自動ドアにロールスクリーンを付けても大丈夫?センサー・安全装置との干渉リスクとは

自動ドアといえば、開閉がスムーズで出入りがしやすく、店舗や施設の入口として広く使われています。ですがその一方で、「視線が気になる」「日差しが強い」「冷暖房が効きにくい」といった悩みを抱える方も少なくありません。そこで検討されるのが、自動ドアにロールスクリーンを組み合わせて、遮蔽性能を高めるという工夫です。

しかし、ここでひとつ大きな疑問が生まれます。「自動ドアにロールスクリーンを付けても、本当に大丈夫なのか?」と。センサーの誤作動、開閉動作との干渉、巻き込み事故など、気になるリスクはいくつもあります。

この記事では、自動ドアにロールスクリーンを設置することの可否、安全性、そして実際に設置する場合の注意点について、専門的な視点からわかりやすく解説します。店舗オーナーや施設管理者の方が安心して導入を判断できるよう、事例や規格、設置パターンも紹介していきます。


なぜロールスクリーンを自動ドアに付けたいの?その目的と背景を整理する

まず最初に考えておきたいのは、「そもそも、なぜロールスクリーンを自動ドアに付けたいと思うのか?」という導入目的の整理です。ただ「見た目がおしゃれだから」という理由だけで検討を始めると、安全性や実用性の判断を見誤ってしまうことがあります。

目的として最も多いのは、やはり「視線遮蔽」と「遮光・遮熱」です。特に店舗やクリニックなどでは、入口から中が丸見えになってしまうことで、来訪者に落ち着かない印象を与えることがあります。また、西日が強く差し込む立地では、商品の日焼けや室内の温度上昇が大きな問題になります。ロールスクリーンを設置することで、こうした課題をある程度緩和することができます。

次に考えられるのが「冷暖房効率の改善」です。自動ドアはどうしても頻繁に開閉するため、外気の侵入を完全には防げません。スクリーンを追加することで、空気の流れを部分的に遮断し、冷暖房効率を上げる効果が期待できます。これはとくに夏や冬など、気候の厳しい季節に導入されることが多い理由のひとつです。

さらに最近では、店舗のブランディングの一環として、入口にデザイン性の高いスクリーンを使いたいというニーズも増えています。特注のロゴ入り生地や、色合いを店舗内装と統一するなど、見た目の演出という側面も無視できません。

このように、ロールスクリーンを自動ドアに併設したい理由は多岐にわたります。ただし、どの目的であっても重要なのは「安全性」と「機能性」が両立できるかどうかです。それを見極めるためにも、次章からは設置の可否や注意点について具体的に掘り下げていきます。



自動ドアにロールスクリーンは取り付けていいの?

結論からいえば、自動ドアにロールスクリーンを取り付けること自体は禁止されているわけではありません。しかしながら、「どこにでも簡単に付けていい」というものではなく、いくつかの重要な制約と技術的な配慮が必要になります。

まず、自動ドアには必ず「センサー」「駆動ユニット」「安全装置」といった複数の機能が内蔵されています。これらの装置は、ドアの上部や側面に取り付けられていることが多く、ロールスクリーンの設置位置と重なる可能性が高いのです。たとえば、センサーがスクリーンに遮られると、人の動きを感知できず、ドアが開かないといったトラブルが起きることがあります。

また、ドアの可動範囲にスクリーンが物理的に干渉すると、巻き込みや生地の破損、最悪の場合はドアの故障を引き起こすこともあります。特に風の強い日には、ロールスクリーンが煽られてバタつくことで、ドアとの接触やセンサーへの干渉が起きやすくなります。

実際に、現場で「スクリーンが原因で自動ドアが開かなくなった」「スクリーンがセンサーに巻き込まれて破れた」というトラブル事例は少なくありません。これらは一見すると些細な問題に見えるかもしれませんが、店舗や施設の営業に直結する重要なインフラである自動ドアにとっては、見過ごせないリスクです。

