自動ドアと聞くと、電動式でスイッチやセンサーで開閉するイメージが強いかもしれません。しかし、施設や建物の安全性を考えると「電気錠」の存在も無視できません。この記事では、自動ドアに電気錠を取り付ける意味、種類、後付けの可否、停電時の挙動など、知っておきたいポイントをすべて解説します。また、荷重式自動ドア(Newtonドア)のように、電気に頼らず物理的に安全性を確保する方法についても触れています。


そもそも「電気錠」って何?自動ドアとどう違う?

簡単に答え: 電気錠は、電気信号で施錠・解錠を制御する鍵のことです。自動ドアとは別に制御されることが多く、電動ドア本体の開閉機能とは独立しています。

電気錠には主に以下のタイプがあります:

  • 電磁錠(マグネット式)
     通電で施錠、停電時に解錠するタイプが多く、非常時に自動で開く安全性があります。
  • 電磁ブレーキ錠
     ドアの開閉を制御しつつ、必要に応じて施錠可能。停電時も特定の動作に切り替えられます。
  • ラッチ型/デッドボルト型
     一般的な鍵の動作を電気で遠隔制御するタイプで、既設ドアへの後付けが比較的容易です。

電気錠は何のためにある?必要性を見極める3つの視点

  1. セキュリティ向上
     夜間や閉館時に無断出入りを防ぐ。通電型・非通電型の選択で、停電時にどう動くかも制御可能。
  2. 管理性向上
     鍵を物理的に配布する必要がなく、IDカードやスマホで管理可能。出入り履歴も残せます。
  3. 利便性
     建物管理者や施設利用者の操作性を向上。複数フロアや共用部の施錠を集中管理可能。

停電したらどうなる?電気錠の「通電型」「非通電型」の違い

  • 通電施錠型:通電している間だけ施錠、停電で自動解錠
  • 通電解錠型:通電している間は解錠、停電で施錠
  • 電磁ブレーキ型:状況に応じて施錠・解錠を保持可能
型式停電時動作メリットデメリット
通電施錠型自動解錠非常時に安全防犯性は停電中低下
通電解錠型自動施錠防犯性維持非常時開放不可のリスク
電磁ブレーキ型状況保持柔軟性複雑、導入費高

後付けできる?今の自動ドアと電気錠の相性をチェックする方法

簡単に答え: 全ての自動ドアに後付けできるわけではありません。
チェックポイント:

  • ドアの構造(ラッチ・デッドボルト対応か)
  • 電源の有無と配線経路
  • センサーや制御回路との干渉の可能性
  • 防火・防災規格への適合

既設ドアに取り付ける場合、専門業者に確認するのが安全です。


スマホやカードで解錠できる?連携できる最新の電気錠事情

最近は、クラウド型管理やICカード・顔認証と組み合わせる事例も増えています。施設管理者は遠隔で施錠・解錠でき、履歴管理も簡単。複数建物の統合管理も可能です。ただし、シンプルに「夜は施錠、朝は解錠」だけで十分なケースもあるため、運用目的に応じた選択が重要です。


電気錠は本当に必要?「荷重式自動ドア」など他の選択肢も知っておこう

電気錠が最適でない場合もあります。荷重式自動ドア(Newtonドア)は、扉の重さで自動的に閉まるため、電気に頼らず物理的に施錠状態を保てます。停電時の不安もなく、既存電動ドアに電気錠を後付けする必要がない場合もあります。


よくある質問(FAQ)

  • 後付けの費用は?
     タイプやドア構造で変動。概算は数万円~数十万円。
  • 停電時に誤作動する?
     通電型・非通電型の選択で制御可能。非常解錠機能を必ず確認。
  • どの方式が一番安全?
     施設の用途やリスク評価による。停電時も施錠したい場合は通電解錠型。
  • 管理者だけ操作可能にしたい
     専用制御盤・クラウド管理・IDカード連携で実現可能。
  • 子どもが勝手に出ないようにするには?
     安全装置や制御ロックを組み合わせ、電気錠・センサーで対応。
  • 共用部に取り付けるときのルールは?
     建築基準法・消防法に従い、緊急解錠や表示義務を確認する。

【適ドア適所】にそったまとめ

  • 導入目的を明確にして方式を選ぶことが大切
  • 「電気錠が本当に必要か?」から考えることで失敗を防げる
  • 荷重式自動ドア(Newtonドア)のように、電気に頼らない安全な選択肢もある

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