を入れる、開閉方向を視覚的に示す。
  5. 安全性(間違えても大事故にならない)
    → 挟まり事故や急閉による怪我を防ぐ構造。
  6. 省体力(力がいらない)
    → 高齢者や子どもでも軽く操作できる。
  7. 接近性・大きさ
    → 車いすが通れる有効開口幅を確保すること。

自動ドアは、これらの原則をほぼ網羅的に満たすことができるため、ユニバーサルデザインの代表例として紹介されるのです。

なぜ自動ドアはユニバーサルデザインの代表例なのか

ユニバーサルデザインの解説でよく例に挙げられるのが「自動ドア」です。なぜそれほど代表的なのかを整理してみましょう。


利便性:誰にとっても「通れる」入口

  • 両手がふさがっていても通れる
    荷物を抱えた買い物客、ベビーカーを押す親、車いすを使う人など、誰でもスムーズに出入りできます。
  • 動作を強いられない
    レバーを引く・押すといった行為が不要で、立つ・進むだけで開閉します。

結果として、「利用者の状態に依存しない入口」という点が、ユニバーサルデザインの理念と直結しています。


安全性:事故防止と快適性の両立

  • 挟まり防止の配慮
    電動式ではセンサーや安全機構が整備され、荷重式ではそもそも構造的に挟まり事故が起きない。
  • 環境との調和
    自動ドアは必要なときにだけ開閉するため、空調効率を保ちながら快適性も確保できます。

この「安全性と快適性のバランス」もまた、ユニバーサルデザインが目指す普遍的な価値です。


心理的なハードルを下げる効果

  • 「入っていいんだ」と思える入口
    自動ドアは開閉の動作を人が操作しないため、「障がいがあるからできない」「力が足りないから開けられない」といった心理的な壁を取り除きます。
  • 公共性の象徴
    病院・役所・商業施設など、誰もが使う場所に採用されることで「ここは誰でも来てよい場所だ」という安心感を与えます。

要点まとめ

自動ドアがユニバーサルデザインの代表例とされるのは、

  • 利便性(誰でも通れる)
  • 安全性(事故が少ない)
  • 心理的配慮(誰でも歓迎されていると感じる)

といった複数の価値を同時に満たすからです。

電動式自動ドアの特徴と課題

現在、街中で目にする自動ドアのほとんどは「電動式」です。センサーによって人を感知し、自動でモーターがドアを開閉する仕組みです。技術が進化してきたことで多くの施設に普及しましたが、ユニバーサルデザインの観点から見ると「強み」と「限界」があります。


センサー方式とその利点

  • ハンズフリーで利用できる
    利用者が近づくだけでドアが開くため、両手がふさがっていても出入りが可能です。
  • 非接触対応
    感染症対策として、物理的な接触が不要という点は大きな強みです。
  • 高度な制御が可能
    センサー感度や開閉速度の調整ができるため、大型施設や人の流れが多い場所で効率的に運用できます。

停電時のリスクとパニックオープン

  • 電源依存
    電動式の最大の弱点は「停電すると動かない」という点です。非常用電源があっても、すべてのドアに電力を回す余裕がある施設は限られています。
  • パニックオープン機能
    多くの電動ドアには「停電時に自動で解放状態になる」仕組みがあります。しかしこれは「ドアが開きっぱなしになる」ため、避難時以外では空調やセキュリティの面で大きなデメリットがあります。

維持費・メンテナンスの負担

  • 故障のリスク
    センサー、モーター、制御装置といった電気部品を多く含むため、経年劣化による故障が避けられません。
  • 定期点検の必要性
    安全性を保つために、定期メンテナンス契約を結ぶのが一般的です。
  • ランニングコスト
    電気代・保守費・修理費を含めると、長期的には大きな費用がかかります。

要点まとめ

電動式自動ドアは、

  • 「利便性」「高度な制御」に強みがある
  • しかし「停電時のリスク」「高い維持費」という課題がある

ユニバーサルデザインの要素を一部満たしつつも、「持続性」「緊急時対応」の面で限界があるのです。

荷重式自動ドア(Newtonドア)の特徴

自動ドアと聞くと「電動式」を思い浮かべがちですが、もう一つの方式として「荷重式(Newtonドア)」があります。これは 人がドア前の床に乗ったときの重さを利用してドアを開閉する仕組み です。モーターや電気を使わないため、ユニバーサルデザインの観点から注目されています。


