フットスイッチ式の自動ドアが、今あらためて注目されています。足で操作できる非接触の仕組みは、感染症対策や衛生面での配慮が求められる現場において、大きな役割を果たしているからです。

けれども、その便利さは「すべての場所に適している」わけではありません。むしろ、誤った場所に導入すると、不便だったり、事故の原因になったりすることもあります。

この記事では、「なぜ今、フットスイッチ式が注目されているのか?」から、「どんな場所で使うべきか?」「センサー式との違い」「導入時の注意点」まで、導入を検討する人が必ず知っておくべき内容を、現場目線でわかりやすく整理していきます。

さらに、フットスイッチやセンサーとは全く異なる「第三の選択肢」として注目される“荷重式自動ドア(Newtonドア)”にも少し触れながら、それぞれの現場に本当にふさわしい自動ドアとは何か?という問いにも迫っていきます。


目次(このページの内容)

なぜ“触らない”自動ドアが求められるのか?

私たちは、以前よりも「手を使わずに開閉できる」ことを重要視するようになりました。特に新型コロナウイルスの影響以降、その傾向は顕著になっています。

要点:

  • 感染症対策として「接触機会を減らす」意識が高まった
  • 食品工場や病院、介護施設などでは、もともと衛生管理が重要
  • 手がふさがっている状態での「利便性」の確保も重要視されている

背景:

医療・食品・介護などの現場では、もともと「清潔な手で作業を維持すること」が求められてきました。そこに感染症リスクが加わったことで、「共用のドアノブ」「手かざしボタン」などへの抵抗感が一層強まったのです。

そして「誰でもすぐに使える」かつ「導入がシンプル」な選択肢として、フットスイッチが再注目されています。


次セクションでは、具体的に「フットスイッチとはどんな仕組みか?」を掘り下げていきます。

自動ドアの「フットスイッチ式」って、どんな仕組み?

「足で踏むとドアが開く」。
言葉にすると非常にシンプルなこの仕組みは、実は多くの現場で“使いやすさ”と“衛生管理”を両立する手段として採用されています。
では、この「フットスイッチ式自動ドア」とはどのように機能し、どのようなバリエーションがあるのでしょうか?


要点:

  • フットスイッチは、足元にあるセンサーやスイッチを踏むことでドアが開く仕組み
  • 主に「電動の自動ドア」と組み合わせて動作する
  • センサーと違って「自発的な操作」が必要
  • 種類や設置位置によって操作性が大きく変わる

構造の基本:どうやって開くの?

フットスイッチは、電動式の自動ドアと組み合わせて使用される入力装置の一つです。
ユーザーが足でスイッチを「踏む」と、それをトリガーにして自動ドアの開閉制御装置に信号が送られ、ドアが開くという流れです。

一般的なセンサー式との違いは、「操作の主体が人間側にある」こと。センサー式は近づくだけで開くのに対し、フットスイッチ式は「意図して踏む」必要があります。


フットスイッチの種類と設置タイプ

  1. 床置き型(スタンドタイプ)
    • 一番シンプルな形式。足元に置かれた台やボタンを踏む。
    • 工事不要で仮設にも向いているが、移動しやすく誤作動の原因にもなりやすい。
  2. 埋め込み型(床埋設タイプ)
    • 床にスイッチ部分を埋め込む方式。見た目がすっきりし、安全性も高い。
    • ただし施工が必要でコストが高め。
  3. 壁付けペダル型
    • ドアの脇に「蹴るタイプのレバー」などを設置。
    • 工場や厨房など、足元に余裕がない現場に最適。

メリット:

  • 手がふさがっていても操作できる
  • 自発的操作のため、不要な開閉が起きにくい
  • 比較的低コスト・簡易設置が可能

デメリット:

  • 誤って踏む・踏み損ねるリスクがある
  • 足元を見ないと操作しづらい
  • 高齢者や車椅子使用者には適さない場合も

このように「シンプルでわかりやすい」操作方式だからこそ、多くの現場に導入されているフットスイッチですが、使用する現場によっては逆に「不便」になることもあります。

次のセクションでは「なぜ今フットスイッチ式が選ばれているのか?」を背景から掘り下げていきます。

なぜ今、フットスイッチ式が選ばれているの?

