自動ドアといえば、駅の改札やコンビニの入口を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ですが、実はもっと多くの場所にあり、そして「あるはず」と思っていたのに「ない場所」も少なくありません。

本記事では、日常で見かける自動ドアの“ある場所・ない場所”を徹底的に整理しながら、
なぜその場所にあるのか、なぜ設置されていないのか、その背景にある「使い方の違い」や「社会的な意図」にまで踏み込みます。


目次(このページの内容)

自動ドアって、そもそもどんな場所にある?

問いかけ:自動ドアは、なぜ特定の施設によく設置されているのでしょうか?

簡潔な答え:自動ドアは「不特定多数が頻繁に出入りする場所」に集中して設置されています。


要点:利用者数の多さ・バリアフリー配慮・営業時間などが鍵

最も典型的な設置場所は、以下のような人の出入りが非常に多い施設です:

  • 商業施設(コンビニ、スーパー、ショッピングモールなど)
  • 交通機関(駅、空港、バスターミナルなど)
  • 医療・福祉施設(病院、クリニック、介護施設など)
  • 公共施設(市役所、区役所、図書館など)
  • オフィスビルのエントランス

これらの共通点は「大勢の人が自由に出入りする」「ドアを開け閉めする頻度が非常に高い」「時間帯によって利用者が集中する」といった点です。

背景:接触レスの利便性と、空調・衛生管理のニーズ

例えば、スーパーやコンビニでは、ドアノブに手を触れずに入店できることで買い物動線がスムーズになり、
衛生面にも配慮されています。また、開閉のたびに店内の空気が逃げるのを防ぐため、気密性や空調効率にも寄与します。

注目点:コロナ禍以降は「接触レス」がさらに加速

2020年以降は、「できるだけ人の手に触れない」設計が求められるようになり、
自動ドアの導入が加速した事例も多く見られます。特に医療・福祉施設では、「触らずに入れる」ことが感染症対策の一環と見なされ、
「必要なインフラ」として認識されるようになりました。


“意外な場所”にもある?実はこんなところにも

問いかけ:目立たないけれど、自動ドアが使われている場所って他にもある?

簡潔な答え:実は、マンションや学校の内部など、「暮らしの中」にも自動ドアは増えています。


要点:人の属性・空間の役割によって、意外な場所に設置されている

近年では、いわゆる「人が集まる施設」だけでなく、特定のニーズや設計思想によって導入されるケースが増えています。

  • マンション・団地のエントランスやエレベーターホール
  • 学校や大学の特別支援学級エリア
  • 高齢者住宅の居住フロア入口
  • オフィス内の重要区画へのアクセスドア
  • 公共施設の裏口(搬入口・緊急避難口など)

たとえば、高齢者向けの集合住宅では「車椅子のまま移動できること」が重視され、エレベーター前に自動ドアが設置されることがあります。
また、大学や福祉施設では、障害のある学生・利用者のために、「建物の中の特定のドアだけ自動化されている」といった配慮設計も進んでいます。

補足:見えづらい“部分設置”が増加中

すべての出入口ではなく、「一部だけが自動ドア」になっているケースもあります。
特に、通常は施錠されていて関係者のみが使う場所(例:非常口、備品搬入口など)でも、災害時や混雑時に備えて自動化されていることもあります。


逆に、なぜあの場所にはないの?

問いかけ:自動ドアが“あって当然”と思う場所に、なぜ設置されていないことがあるのでしょうか?

簡潔な答え:コスト・安全性・使用頻度などの観点から、導入しない合理的な理由が存在します。


要点:コストとメリットのバランスで設置が見送られる

自動ドアは便利ですが、設置と維持には当然コストがかかります。
そのため、利用頻度が少ない・安全性に懸念がある・導入メリットが薄いと判断されれば、見送られることも珍しくありません。

よくある設置されない理由:
理由内容例
利用者が限られる社員専用出入口、管理室のドアなど
設置コストが高い構造的に工事が困難な場所、高額な機種が必要な条件
安全面で自動開閉が危険工場の火気区域、荷物が倒れる可能性のある場所など
開閉回数が極端に少ない非常用出入口、定期点検用の扉など
プライバシーやセキュリティ重視トイレ、診察室、更衣室などの個室系エリア

補足:建物の“設計思想”にもよる

同じような施設であっても、「できるだけ手動で人のコントロールを残したい」という設計方針がある場合、あえて自動ドアにしないこともあります。
特に医療・教育施設では、安全性や監視性の観点から「人の判断による開閉」が重視されることがあります。


用途別に使い分けられている“自動ドアの種類”

問いかけ:自動ドアにはいろいろな種類があるけど、どうやって使い分けているの?