では、どうすればロールスクリーンの設置が可能になるのでしょうか。大前提として必要なのは、「自動ドアのセンサー配置や動作範囲を正確に把握すること」です。さらに、設置の際には以下のような条件を満たす必要があります:

  1. スクリーンの巻き取り部分や生地が、ドアの可動範囲・センサー範囲に干渉しないこと
  2. ドアの開閉に支障をきたさない取付方法を選ぶこと(例:前付け・側面固定など)
  3. スクリーン自体が強風で大きく揺れたり、落下したりしないように補強すること
  4. センサーが正常に機能するよう、必要に応じてセンサーの位置調整や感度設定を見直すこと

特に注意が必要なのが、設置を専門業者に依頼せず、自身でDIY的に取り付けようとするケースです。たとえ見た目上は問題なく取り付けられたように見えても、微妙なズレや不具合が後から発生し、営業中のトラブルにつながる可能性があります。

設置を検討する段階で、自動ドアの仕様や使用頻度、安全基準をよく理解した上で、「本当にロールスクリーンが必要か」「設置するならどのような方法が最適か」を慎重に判断することが大切です。


どんなトラブルが起きやすい?事前に知っておきたいリスクと回避法

ロールスクリーンを自動ドアに併設する際、見落とされがちなのが「実際のトラブル事例」です。導入の目的が明確であっても、リスクを正しく把握せずに設置してしまうと、意図しない不具合や事故につながることがあります。

もっともよくあるのが、「センサーの誤作動」です。自動ドアは赤外線やマイクロ波などを利用して人の動きを感知していますが、ロールスクリーンがセンサーの検知範囲にかかることで、反応が遅れたり、まったく反応しなかったりする事例が多く報告されています。とくに、風でスクリーンが揺れた際には、センサーが常時何かがいると誤認識してしまい、ドアが開いたままになる「開放しっぱなし現象」も起きかねません。

次に多いのは「スクリーンの巻き込み事故」です。スクリーンがドアの可動範囲に入り込み、開閉時に生地が挟まれてしまうというものです。これが繰り返されると、スクリーンは破れ、ドアの動作に負荷がかかり、最悪の場合には駆動部の故障につながることもあります。スクリーンの破損だけならまだしも、ドアの開閉に支障が出れば、営業停止や事故のリスクすらあるのです。

また、意外と多いのが「落下事故」です。これは、スクリーンの取付部が適切でなかったり、建物の下地の強度が足りなかった場合に発生します。とくに天井面に取り付けるタイプのスクリーンは、その重量と動作時の振動によって徐々に固定が緩み、ある日突然落下するというケースも。来客やスタッフの頭上に落ちた場合、大きな事故につながりかねません。

さらに、「風の影響」も軽視できません。入口は風の通り道になりやすく、スクリーンが大きく煽られることで、思わぬ方向に動いたり、固定部に強い負荷がかかることがあります。このような場合、風よけや補助固定具(マグネットやガイドレール)を追加しないと、安全性を確保できません。

では、こうしたトラブルを未然に防ぐには、どんな点に注意すればよいのでしょうか?主な回避策は以下の通りです:

  1. スクリーンの取付位置とセンサーの位置を事前に精査し、干渉のない設計にする
  2. スクリーンの下端を風で揺れにくいように、マグネット固定やサイドガイドで抑える
  3. スクリーンの可動範囲が、ドアの開閉動作に一切干渉しないように設計する
  4. 使用する素材は防炎性・耐久性の高いものを選び、安全基準をクリアしていることを確認
  5. 専門業者による現場確認と設置を行い、施工後にも点検を実施する

ロールスクリーンと自動ドアの併用は、便利で快適な環境を実現できますが、その一方で「安全設計」が不十分だと大きなトラブルの火種になります。導入を検討する段階で、こうしたリスクと回避法を十分に理解し、正しい判断を下すことが重要です。