フットスイッチ式の自動ドアは、昔から一部の現場で利用されてきましたが、近年その導入が再び増えている背景には、単なる衛生意識の向上だけではない「現場の合理性」があります。


要点:

  • 感染症対策の需要が契機となった
  • 作業中の手の自由が奪われる現場で特に有効
  • “勝手に開かない”ことで、安全や環境維持に繋がる場合もある

感染症対策としての導入

新型コロナウイルスの流行以降、「共用物への接触を減らすこと」が重要視されるようになり、非接触式のドア操作が急速に普及しました。

しかしセンサー式の自動ドアでは、近づいただけで開閉してしまうため、以下のような課題も発生していました:

  • 不意に開いてしまい、室内の空調が保てない
  • 人が通らなくても開閉が多くなり、機械の劣化が早まる
  • 勝手に開いてしまうことがセキュリティリスクになる

これらを避ける手段として、「自発的に操作する」フットスイッチが選ばれるようになりました。


作業中の手が使えない現場での効果

食品加工場、厨房、病院など、手が汚れている・手がふさがっているといった状況が多発する現場では、足で操作できることが非常に実用的です。

たとえば厨房では…

  • 両手で鍋や食材を持っていて、ドアを開けられない
  • 手袋をしていてドアを触りたくない
  • 衛生的な「手洗い後」の状態を保ちたい

…といったニーズが日常的に発生しています。


“あえて自動で開かない”ことのメリット

自動で開く=便利、とは限りません。
とくに以下のような場所では「必要なときにだけ開く」フットスイッチの利点が活きます:

  • 空調管理が厳密な部屋(手術室・研究室など)
  • 動物病院やクリーンルームなど、逃走・混入リスクがある場所
  • 騒音や匂いが外に漏れてはいけない厨房や工場

「自動で開かない=不便」ではなく、「必要な時だけ開く=適正」な場合もあるのです。


次のセクションでは、センサー式とフットスイッチ式を「どのように使い分けるべきか?」を、比較表形式で整理していきます。

センサー式とフットスイッチ、どう使い分ければいい?

自動ドアを「非接触」にする方法として、最も知られているのがセンサー式です。一方、今回の主役であるフットスイッチ式もまた、非接触運用が可能な方法です。

どちらが優れているか?
…ではなく、「どのような状況でどちらを選ぶべきか?」が重要な視点です。


要点:

  • センサー式は「完全自動」、フットスイッチ式は「意図的な開閉」
  • 「人の流れ」「空間の目的」「使用者の身体的条件」などで適正が異なる
  • 「適ドア適所」の視点で比較することが重要

比較表:センサー式 vs フットスイッチ式

視点センサー式フットスイッチ式
操作方法近づくだけで自動開閉足でスイッチを踏む
非接触性高い(完全非接触)高い(ただし操作は必要)
動作の自動性全自動半自動(意図的操作)
誤作動リスク高い(人が近づくだけで反応)中〜低(誤って踏む場合あり)
対応人数多人数でも対応しやすい基本的に個人操作向け
高齢者・車椅子非常に相性が良い操作が難しいことがある
空調維持不利(勝手に開く)有利(必要な時だけ開く)
設置工事比較的複雑簡易工事でも可(床置き型など)

ケース別:おすすめの使い分け例

  1. センサー式が向いている場所
    • ショッピングモールやオフィスビルの出入り口
    • 高齢者施設(車椅子や歩行器を使用する人が多い)
    • 多くの人が頻繁に行き来する場所
  2. フットスイッチ式が向いている場所
    • 厨房・食品加工場(両手がふさがっている)
    • 手術室や研究室(空気の流出入を防ぎたい)
    • 動物病院(動物の逃走を防ぎたい)