簡潔な答え:設置場所の用途・利用者の動線・電源の有無に応じて最適な方式が選ばれます。


要点:使われる環境に応じた“適ドア適所”がある

自動ドアは一種類ではなく、動力・開閉方式・設置目的によって分類されます。以下の表で代表的な種類と特徴を比較してみましょう。


自動ドアの種類比較表(適ドア適所視点)

種類開閉方式電源主な設置場所特徴・向いている条件
スライド式横にスライド必要商業施設・病院・駅人通りの多い場所向け
引き戸式手動補助付き必要戸建て・施設内ドアスペース効率重視型
開き戸式前後に開閉必要公共施設・工場出入口外部との出入口で多用
荷重式(Newtonドア)荷重を感知不要仮設住宅・避難所・節電施設電気不要・停電時も可動

注目:荷重式自動ドアは“電気不要”のユニークな選択肢

なかでも注目すべきは「荷重式自動ドア(Newtonドア)」です。
これはドアの下部に設置された特殊なスプリング機構により、人が乗ることで自動的に開閉する仕組みになっており、電気を一切使いません。

このため、以下のような場所に最適とされています:

  • 停電時にも機能が必要な場所
  • 電源インフラが整っていない仮設・仮設住宅
  • エネルギー消費を抑えたい脱炭素施設

こうした「条件に合った選択肢を正しく選ぶこと」こそが、適ドア適所という考え方の核心です。


設置場所は“人の動線と役割”で決まっている?

問いかけ:どうしてあの場所に自動ドアがあって、この場所にはないの?

簡潔な答え:人の動き方(動線)やその場所が果たす役割によって、最適なドアのタイプが決まっているからです。


要点:利用者の“行動パターン”に合わせた合理設計

自動ドアの設置場所は、単に「出入口だから」という理由で決まるわけではありません。
実際には、**人がどんな目的で、どのように移動するか(動線)**を考慮した上で設計されます。

例:マンションの場合
エリア動線と役割設置されるドアの特徴
エントランス居住者・来訪者が頻繁に出入りスライド式の自動ドアで開閉頻度に対応
ゴミ出し口居住者が一時的に利用手動または自動なし(開放型も)
屋上階通常立入制限・管理者のみ鍵付き手動ドアが基本

このように、誰が・どのくらいの頻度で・どんな目的で使うのかに応じて、必要な機能とコストが天秤にかけられるのです。

視点:管理者や施設側の“設計意図”も大きい

  • 施設運営側が「ここは事故防止のため手動にする」と判断することもある
  • セキュリティや監視性を重視して、あえて“開きにくい”ドアを選ぶ場合もある
  • バリアフリー基準や自治体の補助金制度によって設置が推奨されることもある

つまり、自動ドアの設置場所は「その場所が社会の中で担っている役割」とセットで考える必要があるのです。


これからもっと必要になる場所とは?

問いかけ:将来、もっと自動ドアが必要とされるのはどんな場所でしょうか?

簡潔な答え:災害拠点・高齢化社会・エネルギー制約地域など、社会課題が深まる場所です。


要点:社会の変化とともに“自動ドアの在り方”も変わる

これからの社会では、次のような視点で自動ドアの新しい設置ニーズが高まっていくと予想されます。

1. 災害対応:避難所や仮設住宅への設置
  • 停電が長期間続くエリアでも「ドアを開け閉めできる」ことが必要
  • 人の流れが多く、かつ高齢者や障害者が多く利用する場所への配慮
  • 特に**荷重式自動ドア(Newtonドア)**は、電気不要な点から注目されている
2. 高齢化:在宅介護や福祉施設の玄関
  • 要介護者が自力で開けられないドアを補助する目的での導入
  • 従来の押しボタン式から、より自然に開く設計への転換も進行中
3. 脱炭素・省エネ:電力消費を抑える公共施設・エコハウス
  • 自動ドアが常時稼働する施設では「稼働時間の制御」や「電力不要型」の需要が上昇
  • 荷重式や簡易的なエアカーテンとの組み合わせなど、省エネ志向の設計が増えている

考察:自動ドアは“便利”から“必要”へと進化していく

かつては「贅沢品」だった自動ドアも、今では多くの施設に不可欠なインフラとなっています。
これからの時代、自動ドアの存在はさらに「社会の課題解決と直結した設計」として見直されていくはずです。


【適ドア適所】にそった「まとめ」


「自動ドアって、あちこちにあるけど…どこに、なんであるの?」
そんな素朴な疑問からはじまった今回の記事ですが、振り返ってみると、設置されている理由やされない理由には、すべて明確な“意味”があることがわかります。


【要点の整理】

  • 自動ドアは、「人の出入りが多く、頻繁に開閉する場所」に集中して設置されている
  • 一方で、「使用頻度が低い」「安全・コスト上の理由がある」場合には、あえて設置されないこともある
  • 設置場所の判断には、「人の動き」「空間の役割」「施設の設計思想」が深く関係している
  • 荷重式自動ドア(Newtonドア)のように、電気不要な方式は、災害拠点や脱炭素化対応の施設に適している
  • これからの自動ドアは、「便利な設備」から「社会の課題を支える道具」へと進化していく

【適ドア適所】という考え方

重要なのは、「なんとなく自動ドアにする」のではなく、その空間の使い方・人の流れ・目的に応じて、最も適したドアを選ぶという視点です。
これこそが、私たちが提唱する「適ドア適所」という考え方の中心です。

たとえば、

  • 電源が取れない→荷重式
  • 利用者が多い→スライド式
  • 安全重視→手動+鍵

といったように、「正しく選ぶこと」で、安全性も、利便性も、そしてコストも最適化されていきます。


あなたの施設・ご家庭のドアは、本当に“適したもの”ですか?
少しでも疑問を感じたら、ドアの選び方そのものを見直すチャンスかもしれません。

【荷重式自動ドア】Newtonドアの資料請求はこちらから→https://76auto.biz/newtonplus/registp/p-offer.htm

【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus

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