自動ドアといえば、手を使わずに出入りができて便利で安全——そんなイメージを持たれている方が多いかもしれません。けれどもその「安全」は、実は設計と対策次第で大きく変わることをご存知でしょうか。

とくに見落とされがちなのが、ドアの“横”の部分——つまりドアがスライドして引き込まれる「戸袋」やその周辺部です。実はここに人が入り込んだり、子どもが立ち入ってしまったりして、重大な事故につながるケースが少なくありません。

この記事では、自動ドアに「ガード」が本当に必要なのかを、安全基準・事故事例・設置実例などをもとに徹底的に検討していきます。さらに、自動ドアの構造自体から見直すという「適ドア適所」の視点にも触れながら、施設管理者や設計者が納得して判断できるための知識を提供します。


目次(このページの内容)

なぜ“自動ドアにガード”が必要なのか?

Q: 自動ドアにガードをつける義務はあるの?
A: 法律での明確な義務はないが、事故が起きた際に「注意義務違反」とされることがあり得ます。


根拠:事故例から見る「ガード」の必要性

新聞報道や国土交通省の資料でも、自動ドアによる事故は定期的に発生していることが明らかになっています。とくに高齢者や子どもが戸袋部分に入り込み、ドアの開閉で挟まれたり転倒したりするケースが問題視されています。

ある高齢者施設では、開閉中の自動ドアの横を歩いていた入所者が、わずかに開いていた隙間に杖を差し込み、ドアが閉じた際に引き倒されて骨折するという事故がありました。


要点:義務ではなく「安全配慮」の責任

自動ドアにガードの設置は、現行の建築基準法やバリアフリー新法では明文化された義務ではありません。けれども、安全配慮義務の観点からは、設計者や管理者が「予見できる事故」を放置していたとみなされるリスクがあります。

そのため、事故の未然防止としてガードの設置が推奨されるケースが増えているのです。


JISとの関係性

JIS A 4722(自動ドア装置の安全要求事項)では、「戸袋部に人が立ち入らないよう適切な手段を講じること」と記載されています。これは明確に「ガードの設置」を指しているわけではないものの、物理的な防護措置の重要性を示唆するものです。


このように、自動ドアにガードをつけるかどうかは「設置者の判断」に委ねられていますが、その判断は明確な根拠と理解のうえで行うべきものです。


ガードの目的は?どこを守るのか?

Q: 自動ドアの「ガード」は、どこの危険を防ぐもの?
A: 主に「戸袋」「可動範囲」「戸尻」など、人や物が接触しやすい場所の事故を防ぐためのものです。


手動ドアとは違う「自動ドアの危険性」

手動ドアでは、人がドアを意識的に開閉するため、基本的に操作と行動が一致します。しかし、自動ドアは「人の動きを検知して自動的に開閉する」ため、意図しない動作タイミングや予期しない接触が起きやすくなります。

特に危険なのが、以下のようなケースです:

  • 子どもがドアの開閉部分に手を伸ばして遊んでいるとき
  • 高齢者が戸袋部の近くで立ち止まってしまったとき
  • キャリーバッグやカートが斜めに入り込んだまま開閉が始まったとき

守るべき部位1:戸袋(ドアの引き込み部)

自動ドアが開く際に、ドアパネルが収納されるスペースが「戸袋」です。ここに人が立ち入ると、開閉時に巻き込まれるリスクが発生します。

多くのガードは、この戸袋への侵入を防ぐために設置されます。たとえば、金属やアクリル製の「フェンスガード」や「スクリーン」が一般的です。


守るべき部位2:可動範囲全体(ドアのスライド軌道)

ドアが開閉する横移動の軌道上に、人の手や足、杖、ベビーカーの車輪などが侵入するケースがあります。とくに子どもは、ドアの動きを面白がって触れようとする傾向があり危険です。

一部の施設では、スライド軌道の床に「注意ライン」や「侵入禁止のステッカー」を貼っている例もありますが、それだけでは不十分です。やはり物理的なガードの方が効果的です。


守るべき部位3:戸尻(閉まるときに最後に接する部分)