高齢者・車椅子ユーザーに配慮した判断が必須

高齢者や身体に不自由がある方が使う施設では、フットスイッチの位置や種類によっては「操作できない」「気づかない」といった問題が生じます。

このような場合は、センサー式が圧倒的に適しており、「フットスイッチは万能ではない」ことがよく分かります。


次は、これらを踏まえて「フットスイッチ式に向いている/向いていない施設」について具体的に解説していきます。

設置に向いている施設・向いていない施設

「フットスイッチ式、良さそうだな」と感じても、導入前に絶対に確認すべきなのが「その施設に本当に向いているのか?」という視点です。

設置の適性は、単に業種や空間の種類だけではなく、使う人の動線、動き方、足元の環境、照明の有無など、さまざまな要素が関わります。


要点:

  • フットスイッチは「向いている現場」と「向かない現場」がハッキリ分かれる
  • 「踏む」という行動が支障になる人が多い場合は不向き
  • 床環境、視認性、スタッフの習慣も重要な判断要素

フットスイッチが向いている施設

  1. 厨房・食品加工場
    • 手がふさがっていることが多い
    • 非接触での開閉が必須
    • スタッフが限定されており、操作に慣れやすい
  2. 病院の手術室や準備室
    • 空調の流出防止
    • 完全な清潔環境が求められる
    • 限定された出入りで運用しやすい
  3. 動物病院・ペットショップ
    • ペットの逃走防止のため、勝手に開かないドアが求められる
    • 医療処置中でも足で簡単に開けられる
  4. クリーンルームや研究施設
    • 空気の管理や室内環境の維持が必要
    • 手袋装着時の操作が難しい場面でも足操作が有効

フットスイッチが向いていない施設

  1. 高齢者介護施設・バリアフリー施設
    • 足元に注意が向けられない、反応できないユーザーが多い
    • 杖や歩行器利用者には実質操作不能
    • スタッフも「手が空いている」ことが多いため、センサー式で問題なし
  2. 商業施設・公共施設のエントランス
    • 不特定多数が利用する
    • 操作方法を知らない人が混乱する
    • 多人数が通行する場では操作の順番やタイミングが問題になりやすい
  3. 物流倉庫・台車使用エリア
    • 台車や車輪のある機材が踏んでしまう
    • 通過中に誤作動が発生しやすい

設置判断のポイント

  • 人の流れ:頻度、方向性、一度に通る人数
  • 視認性:足元に設置したときに、使用者が気づけるか
  • 床面状態:濡れている/滑る/傾斜があるなどは危険
  • 教育コスト:使用方法をスタッフ全員に周知できるか

このように、設置する施設の「目的」「使用者」「動線」によって、フットスイッチは大きく評価が変わります。

次は、実際に導入する場合の「注意点や失敗例」について具体的に見ていきます。

フットスイッチ導入時に気をつけるべきこと

「手がふさがっていても開けられるから便利」と思って導入してみたものの、「こんなはずじゃなかった…」という声も少なくありません。フットスイッチ式の自動ドアは、確かにシンプルで便利な装置ですが、導入設計・運用方法によっては逆効果になることもあるのです。


要点:

  • 誤作動・踏み損ねによるストレスや事故が発生しやすい
  • スイッチの設置位置が悪いと使いづらくなる
  • メンテナンス性・清掃性も考慮が必要
  • 利用者の「慣れ」や「注意力」に依存する面がある

1. 誤作動・踏み損ねが意外と多い

フットスイッチの最も多いトラブルが「意図しない開閉」です。

  • 足を伸ばしたときに偶然スイッチを踏んでしまう
  • 通行中に他の人が踏んでドアが開いてしまう
  • スイッチの範囲が狭くて、踏んだつもりが反応しない

こうした「操作ミス」は、結果としてドアの寿命を縮めたり、事故につながる恐れもあります。


2. 設置位置が悪いと操作が不自然に

設置場所が悪いと、操作が難しくなったり、ユーザーが気づかなかったりします。

  • 「両手がふさがっている」ことを前提に設計していない
  • スイッチが見えにくい、暗くて気づかない
  • 通路の導線から遠く、足を大きく動かす必要がある

特に、高齢者施設や暗い場所では、「足元の視認性」が非常に重要なポイントになります。


3. 清掃・メンテナンスの手間がある

  • 床置きタイプの場合、掃除のたびに動かす必要がある
  • 埋め込みタイプは見た目がスッキリするが、水やほこりが溜まりやすい
  • フットペダルの戻りが悪くなる、反応が鈍くなる、といったトラブルも発生

