自動ドアというと「人が来たら開くもの」というイメージが一般的ですが、それだけではありません。実は、自動ドアと連動して「人が来たことを知らせてくれる」来客センサーや報知チャイムの仕組みがあるのをご存じでしょうか。

本記事では、来客センサーの仕組みや種類、チャイムとの連携、そして既存の自動ドアへの後付け方法までを、まるごと詳しく解説します。とくに、一人で店舗を切り盛りしている方や、防犯面での不安を感じている方には、知っておくと役立つ情報ばかりです。


目次(このページの内容)

来客センサーとは?自動ドアとの関係は?

要点: 来客センサーとは「人の接近や通過を検知する装置」で、チャイムなどの報知器と組み合わせることで、入店者や来訪者を音や光で知らせる仕組みをつくることができます。


仕組み:センサーが動きを「検知」する

来客センサーは、自動ドアと同様に「人が近づいたことを感知するセンサー技術」が基本です。以下のような方式があります:

  • 赤外線センサー:人体の熱(赤外線)を検知するタイプ
  • 超音波センサー:超音波の反射で人や物体の動きを検知
  • 光電センサー:光を遮る動きによって反応するタイプ
  • マイクロ波センサー:ドップラー効果を利用して動きを検出

いずれも、人が近づいたり通過したりしたときにセンサーが反応し、次のようなアクションが起こせます。


自動ドアとの連動

自動ドアは、上記のセンサーを利用して「扉を開閉する指令」を出しています。そのため、来客センサーといっても、実際には自動ドアの一部としてすでに組み込まれているケースも多いのです。

しかし、「人が来たことを知らせたい」場合には、ドアの開閉とは別に「チャイム音を鳴らす」「光を点滅させる」といった報知器との連携が必要になります。


チャイムや報知器との連携例

たとえば、小規模な店舗や、事務所の裏に作業スペースがあるような場所では、入り口の様子が見えないことがあります。そんなとき、来客センサーとチャイムを連動させておけば、以下のような通知が可能になります:

  • 人が来たら「ピンポーン」と音が鳴る
  • 人が通過したらライトが点滅する
  • 夜間の無断進入に対して警報が鳴る

これにより、リアルタイムで来訪者に気づける環境が整います。


自動ドアとは別に設置する場合も

すでに自動ドアが設置されていても、チャイムがない場合や通知機能が欲しい場合には、来客センサーだけを別途設置する方法もあります。これは「報知専用センサー」と呼ばれ、必要な検知距離や感知角度に合わせて機種を選ぶことが可能です。


背景と技術の進化

近年では、単なる動作検知だけでなく、「どちらの方向から通ったか」「滞在時間がどれくらいか」なども検知できるセンサーが増えてきています。これにより、単なる開閉や報知だけでなく、人流分析や防犯管理などにも活用が広がってきています。


このように、自動ドアの来客センサーは「開ける」ためだけではなく、「知らせる」ためにも重要な役割を果たしているのです。


どんな場所に必要?設置目的と活用シーン

要点: 来客センサーは「来訪に気づけない」場所やシーンで、安心・効率の両面で効果を発揮します。特に店舗や施設では、小規模運営・人手不足・死角の多さが設置の動機になることが多いです。


店舗:一人運営の強い味方

もっとも多いのが、小規模店舗での活用です。

  • 店主がレジ以外の場所にいることが多い
  • バックヤード作業中に気づけないことがある
  • 視覚的な死角がある(死角にある入口など)

こうした場合、来客を知らせるチャイムがあるだけで、接客のタイミングを逃さない安心感が生まれます。


オフィス・事務所:来客対応の効率化

オフィスでも、来客センサーは有効です。特に、以下のようなケースで活躍します:

  • 受付が無人の時間がある
  • 事務所内での音が大きく、来訪に気づかない
  • 夜間や休日に来客対応を最小限にしたい

こうした状況では、チャイム音や光によってスタッフがすぐ対応できる仕組みがあると、業務効率が大きく向上します。


介護・医療施設:安全管理に直結

福祉施設やクリニックでは、来客というよりも「出入りの把握」や「防止」の目的で使われることも多くなっています。

  • 高齢者や認知症の方の外出検知
  • 無断入室の防止
  • 夜間の不審者対応の強化

つまり、来客センサー=安全センサーとしての用途も拡大しており、設置は「万が一」に備える意味でも大切になってきています。


工場・倉庫:安全確保と効率向上

  • 車両やフォークリフトが出入りするゲート
  • 人の侵入を検知したいエリア
  • 外部からのアクセス制御

工場や物流施設では、センサーと報知器を組み合わせることで、作業中の危険回避や外部管理の強化に役立てられます。


個人住宅:使われるケースは限られるが…

来客センサーは主に業務用ですが、個人住宅でも設置されるケースはあります。たとえば、

  • 高齢者宅で訪問者に気づきやすくする
  • 駐車場の車両出入りを検知する
  • 郵便・宅配ボックス周辺の人の動きを把握する

ただし住宅用としては、チャイムやインターホンとの統合機能が多いため、専用センサーとして導入する例はやや特殊です。


センサーは「気づき」を支えるインフラ

来客センサーは単なるガジェットではなく、接客・業務・安全の基盤を支えるインフラ的役割を担っています。

だからこそ、導入には「どんなシーンで、どんな通知が必要か?」という目的ベースでの設計が重要です。


センサーの種類と特徴【違いと適所を比較】

要点: 来客センサーには複数の検知方式があり、設置環境や用途によって向き・不向きがあります。ここでは主な4種類のセンサーを解説し、違いと選び方を明確にします。


赤外線センサー:人の「熱」を検知

  • 仕組み: 人間の体温(赤外線)を検知する
  • メリット: 誤作動が少ない、価格が安め、屋内に適している
  • デメリット: 冷暖房やガラス越しだと反応しにくい

適所: 室内型店舗/事務所の内扉/小規模スペース
不向き: 屋外や出入口が風にさらされている場所


超音波センサー:音の反射で検知

  • 仕組み: 超音波を発射し、反射して返ってくる時間で距離や動きを判断
  • メリット: 熱に影響されにくい/人以外も検知可能
  • デメリット: 壁の反射による誤作動リスク、精度がやや粗い

適所: 倉庫/駐車場出入口/開けたスペースの検知
不向き: 小さい入口や反響が強い空間


光電センサー(フォトビーム):光の遮断で検知

  • 仕組み: 発光部と受光部で光を常に送受信。人や物体が光を遮ると反応。
  • メリット: 精度が高く、明確な「通過」のみを検知可能
  • デメリット: 設置位置が限定される(対向設置が基本)

適所: 通路の一方向監視/誤検知NGな場所
不向き: 設置制限のあるドア上部や天井


マイクロ波センサー:ドップラー効果で動きを感知

  • 仕組み: 電波を飛ばし、物体の動きによる周波数のズレで検知
  • メリット: 雨・霧・風の影響を受けにくい/広範囲をカバー
  • デメリット: 動かない人を検知できない/誤検知の可能性も

適所: 商業施設の大型ドア/屋外に面した出入口
不向き: 省スペースの室内や、静止を検知したい場面


【比較表】センサー方式別の特徴と適所

センサー方式検知方式メリットデメリット主な適所
赤外線体温(赤外線)誤作動が少ない、安価熱に弱い室内店舗・事務所
超音波音の反射熱に強い、広範囲対応壁反射に注意倉庫・出入口
光電光の遮断明確な通過検知設置制限通路・限定空間
マイクロ波ドップラー効果天候に強い静止体が苦手商業施設・屋外

センサーは「環境×目的」で選ぶのが正解

「どのセンサーが良いか?」という問いに対して、単純な正解はありません。重要なのは、

  • どんな場所か?(室内か屋外か、死角の多さなど)
  • 何を検知したいか?(人か、車か、動きか静止か)
  • 誤作動の許容度は?(安全重視か、利便性重視か)

という3つの視点から「適ドア適所」で選ぶことです。


チャイム・報知器との連携で何ができる?

要点: 来客センサーは「開閉」だけでなく、「来たことを知らせる」ことに使われることで、本来の利便性が発揮されます。ここでは音・光・警報などへの拡張機能を紹介します。


チャイム音での来客通知

最も基本的な活用法は「人が来たら音で知らせる」ことです。多くの店舗や事務所で使われているのが以下のような仕組みです:

  • センサーが人を検知
  • 接点信号がチャイム装置に送信される
  • 「ピンポーン」や「カランコロン」などの音が鳴る

この構成により、スタッフが入口を見ていなくても来客に気づけるという大きな効果が得られます。


LEDなどの視覚報知

音に気づけない環境や、聴覚に不安がある場合には「光で知らせる」方法もあります。

  • LEDランプの点灯
  • フラッシュライトの点滅
  • 看板やパネルの発光による通知

こうした視覚的報知は、目で確認しやすく、作業中でも気づきやすいというメリットがあります。


防犯ブザー・録音機との連携

センサー連動は、防犯目的でも利用されています。

  • 深夜や閉店後の不審者検知→警告音を発報
  • 音声メッセージ(録音済)で「防犯カメラ作動中です」などを流す
  • センサー作動時に記録機器が動作(録画・通報)

これにより、単なる通知機能から、抑止効果のある仕組みへと拡張できます。


接点出力による拡張性

多くのセンサーやチャイム装置には「無電圧a接点/b接点」などの出力端子があり、以下のような拡張が可能です:

  • 店内BGMの音量を一時的に下げる
  • 受付のランプを光らせる
  • スマートスピーカーを連動させる

このように「来客通知=単一機能」ではなく、空間全体の設計に組み込む仕組みとしても活用できるのです。


自動ドア+報知連携の実例(イメージ)

構成目的設置例
赤外線センサー+チャイム来客時の音による通知小売店・学習塾
超音波センサー+LED点滅騒音環境下での視覚通知工場・作業場
光電センサー+警告音声不審者の侵入抑止オフィス・福祉施設

店舗DXとの連携も進行中

最近では、来客通知をきっかけにPOSシステムやCRMと連携し、来客数の可視化や再来店分析までつなげる仕組みも増えてきました。

来客センサーは、もはや「反応して音が鳴る」だけの装置ではありません。**空間の入口で働く「情報の受け口」**として、設計全体に影響を与える存在になりつつあります。


後付け・リニューアルはできる?導入のポイント

要点: 来客センサーやチャイムの仕組みは、既存の自動ドアやドア開口部にも後付けが可能です。導入の際は「配線」「設置位置」「出力形式」などに注意が必要です。


既存ドアへの後付けは可能?

はい、可能です。実際、多くの自動ドアや手動ドアに「あとからセンサーや報知器を追加する」ケースは一般的です。

  • センサーだけ追加して来客検知を行う
  • 既設センサーの出力を使ってチャイム装置と連携する
  • 電池式の簡易型センサー+ワイヤレスチャイムを使う

など、設置環境や目的に応じて柔軟な対応ができます


設置方法:配線か、ワイヤレスか

大きく分けて2種類の設置方法があります:

  1. 有線型(信号線を接続する)
     → 安定動作・長期間の耐久性に優れるが、配線工事が必要
  2. 無線型(ワイヤレス)(センサーとチャイムが無線通信)
     → 配線不要で施工が簡単。ただし電波干渉や電池切れに注意

小規模店舗や一時的な利用であれば無線型、業務用や長期利用を考えるなら有線型が推奨されます。


設置のポイント

  • センサーの向きと高さ: 通行者の動きに対して正面・斜め設置が基本
  • 検知範囲の確認: 過検知(遠くを歩く人まで反応)や死角を避ける調整
  • 電源の確保: AC100Vや電池、またはUSB給電式もあり
  • 報知音の大きさ: 騒音環境では音量調整機能がある機種が便利

導入工事の有無と所要時間

  • 簡易無線型: 工事不要、設置は自分でも可能(30分以内)
  • 有線型(センサー+チャイム): 配線工事が必要、通常は半日〜1日
  • 既存自動ドアへの連動追加: 自動ドア側の制御盤との接続が必要。1〜2日程度

いずれも専門業者による現場調査が推奨されます。


費用の目安(2025年時点)

導入パターン費用目安(税別)
無線式センサー+チャイムセット約1.5万円〜3万円
有線式センサー+チャイム約3万円〜6万円
自動ドア連動型センサー追加約5万円〜10万円(工事費含む)

※あくまで目安です。現場の状況によって変動します。


「ちょっとの工夫」が接客を変える

来客センサーの導入は大掛かりなものではありませんが、その効果は非常に大きいです。とくに一人運営・無人受付・バックヤード作業がある場所では、「来客に気づける」こと自体が価値になります。


最近のトレンドは?スマート連携・IoT対応の進化

要点: 来客センサーは、単なる「音が鳴る装置」から進化し、IoTやクラウドとつながることで「店舗全体の情報ハブ」としての役割を果たすようになっています。


スマートフォン通知との連携

最近では、以下のような仕組みが増えています:

  • センサーが反応 → スマートフォンに通知が届く
  • Wi-FiやBluetoothで接続、アプリ連携
  • 自宅や遠隔地からも「来客の有無」を把握可能

これにより、離れた場所でも来客に気づける体制を整えることができます。特に次のような方には有効です:

  • 無人店舗運営(セルフ型サービス)
  • 多拠点のオーナー
  • 事務所不在時の来客対応補助

Beaconや人流分析との併用

さらに進んだ活用として、Beacon(ビーコン)やカメラAIとの連携による人流データの活用も進んでいます。

  • センサー検知数を集計して「来客数」を記録
  • 時間帯ごとのピークや回遊率を可視化
  • 来客数に応じてBGMや照明の演出を自動変更

これにより、接客改善やマーケティングデータの取得にもつなげられるようになります。


店舗DXとの関係性

「人が来たら知らせる」だけではなく、「知らせたことをどう活かすか」が今後のテーマです。たとえば:

  • POSレジと連動して顧客データを取得
  • CRM(顧客管理システム)とつなぎ、リピーター分析
  • 来客数と売上データを照合して、販促施策を最適化

来客センサーは、もはや「ただの通知装置」ではなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)の入口ツールとしても注目されています。


IoT化で注意すべき点

便利になった反面、以下のような注意も必要です:

  • 通信エラーやWi-Fi不具合による通知漏れ
  • 電源供給(バッテリー式の持続時間)管理
  • 初期設定やアプリ接続の難しさ

とくに高齢者やアナログ環境の多い事業所では、「つながらない」「わかりづらい」という不満が出やすいため、本当に必要な機能だけに絞る判断も重要です。


「進化」と「シンプル」のバランスをとる

最先端技術が進化する一方で、基本に立ち返ったシンプルな通知装置も、根強く支持されています。

つまり大切なのは、「便利そう」ではなく「本当に必要か?」を見極めること。そうした視点が、結果として長く使える、壊れにくい、誤作動しにくい仕組みの選定につながるのです。


【適ドア適所】にそった「まとめ」

来客センサーとひとくちに言っても、その目的や設置場所、運用スタイルによって「最適な方式」「適切な機能」はまったく異なります。大切なのは、「何のために」「どんな環境で」設置するのかという視点です。


目的別・おすすめセンサー方式【適ドア適所】

使用目的推奨センサー理由・備考
一人運営の店舗で来客通知したい赤外線センサー+チャイム誤検知が少なく、室内設置に適する
倉庫や工場の広いゲートを管理したい超音波センサー+フラッシュ通知音に頼らず視覚で対応できる
オフィスの無人受付対応光電センサー+音声再生機能確実な通過検知で誤作動も少ない
福祉施設で外出を検知したい赤外線+防犯アラーム安全性が最優先される用途に
無人店舗を遠隔で管理したいスマホ通知対応IoTセンサー離れていてもリアルタイム通知可能
簡単に後付けしたいワイヤレスセンサーセット工事不要で即日導入も可能

自動ドアそのものの仕組みにも注目

「来客センサーは外付け」だけではなく、「自動ドアそのものの仕組み」によっても通知精度や誤動作リスクが変わります。
たとえばNewtonドアのような荷重式自動ドアでは、センサーに頼らず「人の荷重で自然に開閉する」構造のため、誤作動や電気系統のトラブルが起こらず、結果的に通知機器との相性も良いというメリットがあります。


センサーは入口まわりの“気づきインフラ”

自動ドアの来客センサーは、単なるガジェットではなく、「人の気配を伝える、入口まわりの情報インフラ」です。

最終的に大事なのは、その場所・その業務・その空間に合ったセンサーを選ぶこと=適ドア適所の視点。それが、快適でストレスのない出入りと接客の質につながっていくのです。


【出典表示:一括】

  • ホトロン株式会社「自動ドアセンサーについて」
  • オプテックス株式会社「IoTセンサーとBeaconの連携」
  • Panasonic「来客報知設備カタログ」
  • 自社ナレッジファイル:Newtonドア/FAQ/導入事例・セグメント

【荷重式自動ドア】Newtonドアの資料請求はこちらから→https://76auto.biz/newtonplus/registp/p-offer.htm

【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus

地震など長期停電でも、止まらず動く
「事故が全くおきない」国も認めた安全自動ドア
アナログの特許構造で壊れないから修理費も0円

お問い合わせ・資料請求は今すぐ
↓↓↓

関連記事一覧

  • 関連記事
TOP