ドアが閉じるとき、最後に合わさる端の部分を「戸尻」といいます。ここに指や荷物が挟まれる事故も意外に多く、センサーによる制御だけでは防ぎきれないことがあります。

これに対しては、戸尻部分に緩衝素材をつけたり、衝突を感知するセーフティエッジと併用したりすることで、ガードとしての機能を果たすことができます。


要点:ガードの役割は「侵入防止」「接触緩和」「事故未然防止」

まとめると、自動ドアのガードは以下のような役割を果たしています:

ガードの役割内容
侵入防止戸袋など立ち入り禁止エリアへの進入を防ぐ
接触緩和衝突時のけがや事故を軽減する素材や形状
誘導補助通行方向や安全エリアを視覚的に示す
安全認知の促進「ここに立ち入ってはいけない」と視覚的に認識させる

ガードの設置が推奨される場所とは?

Q: どんな場所に自動ドアガードを設置すべき?
A: 特に「子ども」「高齢者」「人の往来が多い場所」では、ガード設置が強く推奨されます。


設置の判断基準は「人の行動特性」と「滞留の有無」

自動ドアにガードを設置するかどうかの基準は、単に施設の種類だけでなく「そこを通る人の動き方」「その場所に滞留するかどうか」がカギになります。

以下のような状況では、ガードの設置が有効です:

  • 出入りのたびに立ち止まりがち(高齢者施設・保育園など)
  • 頻繁に人が並ぶ(駅・商業施設)
  • 子どもが自由に動き回る(図書館・児童館・ファミリー向け店舗)
  • 通路が狭く、待機や順路がドア付近に集中する(公共トイレなど)

高リスク施設の具体例

施設タイプガードが必要な理由
高齢者施設(特養・デイケア)杖・歩行器の使用や反応速度の低下で巻き込まれやすい
保育園・幼稚園子どもがドアの動きに興味を持ち、触ってしまうリスク
公共トイレ出入口が狭く、立ち止まり・振り返り動作が多発
駅構内・空港キャリーバッグやカートの接触リスク、混雑時の圧迫
商業施設の出入口両手がふさがっていたり、複数人が同時に通過しやすい
図書館・公民館などの市民施設子ども〜高齢者まで幅広く利用、歩行速度・注意力に差

荷重式ドアのように「原理」から安全な設計もある

ここで見逃してはいけないのが、「ガードを付ける」だけでなく「ガードが要らない設計にする」という発想です。

たとえば荷重式自動ドア(Newtonドア)は、床の荷重センサーにより人が乗っている限り動作しない仕組みです。つまり、そもそも「誤作動による巻き込み」が構造上起きにくく、物理的ガードの必要性が低い設計です。


見極めの視点:ガード設置の要否をどう判断する?

視点見極めのチェックポイント
滞留の有無ドア周辺に人が立ち止まる導線があるか
ユーザーの特徴子どもや高齢者など、反応が遅れやすい人が多いか
空間の余裕ガードをつけても避難経路をふさがないか
構造の特性動作のタイミングが制御できる仕組みか(例:荷重式)

自動ドアガードの種類と選び方

Q: 自動ドアのガードにはどんな種類があるの?
A: 主に「フェンス型」「スクリーン型」「センサー連動型」があり、設置場所や目的に応じて選びます。


主なガードの種類と特徴

以下は、実際によく使われている自動ドアガードの代表的なタイプです:

種類特徴適用例
フェンス型(パネル式)金属製やアクリル製のしっかりした構造。視認性が高く、物理的侵入を明確に遮断できる高齢者施設、駅構内など
スクリーン型(透明/半透明)視認性を保ちつつ、柔軟性があり設置が比較的容易。軽量で美観も損ねにくい商業施設、公共施設
センサー連動型ドア周辺に近づいた物体に反応して警告音やLEDで知らせる。物理的障壁はない医療施設、最新設備のオフィスなど
可動式・着脱式ガード清掃時やメンテナンス時に外せる構造。仮設やイベント用にも活用可臨時設置、保守性重視の場所

ガード選定のチェックポイント

1. 設置目的が「侵入防止」か「接触緩和」かを明確にする

  • 侵入防止:物理的に「入れない」ことを重視(→フェンス型が有効)
  • 接触緩和:万が一の接触に備えた素材や形状(→スクリーン型、センサー連動)