設置位置と取り付け方法の考え方【上部・正面・側面の選択肢】

ロールスクリーンを自動ドアと併用する際に、もっとも重要な設計ポイントのひとつが「どこに、どうやって取り付けるか」という設置位置の判断です。これを誤ると、前述のようなトラブルを引き起こす可能性が高まります。設置位置は、見た目だけでなく、安全性やメンテナンス性、そして自動ドアの構造に大きく関係します。

一般的な取り付け位置は、大きく以下の3パターンに分類されます。

1. 上部天付け(天井面から吊るす)
これは最もよく採用されるパターンです。自動ドアの上枠や天井にスクリーンの本体(巻取り部)を固定し、下に向かって生地を下ろす方式です。ドアの前面に自然とスクリーンが降りるため、遮光・遮蔽効果は高いのが特長です。

ただし、この方法では、センサーが上部中央にあるとスクリーンが検知範囲を遮ってしまう恐れがあります。加えて、スクリーンがドアの可動範囲に入り込む可能性があるため、巻き取り幅や生地の幅を厳密に調整する必要があります。天井の下地強度の確認も必須です。

2. 正面付け(ドア枠の正面に取り付け)
スクリーンを自動ドアの上部正面から下ろす方法です。設置が比較的容易で、センサーとの位置関係も管理しやすいのが利点ですが、ドアの出入り方向とスクリーンが被るため、スクリーンを下ろしている間は出入りが制限されることがあります。

この方式を選ぶ際は、出入口としての利用時間帯とスクリーン使用時間帯を分ける(例:閉店後にのみスクリーンを下ろす)など、運用ルールを設ける必要があります。

3. 側面固定(左右の壁や柱に取り付け)
ドアの左右にある壁や支柱にスクリーンを巻き取り式で設置し、横に引き出すようなタイプです。これは目隠しのように使うケースに多く、風の影響を受けにくい構造にもできます。ただし、自動ドアの種類や周囲のスペースに依存するため、設置可能な現場は限られます。

また、スクリーンを横に展開するためのスペースが十分にあるかどうかを事前に確認する必要があります。


取り付け方法を選ぶ際のチェックポイント

どの取り付け方法を選ぶかは、以下の条件をよく比較検討して決める必要があります:

  • 自動ドアのタイプ(スライド式、折れ戸式など)と開閉の方式
  • センサーの配置と検知範囲
  • 建物の構造(天井の高さ、下地の有無、柱の位置)
  • スクリーンの用途(常時使用/営業時間外使用など)
  • 風圧や気候条件(風が強い立地かどうか)
  • デザイン性や見た目の一体感

また、安全性を確保するためには、スクリーンの下端を「マグネットで床に固定する」などの補助対策を組み合わせることも効果的です。これにより、強風によるバタつきや誤作動のリスクを大きく減らすことができます。



センサーや安全装置との干渉をどう防ぐか?

自動ドアにロールスクリーンを取り付ける際に、最も神経を使うべきポイントの一つが「センサーや安全装置との干渉問題」です。自動ドアの安全性は、人の動きを正確に検知し、誤ってドアが閉じたり、動作を妨げたりしないよう設計されています。そのため、ロールスクリーンがこのセンサーに少しでも干渉すると、ドア全体の安全機能が損なわれる恐れがあるのです。

一般的な自動ドアでは、以下のようなセンサーが設置されています:

  • 上部感知センサー(人の接近を検知)
  • 開口内監視センサー(ドア開口部に人がいるかを検知)
  • 補助センサー(視覚的死角をカバー)
  • エッジセンサー(挟み込み防止)

ロールスクリーンを設置する場合、これらのセンサーが「生地によって視界を遮られる」「巻取り装置が検知エリアにかかる」といった干渉が起こると、以下のような不具合が発生する可能性があります:

  • 来訪者がいてもドアが開かない
  • 常に「何かがいる」と誤認し、ドアが開きっぱなしになる
  • ドアの動作が不安定になる
  • 安全機能が無効化され、事故の原因になる

干渉を防ぐための具体策

このようなトラブルを未然に防ぐには、設置前に以下のような対策を講じる必要があります:

  1. センサーの配置を正確に把握する
     まずは現場のセンサー配置図や設計図をもとに、どの範囲に感知エリアが設定されているのかを把握しましょう。赤外線やマイクロ波は、人間の目では見えませんが、感知角度や範囲が明確に定められています。
  2. スクリーンの幅・高さを調整する
     スクリーンがセンサーの視野に入らないよう、必要であれば幅を狭めたり、巻き取り部分の取り付け位置を高めに設定します。場合によっては、スクリーンを左右にずらして設置するという工夫も効果的です。
  3. センサーの移設や再設定を検討する
     どうしても干渉が避けられない場合には、センサー自体の取り付け位置を変更したり、検知範囲や感度を調整することも検討しましょう。ただし、これは高度な設定変更になるため、必ず自動ドアのメーカーや施工業者と相談の上で行う必要があります。
  4. センサーとの相性が良いドアを選ぶ(例:Newtonドア)
     Newtonドアのように「荷重検知型」のドアは、接地圧によって開閉する構造のため、赤外線などのセンサー干渉の問題が少ないというメリットがあります。また、センサー位置の自由度も高いため、ロールスクリーンと併設する際の設計柔軟性に優れています。
  5. 定期的なメンテナンスで干渉を確認する
     設置後も、経年変化や風の影響によってスクリーンのたるみやズレが生じる可能性があります。その都度、センサーが正常に反応しているか、誤作動が起きていないかを確認することが重要です。

自動ドアとロールスクリーンを両立させるには、「センサーとの共存」が大前提です。設置時のちょっとしたズレが、大きな事故や営業停止につながることもあるため、必ず事前の確認と専門的なアドバイスを受けた上で、進めていくことが求められます。



電動ロールスクリーンの導入はアリ?配線・制御の注意点

ロールスクリーンには、手動式と電動式の2種類があり、近年ではリモコン操作やスマートフォン連動など、便利な機能を備えた電動タイプが注目されています。自動ドアと併設する場面でも、タイマーや遠隔制御ができる電動スクリーンは非常に魅力的に映るでしょう。

しかし、電動タイプを選ぶ際には、単に「便利そうだから」という理由だけで導入するのではなく、「自動ドアと安全に共存できるか?」という視点を持つことが重要です。というのも、電動ならではの誤作動や施工リスクがいくつか存在するからです。


電動ロールスクリーン導入時の注意点

  1. 電源の確保と配線の取り回し
     電動スクリーンにはモーターが内蔵されており、電源供給が必要です。多くの場合、コンセントの増設や天井裏の配線工事が伴いますが、自動ドアの駆動部やセンサーと同じ場所に電源を引くと、ノイズ干渉や電圧トラブルを起こす可能性があります。できるだけ独立した回路に分けることが望まれます。
  2. 制御タイミングの同期問題
     自動ドアと電動スクリーンが同時に動く場合、タイミングがずれるとスクリーンが下がった状態でドアが開こうとする、あるいは逆にドアが開いてもスクリーンが下りたままという状況が発生します。これを防ぐには、両者の動作を連動制御する「同期システム」が必要ですが、これには専門的な設計と機材が求められます。
  3. 誤作動リスクとバックアップ手段
     電動スクリーンはモーターやセンサーの不具合により動かなくなるケースもあります。特に停電時やリモコン電池切れなど、予期せぬ事態に備え、手動開閉が可能なタイプを選ぶ、あるいは非常用電源を用意することが推奨されます。
  4. 動作音とスピードの確認
     業務用では動作音が接客の妨げになったり、スピードが遅すぎて実用に耐えないこともあります。購入前にデモ機で動作確認を行うか、導入済みの施設を見学することが望ましいです。
  5. スマート連動やIoTとの接続性
     近年はGoogle HomeやAlexaと連動できる製品もありますが、自動ドア側がアナログ制御であることが多いため、統合運用には不向きな場合があります。スクリーン単体としての利便性はあっても、ドアとの連携が取れないと逆に不便になることもあるため、目的に合った機能選定が肝心です。

Newtonドアとの相性は?