人の重さで動く仕組み

  • テコの原理を応用
    人が床パネルに乗ると、その重みが内部の機構に伝わり、ドアが自然にスライドして開きます。
  • 電源不要
    動力は「人の体重」そのもの。停電や電源トラブルに左右されません。
  • 構造がシンプル
    電気回路やモーターがないため、誤作動や複雑なトラブルが発生しにくい設計です。

停電時も使える安全性

  • 災害対応力が高い
    停電時でも普段どおり稼働するため、避難拠点や公共施設で重宝されています。
  • 避難時の混乱を防ぐ
    ドアが「開かない」「重い」という問題がなく、誰でも使えることがユニバーサルデザインの本質に合致します。
  • 電源を節約
    限られた非常電源を空調や照明に回せるのも大きな利点です。

子どもの飛び出し防止・事故ゼロの実績

  • 軽すぎる荷重では作動しない
    Newtonドアは15kgまたは25kg以上の荷重で作動するよう設計されています。小さな子どもやペットの飛び出し事故を防止します。
  • 挟まり事故が起きない構造
    電動式のようにモーターで強制的に閉まることがないため、挟まれて怪我をするリスクがありません。
  • 10年以上無事故の実績
    高速道路のサービスエリアや公共庁舎で、長期にわたり事故ゼロが確認されています。

維持費・耐用年数・環境負荷ゼロ

  • 故障しにくい
    電気部品がないため、突発的な故障や高額修理が不要です。
  • 長期耐用(15年以上)
    消耗品交換を除き、大きな部品交換をせずに長期間利用できます。
  • ゼロエネルギー・脱炭素
    電気を一切使わないため、省エネ・SDGs対応としても高評価です。

要点まとめ

荷重式自動ドア(Newtonドア)は、

  • 電源に依存せず、災害時でも使える
  • 子どもや高齢者にも安全
  • 維持費が少なく、環境にも優しい

まさにユニバーサルデザインの理念を体現する仕組みといえます。

ユニバーサルデザイン7原則で比較:電動式 vs 荷重式

ユニバーサルデザインの理念を「どちらがより満たしているか」という視点で整理すると、電動式と荷重式の違いが明確になります。ここでは代表的な7原則に沿って比較してみましょう。


公平性・柔軟性

  • 電動式:誰でも使えるが、センサーが反応しにくい体格や動作の人(小柄な子ども、杖を使う人など)では誤作動が起きる場合がある。
  • 荷重式:一定の荷重で作動するため、反応に個人差がなく、誰でも同じ条件で利用できる。

単純性・わかりやすさ

  • 電動式:センサーが「なぜ開かないのか」が分かりにくいときがある。利用者が戸惑う場面も。
  • 荷重式:床に乗ると必ず開く。動作が直感的で理解しやすい。

安全性

  • 電動式:センサーや安全装置があるものの、挟まり事故や急閉事故が完全にゼロではない。
  • 荷重式:構造的に挟まり事故が起こらない。小さな子どもや高齢者でも安心。

省体力

  • 電動式:基本的に体力は不要。ただし停電時には「重い手動ドア」として機能する場合があり、負担が大きい。
  • 荷重式:通常は体重だけで開くため体力不要。停電時も普段と変わらず使える。

接近性・大きさ

  • 電動式:開口幅を広くとりやすい。大型施設や荷物の搬入時に有利。
  • 荷重式:標準的な開口幅に対応。特殊な大型ドアでは電動式に劣るが、公共施設や学校、マンションエントランスには十分。

持続可能性(環境配慮)

  • 電動式:電力を消費するためCO₂排出量が増える。
  • 荷重式:電気を一切使わない「ゼロエネルギー自動ドア」。CO₂削減効果が明確。

比較表まとめ

原則電動式自動ドア荷重式自動ドア(Newton)
公平性・柔軟性条件次第で差あり誰でも同条件で利用可
単純性・わかりやすさ誤作動が分かりにくい場合あり動作が直感的でわかりやすい
安全性事故ゼロではない挟まり事故ゼロ
省体力普段は負担なし/停電時は重い停電時も普段どおり体力不要
接近性・大きさ大型施設に強い標準的な施設に適合
持続可能性電力依存・CO₂排出ありゼロエネ・CO₂削減