2. 設置場所の空間制限を確認する

  • 廊下が狭い、避難経路の邪魔になる場合は薄型や開閉式が適する
  • 清掃時の移動が必要なら可動式や取り外しタイプを選ぶ

3. 視認性とデザイン性も重要

  • とくに公共施設では、利用者にとって「わかりやすく、安心感がある」ことが求められます
  • 色使いや透明度、設置高さなど、利用者の視線に配慮した設計が大切

参考:具体的な製品タイプ(参考用)

メーカー製品名(例)特徴
ナブコガードパネルタイプA床固定・防錆設計・避難経路に配慮した高さ
BXテンパルスクリーンガードF型アクリル製・施工性が高く、清掃時の脱着も可能
カネソウ自動ドア用防護柵鉄製フェンス型・バリアフリー基準にも対応

要点まとめ:選ぶ際に迷ったら?

  • 設置場所の広さ・人の流れ
  • 目的(防ぐ vs 緩和する)
  • 施設の雰囲気に合った素材感や透明度
  • 施工・メンテナンスのしやすさ

こうした条件をすべて洗い出した上で、「ベストなガード」を選定することが、安全性と利便性の両立につながります。


後付けできる?ガードの設置と施工の注意点

Q: 自動ドアのガードは、後からでも取り付けられるの?
A: はい、多くの製品は後付け可能ですが、現場環境によって注意すべき点がいくつかあります。


原則:ガードは「後付け可能」な製品が多い

現在市販されている自動ドア用ガードの多くは、「既存のドアに後から設置できること」を前提に設計されています。床にアンカー固定するだけのタイプや、L字型で建具側に沿わせて設置するものもあり、施工性は高まっています。


注意点1:施工スペースと避難経路の確認

後付けの場合、最も重要なのは「人の通行や避難動線を妨げないか」です。

  • ガードが出っ張ることで、廊下の幅が基準以下になる
  • 緊急時の車椅子通過が難しくなる
  • 視認性が悪くなり、逆に接触リスクが上がる

このような事態を防ぐために、事前の設置シミュレーションが不可欠です。


注意点2:床材との相性(アンカー固定)

ガードを設置するには、床面にアンカーで固定する方法が一般的です。ただし、床材の種類(タイル、塩ビ、木材など)によって施工方法が変わるため、現場調査を行いましょう。

とくに、温水床暖房やOAフロア(床下空間がある場合)では、施工方法に制限があることも。


注意点3:清掃・点検への配慮

ガードが固定されると、以下のような運用上の問題が起きやすくなります:

  • 床の掃除がしづらくなる
  • ワックス掛けや床洗浄機の通行が制限される
  • 消防点検時に「動かせない障害物」と見なされることも

これらを避けるには、**「可動式」「脱着式」タイプを選ぶこと」が有効です。日常的な運用を妨げない設計が望まれます。


注意点4:業者選定と施工管理

設置作業は、一般的には建具業者、内装施工業者、自動ドアメーカーの指定施工店などが行います。

  • ガード単体は購入できても、設置はプロに任せるのが基本
  • 自動ドア本体との相互干渉を確認しながら施工する必要がある
  • アンカー施工後のやり直しが難しいため、1回で完了させる段取りが重要

要点まとめ:後付け時のチェックリスト

  1. 通行・避難経路に支障がないか?
  2. 床材に適した施工方法が選べるか?
  3. 清掃や点検がしやすい設計か?
  4. 現場の管理者・業者と事前にすり合わせができているか?