荷重検知型のNewtonドアは、赤外線やマイクロ波による感知に頼らないため、スクリーンとの電磁干渉リスクが少ないという特徴があります。また、構造的にもセンサーの位置が柔軟に設計されているため、電動スクリーンとの相性は比較的良好といえます。とはいえ、スクリーンの動作タイミングや配線経路の設計には変わらず慎重さが求められます。


電動ロールスクリーンは「快適性」を大きく高めてくれる反面、「自動ドアとの両立」という観点では慎重な検討が不可欠です。便利さだけに目を奪われず、施設の運用実態や安全基準と照らし合わせた上で、最適な方式を選ぶことが重要です。



自動ドアの安全規格(JIS)との整合性と、信頼性の見極めポイント

自動ドアは人の安全を守るための重要な設備であり、設計や施工には日本工業規格(JIS)をはじめとする各種基準に準拠することが求められます。そこに後付けでロールスクリーンを設置するというのは、単なる利便性の追加ではなく、安全性への影響をもたらす「設計変更」とも言える行為です。

そのため、設置の可否を判断する上では「JISとの整合性を保てるかどうか」が極めて重要なチェックポイントになります。


JIS A 4722とは何か?

自動ドアの主要な規格である「JIS A 4722」は、自動ドア装置の設計・施工・保守に関する基準を定めた規格です。この中には以下のような項目が含まれています:

  • センサーの検知範囲と応答速度
  • 開閉動作の安全性と障害物検知
  • 非常時(停電時)の対応方法
  • メンテナンス周期と点検内容
  • 可動範囲への異物の侵入防止

ロールスクリーンの設置は、これらの要件のいくつかに直接影響を与える可能性があります。たとえば、スクリーンの生地がセンサーの視界を遮ることで、検知精度が落ちたり、ドアの動作が不安定になることがあります。これによりJISに準拠した状態ではなくなる危険性があるのです。


信頼性を確保するための判断基準

  1. 施工前にJIS適合性を確認する
     ロールスクリーンの設置によって既存のJIS要件に抵触する恐れがある場合は、施工を見送るか、設計変更によって影響を回避する必要があります。信頼できる施工業者や自動ドアメーカーと事前に協議し、整合性をチェックしましょう。
  2. スクリーン素材の選定に注意する
     防炎性・難燃性・透過性など、建築基準法や消防法と整合する素材を選ぶことで、施設全体の安全性維持に貢献します。とくに病院や公共施設などは、防炎製品が義務づけられているケースもあります。
  3. 施工責任と点検体制を明確にしておく
     ロールスクリーンの設置後に不具合が出た場合、どこまでが誰の責任範囲なのかを明確にしておくことは非常に重要です。スクリーン施工業者と自動ドアの保守業者が異なる場合、連携体制があるかを確認する必要があります。
  4. Newtonドアのようなセンサー干渉リスクの低い自動ドアを選ぶ
     Newtonドアは、JIS A 4722の安全要件に準拠した上で、「荷重検知」という独自方式により、センサー感知トラブルを回避できる設計がなされています。ロールスクリーンとの併用においても、センサー干渉によるJIS違反のリスクを大きく減らせる点で優れています。
  5. 導入後も定期点検を実施し、基準準拠を維持する
     一度設置したからといって終わりではなく、スクリーンの動作、固定状態、センサーとの関係が適切に維持されているか、定期的に確認・点検を行うことがJIS準拠を維持する上で不可欠です。

