お店に入るとき、一番最初に目に入るのは「入口」。そしてその入口の多くが、自動ドアであることに気づかされています。けれど、そんな「入口の顔」である自動ドアに、どれだけ気を配っているでしょうか?

最近では、単に開くだけではなく「演出」の一部として自動ドアを活用する店舗が増えてきました。そこに貼られた案内ポップやサイン、音や光との組み合わせ。すべてが、お客様の心にちょっとした印象を残す“仕掛け”として機能しています。

この記事では、「自動ドアに“ポップ”ってどう使うの?」「効果的な演出方法ってあるの?」という疑問に、具体的な事例とともにお答えします。さらに、注意すべきNG例や、荷重式自動ドア(Newtonドア)のような静音性に優れたドアだからこそできる“控えめで上質”な演出にも触れていきます。


目次(このページの内容)

なぜ「自動ドア周辺の演出」が注目されているのか?


要点:
店舗の入口は、第一印象を決めるもっとも重要な場所。その「顔」に何を添えるかによって、無意識のうちに来店意欲や信頼感が左右されます。


第一印象は「入口」で決まる

人はたった数秒で、その場所に対する印象を無意識に決めてしまいます。特に初めて入るお店や施設では、入口の雰囲気が「入りやすさ」を大きく左右します。自動ドアは動きがあるぶん、視線を引きやすいポイント。そこに「どんな情報があるか」「どんな雰囲気があるか」は、意外にも強く印象に残るのです。


なぜ今、演出に注目が集まっているのか?

・感染対策などで「非接触」がスタンダードとなり、以前よりも自動ドアの存在感が増している
・店舗の入れ替わりが激しい中で、印象に残る仕掛けが必要とされている
・地域密着型の施設でも、「わかりやすさ」や「親しみやすさ」が求められる

このような背景から、「どうやって入口でお客様の気持ちをつかむか?」が店舗づくりのテーマになりつつあるのです。


見せ方次第で「敷居の高さ」が変わる

たとえば、和食店に行こうと思った時。
・何の表示もない黒いガラスの自動ドア
・「営業中」「お一人様歓迎」などのやわらかい文字が書かれたポップが貼ってある入口

後者の方が「入りやすいな」と感じませんか?
これは、視覚から得られる情報が「心理的ハードル」を下げてくれているからです。


ドアは“看板”ではないが、“呼吸”をつくる場所

よく「看板を目立たせればお客さんが来る」と言われますが、実際には、店舗の入口まわり全体の「空気感」も非常に大切です。ドアはその“空気”の切り替え地点。「外と内をつなぐ扉」として、安心感・親しみ・非日常感などを添えることができます。

つまり、ドアを演出するとは、「お客様を迎える体勢を、視覚でつくる」ということなのです。


自動ドアで「ポップ」を活用するってどういうこと?


要点:
「ポップ」とひとことで言っても、案内、販促、注意喚起などその目的は多様。まずは種類と用途をしっかり整理することが、効果的な演出の第一歩です。


「ポップ」の定義とは?

一般的に「ポップ(POP)」とは、Point Of Purchaseの略語で「購買時点での広告」を指しますが、店舗や施設では「お客様に情報を伝えるために掲示する簡易な表示物」全般を指すことが多いです。

自動ドア周辺では、以下のような用途があります。


ポップの種類と目的別分類

分類主な内容目的設置例
案内ポップ営業時間・入口案内・定休日など利便性向上/迷わせない「こちらが入口です」「自動で開きます」など
販促ポップセール告知・新商品紹介・期間限定など購買促進/集客強化「本日10%オフ」「新メニュー登場!」など
注意喚起ポップ高齢者・子ども向け注意・ガラス透明注意安全性配慮/事故防止「ゆっくりお入りください」「扉に注意」など

このように、「誰に」「何を伝えるか」を明確にして選ぶのが基本です。


設置形態の種類

ポップと一口に言っても、ドアの材質や開閉方式に応じて設置方法も変わります。以下はよく使われる形です。

  • シール型:ガラスに直接貼れるが、長期使用には不向き。再剥離タイプが推奨。
  • マグネット型:スチールドアなどに使用可。着脱が簡単。
  • 吊り下げ型:ドア上部から垂らす形。揺れることで目立つが、通行を妨げない設計が必須。
  • スタンド型:ドア脇に置くタイプ。ドアに直接触れず設置可能。
  • 電子サイネージ型:デジタル表示で可変情報も対応可。高価格だが注目度は高い。

Newtonドアのように、ドア自体が静かで安定した動作をする場合は、ポップとの相性も良好。振動で落ちる心配も少ないため、多様な設置方法に対応できます。


法的・安全面の注意

ガラス部分への貼り付けや装飾には、JIS規格(JIS A 4722など)での視認性・安全基準が関連します。特に高齢者施設や医療施設では、視認性や手すりの妨げなどに配慮が必要です。


店舗演出に効果的なポップと、その使い方のコツは?