【設計・管理者向け】JIS・行政ガイドラインとの関係

Q: 自動ドアのガード設置は、法的に義務なの?
A: 明確な義務はありませんが、JISや行政ガイドラインでは「安全配慮」が求められています。


JIS規格における「ガード」の位置づけ

代表的な規格は以下の通りです:

  • JIS A 4722:自動ドア装置の安全要求事項
    • 第7条「危険防止措置」では、戸袋や可動範囲への侵入防止が求められています。
    • 「物理的な遮蔽物」「注意喚起表示」などの対策が推奨されています。

この規格は強制力のある法律ではありませんが、設計者や施設管理者が「安全配慮の基準」として参照すべき指針です。


行政ガイドライン:バリアフリー新法と施設基準

多くの公共施設では、バリアフリー法(高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)に準拠した設計が求められます。

その中で「自動ドアの戸袋部の安全性」について、以下のような方針が示されています:

  • 誤って立ち入らないような構造または表示が必要
  • 安全性の確保が困難な場合は、代替手段としてガードやフェンスの設置を検討すること

つまり「ガード設置はあくまで一手段」であり、全体設計の中での選択肢という位置づけです。


事故時の「責任所在」とリスク

仮に事故が起きた場合、以下のような点が問われることになります:

判断基準内容
安全配慮義務利用者の行動をある程度予見できたかどうか
回避可能性ガードなどの予防策を講じれば防げたか
管理体制事故発生時の対応体制が整っていたか
利用者配慮特定の利用者(子ども、高齢者など)への特段の配慮が必要だったか

設計者や施設管理者は、「設置していなかったことが合理的だった」と説明できる判断過程を持つことが求められます。


実際に活用されている行政資料の例

  • 国土交通省:自動ドア安全対策マニュアル
  • 各自治体の福祉施設整備基準
  • バリアフリー推進協議会の「施設設計ハンドブック」

これらには、ガードや表示措置の重要性が明記されています。設計段階で見落とさないよう、関係資料の確認が必要です。


要点まとめ:設置の「根拠」が必要

ガードをつけるか、つけないかは自由ですが、いずれの選択でも「なぜそうしたか?」という判断プロセスが必要です。

  • 根拠資料(JIS、行政マニュアル)を確認
  • リスクに対して十分な配慮を行った記録を残す
  • 利用者の特性(年齢・障害・動線)に応じた設計判断を行う

このような「配慮の見える化」が、事故時のトラブル防止にもつながります。


【適ドア適所】で考える「ガードがいらない設計」の可能性

Q: そもそもガードをつけなくていい自動ドアはないの?
A: あります。動作原理から安全性を担保する「荷重式自動ドア」などがその代表です。


ガード不要の考え方=「根本対策としての設計」

ここまでの内容で「ガードが事故防止に役立つ」ことは明らかになりました。ただし、それはあくまで“対処療法”です。

一方で、事故のリスク自体を構造・仕組みで減らすという「根本対策」も存在します。それが、「適ドア適所(てきドアてきしょ)」という考え方です。


荷重式自動ドア(Newtonドア)とは?

「荷重式自動ドア」は、ドア前の床面に内蔵された“荷重センサー”に人が乗ることで動作を開始・継続する仕組みです。

  • 人が乗っている間は絶対に動かない
  • ドアが動作中に人が戻ってくるとすぐ停止
  • センサーによる誤検知やタイムラグが発生しない

つまり「接触・巻き込み事故が物理的に起こりにくい設計」になっており、そもそもガードが不要な場面が多数あります。


Newtonドアが有効な設置環境

設置場所ガード不要となり得る理由
高齢者施設反応の遅れやふらつきにも即停止で対応可能
公共トイレ戸袋が不要な片引き構造で、開閉軌道が小さい
図書館・学童施設子どもの不規則な動きにも柔軟に反応
仮設的な場所ガード設置スペースがない環境でも安全性を確保可能

比較:荷重式 vs センサー式(標準的な自動ドア)

比較項目荷重式(Newtonドア)センサー式
開閉の仕組み人が床に乗ることで動作センサーが検知で自動開閉
停止タイミング人が乗っている限り停止人がいてもタイミング次第で動くことがある
接触リスク構造的にほぼゼロ巻き込み・誤作動のリスクあり
ガードの必要性原則不要部位により必要になることが多い

「適ドア適所」の本質とは?