ロールスクリーンの設置によって自動ドアの安全規格に違反してしまうような事態は、たとえ小規模な改造であっても深刻なリスクにつながります。見た目や利便性だけで判断せず、「信頼できる施工」「適正な素材」「基準との整合性」を三位一体で考えることが、長期的に安心・安全を確保するうえで欠かせません。



実際に導入した事例と「適ドア適所」の考え方

ロールスクリーンを自動ドアに併設するという試みは、決して珍しいものではなく、さまざまな現場で実際に導入されています。ここではいくつかの代表的な導入事例を紹介しつつ、「どんな場面に向いているのか」「どんな環境では不向きなのか」といった“適ドア適所”の視点を整理してみましょう。


事例①:美容室の店舗入口(都市型路面店)

課題:通りに面しており、ガラスドアから中が丸見え。お客様のプライバシーを守りたいという要望があった。

対応:開店時間中はロールスクリーンを半分だけ下ろし、外からの視線を遮断。閉店後は完全に下ろして夜間の防視性を強化。スクリーンはマグネットで下端固定し、風でのバタつき防止。

結果:通行人からの視線を抑えつつ、出入りの邪魔にならない設計が実現。センサーとの干渉もなく、快適な運用が可能に。


事例②:内科クリニックの玄関ドア(郊外型)

課題:待合室が入口すぐの位置にあり、外から患者の姿が見えてしまう。診療時間外の遮蔽にも使いたい。

対応:センサー配置を調整し、天井から正面にスクリーンを設置。診療時間中は巻き上げ、終了後にスクリーンを下ろす運用。

結果:患者のプライバシー保護につながり、落ち着いた空間づくりに貢献。防炎素材を採用し、法規もクリア。


事例③:学習塾の入口ドア(商業ビルテナント内)

課題:共用廊下から内部が見えてしまい、子どもたちが集中できない。かつ、風が吹き抜けて寒さ対策も必要。

対応:左右の壁にブラケットを設け、横引き式のスクリーンを設置。通気性を確保しつつ、視線を遮る設計に。

結果:防音性や集中力向上に寄与し、保護者の評価も高まった。メンテナンスも容易で、スタッフによる手動操作で問題なし。


反対に、不向きだったケース

・風の通りが非常に強く、ロールスクリーンが煽られてセンサーを誤作動させた
・テナントビルで天井に下地がなく、取付が構造的に不可能だった
・スクリーンが動作音の大きな電動タイプで、接客時にストレスとなった


「適ドア適所」とは?

「適ドア適所」とは、単に製品のスペックや機能で選ぶのではなく、利用目的・設置環境・安全性の3軸で見極める判断軸のことです。

  • 目的:遮光?目隠し?冷暖房効率?
  • 環境:屋外か屋内か/風の強さ/天井や壁の構造
  • 安全性:センサー配置との相性/落下防止/誤作動の有無

この3軸を整理した上で、自動ドアの種類やスクリーンの方式を選定することで、事故を防ぎ、長く安心して使える設計が可能になります。

特にNewtonドアのような荷重感知型のドアは、センサー干渉リスクが低いため、ロールスクリーンのような“追加装備”との相性が良い構造になっています。センサーの位置や配線の自由度が高いため、干渉回避の柔軟性があり、適ドア適所の判断において「併設しやすいドア」として有力な選択肢となります。


このように、事例を通じて「どのような目的・環境で、どのような構造のドアと組み合わせるべきか」が見えてきます。ロールスクリーンの併設は、適切な判断と設計が伴えば、快適で安全な空間づくりに大いに役立つ手段となるのです。



自動ドアとロールスクリーンに関するよくある疑問(FAQ)


Q1: 自動ドアにロールスクリーンを後付けしても問題ありませんか?
A: 可能ですが、センサーや動作機構に干渉しないように専門家の確認が必要です。安全性を確保する設計が前提になります。