要点:
ポップは目立てばいいわけではありません。見る人に「伝わる」「心地よい」と感じてもらうための“演出設計”が大切です。ここでは、設置の工夫と避けたいNG例を整理します。


色とデザインの工夫が鍵

色には心理的効果があります。たとえば…

  • 赤・オレンジ系:緊急性・目立たせたいときに有効。ただし多用は注意。
  • 青・緑系:安心感・信頼感を与える。医療施設などに向いている。
  • 白・黒系:高級感・洗練された印象。高価格帯店舗で使われる傾向。

「目立てば良い」ではなく、店舗の雰囲気と調和させる色選びが必要です。


文字サイズと情報量の最適化

通行中の人が読むことを前提にするなら、以下が基本の目安です:

  • 遠くから読ませたい情報(入口案内など):最低30pt以上、できれば50pt前後
  • 近づいてから見せたい情報(詳細内容など):20〜30pt

また、一枚に盛り込みすぎると逆効果です。
1枚につき、伝えたいことは1つに絞りましょう。


視線の導線を意識する

人の視線は、以下のような順番で動きます:

  1. ドアの中央部(目の高さ)
  2. 手元に近い場所(開ける・押す動作)
  3. ドアの左右(入り口周辺の装飾・掲示)

この動きを踏まえたポップ配置は、自然と情報が伝わる「視線誘導」になります。


【やりすぎ注意】逆効果になるNG例

NG例なぜNGか解決のヒント
色が多すぎてチカチカする情報が届かず、逆に不快感色数は3色以内に抑える
ポップが多すぎてゴチャゴチャ注意喚起も販促も混ざって焦点がぼやけるドアの左右で用途を分ける
ガラスに直接貼って視界が悪くなるぶつかり事故の危険/不快感再剥離シール+視線より上に設置

「引き算」の発想も大切

良い演出とは、見た人が自然と受け入れられるものです。
そのためには「これ、本当に必要?」と、引き算の視点を持つことが大切。
特に高級感や静かな雰囲気を演出したい店舗では、「情報の量」より「情報の質」が印象を左右します。


どんな業種が、どんな演出をしている?(ジャンル別事例集)


要点:
業種ごとに、自動ドアとその周辺の使い方・演出のしかたは大きく異なります。ここでは、具体的な店舗ジャンル別に、どんなポップや工夫がされているかを紹介します。


飲食店:入りやすさとメニュー告知のバランスがカギ

  • ポップ内容例:「本日の日替わりランチ」「テイクアウトOK」「一人でもお気軽に」
  • 目的:一見さんが入りやすい雰囲気をつくる
  • 工夫:ガラスドアの中央部にメニュー看板を貼るより、脇にスタンド式メニュー看板を置き、ドア自体には「営業中」や「ようこそ」などシンプルな文言で安心感を

美容院・サロン:静けさとセンスを伝える演出

  • ポップ内容例:「ご予約優先」「本日空きあり」「感染対策実施中」
  • 目的:不安を減らし、利用を促進
  • 工夫:派手な色よりも淡い色合い・洗練されたフォントを使い、サロン全体のブランディングと統一感を持たせる。ドア自体はあまり主張させず、開閉の静けさを活かす。

クリニック・薬局:安心感と案内の分かりやすさが最優先

  • ポップ内容例:「自動で開きます」「入口はこちら」「ベビーカー歓迎」「段差なし」
  • 目的:高齢者や子ども連れが迷わず安心して利用できるようにする
  • 工夫:白地に大きめの黒文字など、視認性を優先。色数は絞って落ち着いた印象に。

地域施設・公共機関:多様な来訪者への対応が必要

  • ポップ内容例:「本日◯◯イベント開催中」「ご自由にお入りください」「多目的トイレあり」
  • 目的:行き先の不安解消・誰でも利用しやすい環境づくり
  • 工夫:デジタルサイネージを用いてイベント内容を表示する例も。自動ドアと連動して開閉時に情報が切り替わる演出も注目されている。

商業施設・複合ビル:動線とブランディングの両立がポイント

  • ポップ内容例:「今週の特集コーナー」「インフォメーションはこちら」「入り口で検温実施中」
  • 目的:来訪者の動線誘導と、施設全体のトーンを統一する
  • 工夫:複数のテナントがある場合、ドア周りはシンプルに保ち、全体での統一デザインポリシーに基づいた案内を徹底。

小売・専門店:商品訴求と入口演出を両立

  • ポップ内容例:「季節限定セール開催中」「おすすめアイテム展示中」
  • 目的:一瞬で「お得感」や「旬の話題」を伝える
  • 工夫:吊り下げ型やマグネット式など、期間ごとに入れ替えやすいタイプを活用。反射が少ない材質のポップを使うことで、ガラスの透明感も損なわない。

【専門視点】Newtonドアで演出を考えるなら?


要点:
Newtonドアのような「荷重式・非電動の静音ドア」は、演出効果においても強みを発揮します。音や光、デザインとの親和性を活かした“さりげない演出”が可能です。


Newtonドアとは?