事故防止のためには、「どんな施設にも同じドアを使う」のではなく、利用者や状況に合わせて最適な種類のドアを選ぶことが重要です。

  • 子どもや高齢者が多いなら、動きが「人に寄り添うドア」が適している
  • 高速な人流管理が必要なら、スピード重視のドアが選ばれるべき
  • そもそも戸袋が不要な設計ができれば、ガードそのものが不要になることも

よくある質問Q&A【FAQ】


Q1: 自動ドアにガードをつける義務はありますか?
A: 明確な法的義務はありませんが、JISや行政ガイドラインでは「安全配慮措置」として推奨されています。事故時には設置しなかった理由が問われる可能性があります。


Q2: どんな施設にガードが必要とされますか?
A: 高齢者施設、保育園、駅、公共トイレなど、利用者の動きが不安定だったり、立ち止まりやすい場所ではガードの設置が強く推奨されます。


Q3: ガードは後からでも取り付けられますか?
A: 多くの製品は後付け可能ですが、避難動線や清掃への影響、床材との相性などを考慮した設計・施工が必要です。


Q4: ガードをつけずに安全性を高める方法はありますか?
A: あります。荷重式自動ドア(Newtonドア)のように、構造そのものが安全設計されているドアを使うことで、ガードが不要なケースもあります。


Q5: 自動ドアガードの費用はどれくらいですか?
A: 種類や材質、施工範囲によって異なりますが、簡易型で数万円〜、しっかりしたフェンス型で10万円以上になることもあります。施工費は別途かかる場合があります。


Q6: なぜガードを設置していない施設も多いのですか?
A: 「見た目が良くない」「通行の妨げになる」「コストがかかる」といった理由で設置を見送るケースもあります。ただし、安全配慮の視点では見直しが求められています。


Q7: 建築設計の段階でガードの要否をどう判断すればよいですか?
A: 利用者の特性(年齢層・行動パターン)と導線(通行・滞留)の有無、ドアの構造(センサー式か荷重式か)を元に判断するのが基本です。


Q8: 施設改修のタイミングでガードを追加できますか?
A: 可能です。内装や動線の見直しとあわせて、ガードの追加設置を検討することで、より安全な空間設計が可能になります。


Q9: ガードの設置によって消防法上の問題はありますか?
A: 避難経路をふさぐような設置は不可です。施工前に消防署や設計事務所との事前確認が推奨されます。


Q10: センサー式ドアでも事故は起きるのですか?
A: 起きます。センサーの感知範囲や反応速度には限界があり、人の予測不能な動きに対しては誤作動や巻き込みのリスクがあります。


続いて、本記事の締めくくりとして【適ドア適所】にそった「まとめ」を行います。


【適ドア適所】にそった「まとめ」


自動ドアの安全対策は「ガードをつければ終わり」ではありません。
もっと根本的な視点——すなわち「どのようなドアを、どんな場所に使うか」こそが、事故を防ぐために最も大切な考え方です。


この記事でわかったこと

  • 自動ドアにガードをつける法的義務はないが、安全配慮として重要な役割を果たす
  • ガードが守るべき部位は「戸袋」「可動軌道」「戸尻」など多岐にわたる
  • 設置すべきかどうかは「場所の特性」「利用者の行動特性」によって判断する
  • ガードにはさまざまな種類があり、選び方や施工にも注意が必要
  • 規格(JIS A 4722)や行政指針といった「判断の根拠」を知っておくことが大切
  • 根本的には、ドア自体の構造によって事故を防げる設計もある(例:荷重式Newtonドア)

適ドア適所とは?

「どんなドアも万能ではない。だからこそ、“場所”に合った“ドア”を選ぶ」

それが私たちが提唱する「適ドア適所」の考え方です。

自動ドアにおけるガード設置もまた、その視点から「必要な場所に、必要な形で」設置するべきであり、盲目的にすべての施設で導入すべきものではありません。


最後に

安全性を高めるということは、「設備を増やすこと」ではなく「人の動きに寄り添う設計を考えること」。
ドアの選び方ひとつで、ガードが不要になるケースもあれば、逆にガードが必須となる場所もあります。

この記事が、自動ドアの安全対策を検討するあなたの判断材料になれば幸いです。


出典・参考資料:

  • JIS A 4722「自動ドア装置の安全要求事項」
  • 国土交通省「バリアフリー推進ガイドライン」
  • ナブコシステム・BXテンパル・カネソウ製品情報ページ
  • 自社提供資料「Newtonドア.txt」「Nドア顧客セグメントと導入事例.txt」ほか

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