Q2: スクリーンが風にあおられて危険になることはありますか?
A: はい、あります。風が強い場所ではスクリーンの下端をマグネットで固定する、ガイドレールを設置するなどの対策が有効です。


Q3: センサーが誤作動しやすくなると聞きましたが本当ですか?
A: 不適切な位置にスクリーンを設置すると、センサーが人の動きを感知できなくなったり、常に反応したままになることがあります。設置位置の工夫とセンサー調整が重要です。


Q4: DIYで取り付けても大丈夫でしょうか?
A: 自動ドア周辺は非常にデリケートな構造のため、DIYはおすすめしません。施工業者やドアメーカーと連携するのが安全です。


Q5: 電動ロールスクリーンは自動ドアと連動できますか?
A: 製品によっては可能ですが、一般的な自動ドアとの連動は簡単ではありません。制御装置や施工設計が必要となるため、専門業者への相談が必要です。


Q6: スクリーンの素材選びで気をつけることはありますか?
A: 防炎性・耐久性・透光性などが重要です。特に商業施設や病院では防炎仕様が求められることが多く、素材選定は非常に重要なポイントです。


Q7: ロールスクリーンの設置でJIS規格に違反することはありますか?
A: 可能性はあります。特にセンサーの誤作動や安全装置の無効化はJIS A 4722の要件を満たさなくなるリスクがあるため、事前に確認が必要です。


Q8: 停電時に電動スクリーンはどうなりますか?
A: 多くの電動スクリーンは停電時に動かなくなります。手動操作可能な製品や非常用電源の導入を検討すると安心です。


Q9: どんな自動ドアがロールスクリーンと相性がいいですか?
A: Newtonドアのように荷重感知方式を採用したものは、赤外線センサーの干渉を受けにくく、スクリーンとの併設に向いています。


Q10: 見た目を重視して設置するのは危険ですか?
A: 見た目だけで判断すると、後々大きなトラブルにつながる恐れがあります。必ず「安全性」と「設置環境」に合った判断が必要です。



【適ドア適所】にそった「まとめ」

ロールスクリーンは、視線を遮ったり、冷暖房効率を高めたり、店舗のブランディングを補完したりと、さまざまな目的で活用されています。しかし、それを「自動ドアと併設する」となると、安全性・構造的な整合性・センサーとの共存といった、より高いレベルでの設計判断が必要になります。

本記事で紹介してきたように、以下のような視点で適切に検討・設計すれば、自動ドアとの併用は十分に現実的であり、安全で快適な空間づくりに貢献できます。

  • 自動ドアの種類とセンサー配置を正しく把握する
  • スクリーンの設置位置・固定方法を干渉のない形で設計する
  • 電動化する場合は動作の同期性・電源・バックアップ手段を確保する
  • JISや防炎規格に適合する素材・施工手順を守る
  • 導入事例に学び、「適ドア適所」で判断する

特に、Newtonドアのように「荷重検知式」でセンサー干渉が少ない構造の自動ドアは、こうした併設にも高い適応性をもっています。すべての現場で万能というわけではありませんが、スクリーンを併用するシーンにおいては「選択肢として一考の価値がある構造」と言えるでしょう。

「設置できるかどうか」ではなく、「安全かつ快適に運用できるかどうか」という視点で判断する。これこそが、【適ドア適所】という考え方の核であり、ロールスクリーン併設の成否を分ける鍵になります。


【出典・参考情報】

  • Newtonドア.txt(製品特性と構造)
  • Newtonドアの安全性検証とJIS規格整合性.txt(JIS A 4722との関係性)
  • NドアFAQ.txt(実際のユーザー質問と回答)
  • Nドア顧客セグメントと導入事例.txt(商業施設・クリニックでの活用事例)
  • 外部:Yahoo!知恵袋、自動ドア+ロールスクリーンの相談トピック
  • 外部:各種スクリーンメーカー(TOSO、NORMANなど)の製品情報

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【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus

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