Newtonドアは、Newtonプラス社が提供する「荷重式自動ドア」で、電気を使わず、足元の圧力(荷重)によって開閉するタイプのドアです。

主な特徴は以下のとおりです:

  • 電源不要(停電時も使用可能)
  • 開閉音が極めて静か
  • 子どもや高齢者にもやさしいバリアフリー設計
  • ドアそのものの意匠性が高く、空間と調和するデザイン

この特徴は、「ポップや演出をどう設置するか」にも大きく関係します。


静けさが“音の演出”を引き立てる

一般的な電動自動ドアは、開閉時にモーター音が発生します。これに対してNewtonドアは、極めて静かに開くため、以下のような演出が際立ちます:

  • ドア開閉と連動した電子チャイム:「いらっしゃいませ」などの音声案内が自然に聞こえる
  • 環境音・ヒーリングミュージック:入口にスピーカーを設置し、ドア開閉時に静かに流す
  • ドア周辺の水音・風鈴などの演出:和風店舗などにおいて「音の余白」をつくる設計が可能

音が静かなドアだからこそ、“聞かせたい音”だけが残る空間づくりができるのです。


安定した開閉だから、装飾が落ちにくい

Newtonドアは機械的な動力がなく、使用者の荷重で開く仕組みのため、以下のメリットがあります:

  • 振動が少ない → マグネット式や吸着式ポップが落ちにくい
  • 開閉スピードが安定 → 人の通過にあわせた自然な動作で、ドア前の演出が見やすい
  • 異音がしない → ドアそのものが“情報ノイズ”を発しないので、視覚・聴覚への配慮が活きる

安全性が高く、表示と一体化しやすい

Newtonドアは、閉じる力も緩やかで、万一接触しても衝撃が少ない設計。これにより、

  • 「ゆっくりお入りください」などの注意ポップが現実とマッチ
  • 小児科・介護施設など、視覚誘導が必要な場所で安心して案内できる

といった効果が期待できます。


「目立たせない演出」ができるのは荷重式ならでは

空間デザインにおいては、「見せる」よりも「感じさせる」ことが重要になる場面があります。
たとえば、照明の陰影、ドアの素材感、動きのやわらかさ。Newtonドアなら、演出の主役をドアにしなくても、入口全体の空気感を演出の一部として活用できるのです。


【まとめ】印象に残る入口づくりに必要な視点


要点:
入口のポップや演出は、ただ“目立たせる”ためのものではありません。お客様の立場に立ち、安心感や心地よさを感じてもらえるかどうかが大切です。設置目的を明確にし、「適切なものを、適切な場所に」という視点が求められます。


自動ドアは「通過点」ではなく「対話の始点」

店舗や施設において、自動ドアは「ただの通り道」と思われがちですが、実際には「お客様との最初の対話」が始まる場所です。そこに添える言葉やデザインは、接客の第一声とも言えます。


「適ポップ適所」で考える3つの視点

Newtonドアが掲げる【適ドア適所】の考え方を応用すると、ポップや演出の設置には以下の視点が大切になります:

  1. 誰に向けた演出か?
     (例:高齢者に向けた「ゆっくりお入りください」)
  2. 何を伝えたいのか?
     (例:初来店者に安心を与える「予約なしでも大丈夫です」)
  3. どういう空間を演出したいか?
     (例:静かで落ち着いた雰囲気を壊さないトーン・素材選び)

「もうやっている」方も、見直しの価値あり

すでにポップや演出を取り入れている店舗でも、「本当に効果的か?」「見直す余地はないか?」を定期的に振り返ることが大切です。

  • 時期や季節によって伝えたいことは変わっていないか?
  • 新しい顧客層が増えていないか?
  • ポップが“風景の一部”になってしまい、見られていないのでは?

ドアは“空間の入り口”であり、“関係性の入り口”でもある

自動ドアに何を添えるかは、そのお店や施設が「お客様とどんな関係を築きたいか」の表れです。

強く売り込むのか、そっと安心させるのか。にぎやかに迎えるのか、静かに寄り添うのか。その選択が、入口で伝わります。


【適ドア適所】にそった「まとめ」


判断軸選定の観点
ドアの種類音・動作・材質などの特徴を考慮Newtonドア:静か・やさしい→落ち着いたポップが合う
顧客の属性年齢・利用目的・来店頻度高齢者向け:見やすい表示、初来店者向け:安心感を重視
空間全体との調和デザイン・照明・導線とのバランス高級感ある店ではポップも素材感や色数を抑える

そしてなにより、「入口で伝えたいこと」をスタッフ全員が共有していること。それが、演出の成功の鍵となります。


【出典一覧】
・Newtonドア.txt
・Newtonドアの安全性検証とJIS規格整合性.txt
・NドアFAQ.txt
・Nドア顧客セグメントと導入事例.txt
・SERP分析(2025年10月)

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