要点まとめ

電動式は「大規模施設や特殊要求に強い」一方、荷重式は「安全性・持続可能性・災害対応」でユニバーサルデザインの理念により近いと言えます。

適ドア適所:設計者が選び分ける判断基準

ユニバーサルデザインの理念に沿った設計を考えるとき、重要なのは「どちらの方式が優れているか」ではなく、「どの場面にどちらが適しているか」 という視点です。Newtonドアが掲げる思想もまさに「適ドア適所」。ここでは、設計者が判断するための基準を整理します。


電動式が適するケース

  • 高度なセキュリティが必要な施設
    → 認証システムやオートロックとの連動が可能。
  • 大型・重量ドアが必要な建物
    → 大規模商業施設や空港などで、大きな開口をスムーズに扱える。
  • 建物のグレード感を演出したい場合
    → デザイン性や高級感を重視するエントランスに適している。
  • 気密性や防火性が重視される場合
    → 室内の気圧管理、防火ドア対応など特殊要求に応えられる。

荷重式が適するケース

  • 災害対応を重視する施設
    → 停電時も通常通り使えるため、避難拠点や庁舎に最適。
  • 安全性が第一の施設
    → 子どもの飛び出し防止、挟まり事故ゼロの構造は、学校や保育園、高齢者施設に有効。
  • 長期維持コストを抑えたい場合
    → 故障がほぼなく、修理費ゼロ。マンションや公共施設の長期修繕計画に合致。
  • 環境配慮・SDGsを重視する施設
    → 電気を使わないゼロエネルギー構造で、CO₂削減効果が明確。

補完関係としてのとらえ方

  • 電動式と荷重式は「どちらかを排除する」ものではありません。
  • 例えば、大規模施設の正面エントランスには電動式を導入し、非常用や職員通用口には荷重式を組み合わせる、といった使い分けが現実的です。
  • 設計者は「施設の利用者像」と「運用シナリオ」を想定して、それぞれに最適な方式を選び分けることが重要です。

判断基準まとめ

  • 電動式=大規模・特殊要求・デザイン性
  • 荷重式=災害対応・安全性・コスト・環境性
  • 両者を「補完的に配置する」ことが、ユニバーサルデザインの真の実現につながります。

まとめ:ユニバーサルデザインの自動ドアをどう設計するか

ユニバーサルデザインの自動ドアを考えるとき、多くの人は「電動式をどう安全にするか」という視点にとどまりがちです。しかし、荷重式(Newtonドア)という選択肢を知ることで、設計者はより幅広い判断が可能になります。


視野を広げることの重要性

  • 従来の枠組み:自動ドア=電動式 → センサーや安全装置の工夫で対応
  • 拡張された枠組み:電動式と荷重式を比較 → 場所や目的に応じて選び分ける

この「視野の広がり」こそが、ユニバーサルデザインを真に実現する第一歩です。


持続可能性と安全性を両立させる

  • 電動式は高度な機能性に強みがある一方、停電やメンテナンスコストといった課題を抱えます。
  • 荷重式は災害対応・事故ゼロ・ゼロエネルギーという持続可能性を備えています。
  • 設計者は「利用者の安全と快適」「運営側のコスト」「社会全体の環境配慮」という三つの視点をバランスよく満たす必要があります。

適ドア適所という答え

結論として、ユニバーサルデザインにおける自動ドアの最適解は、電動式と荷重式のどちらかを選ぶことではなく、両者を適材適所で活かすことです。

  • 正面エントランスや大規模商業施設 → 電動式の自動ドア
  • 避難拠点・学校・高齢者施設 → 荷重式の自動ドアも併用
  • マンションや庁舎など長期運営の建物 → 荷重式の自動ドアも併用

設計者が「適ドア適所」の視点を持つことで、真にユニバーサルな空間設計が可能になります。


記事を読み終えた方へ

この記事では、ユニバーサルデザインの自動ドアについて、

  • 基本概念と7原則
  • 電動式の自動ドアの特徴と課題
  • 荷重式自動ドア(Newtonドア)の特性
  • 7原則での比較と適ドア適所の判断基準

を解説しました。

ユニバーサルデザインを実現するためには、単に「便利で誰でも使える」だけではなく、安全性・持続可能性・災害対応力を含めた包括的な視点が必要です。

本記事の「適ドア適所」の視点が、安心安全で、持続可能性が高い施設設計・施設運営のたすけになれば幸いです。

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