定期的なメンテナンスを怠ると、反応不良→強く踏む→破損といった負の連鎖になることも。


4. スタッフ教育や周知も必要

  • 使い慣れていない人は「どこでどう操作するかわからない」
  • 多言語対応や視覚的なサイン(矢印やピクトグラム)も重要
  • 「これ何?」と戸惑われるような設置は避けるべき

一度慣れてしまえば便利ですが、最初の教育・周知がなければ、かえってストレスになることもあります。


まとめ:導入時にチェックすべきポイント

  1. 使用者の動線と姿勢(立ったまま踏めるか?)
  2. スイッチの視認性(明るさ、サイン)
  3. 足元の安全性(滑りやすくないか?段差はないか?)
  4. 清掃・点検のしやすさ
  5. 利用者が“意図して操作”できる環境かどうか

次のセクションでは、「実は足すら使わずに開けられる」もうひとつの非接触方式である、「荷重式自動ドア(Newtonドア)」について紹介します。

実はもう一つある「非接触ドア」の選択肢とは?

ここまで、非接触で開閉できる自動ドアとして「フットスイッチ式」や「センサー式」を紹介してきました。
しかし実は、これらとは全く異なるアプローチで、手も足も使わずに開けられる第三の選択肢があるのです。

それが、**荷重式自動ドア(Newtonドア)**です。


要点:

  • Newtonドアは“体を預ける”だけで開閉する新しい方式
  • 足でスイッチを探す必要も、手でボタンを押す必要もない
  • 電気すら使わない、完全な“ゼロエネルギー”型の非接触ドア

荷重式とは?

荷重式とは、ドアに**一定の力で体をあずける(押す)**と、ドア自体がそれを感知して開閉する仕組みです。
この方式には、ボタンもスイッチも存在しません。

  • 力をかけると「ふわっ」とドアが動き出す
  • 力を抜くとその場でピタリと停止する
  • バネや機構によって自動的に閉じる(自己復帰機能)

この“直感的な操作”こそが、荷重式自動ドアの最大の特長です。


Newtonドアの特徴(他方式との違い)

項目センサー式フットスイッチ式荷重式(Newtonドア)
非接触性◎(足操作)◎(手も足も不要)
操作性自動足で操作体重をかけるだけ
対応者全般限定(足が使える人)全般(力の加減で誰でも)
設置コスト中〜低中(電気不要)
メンテナンス機械的センサー or 接点清掃ほぼ不要(機構式)
電気の有無必須必須不要

荷重式が選ばれる理由

  • 完全な非電動式:電源がいらず、停電でも使える
  • 手足がふさがっていても操作可能:体をあずけるだけ
  • 高齢者にも直感的に扱える:特別な説明がなくても「押せば開く」

まさに、**「人の直感に寄り添う設計」**が実現された自動ドアです。


注意点もある

  • 自由に動かせる構造のため、自動で開け続けることはできない
  • 医療や研究施設のように「全自動制御」が必要な現場では不向き
  • 自立歩行が難しい場合には、反応させるには介助が必要な場面も

【関連記事リンク】

非接触・非電動の荷重式自動ドアとは?操作性や安全性、設置事例を解説
(※記事末に内部リンクを設置)


このように、センサー式・フットスイッチ式・荷重式という3つの方式には、明確な違いがあります。
どれが「良い」「悪い」ではなく、その場所・その人にとって“適している”ものを選ぶことが本質的な判断軸になります。

最後に、それぞれの方式を「適ドア適所」の視点から整理して、まとめましょう。

【適ドア適所】にそった「まとめ」


この記事では、「自動ドアのフットスイッチ式って便利なの?」「自分の現場には合っているの?」という疑問に対して、センサー式や荷重式と比較しながら、適切な導入判断を行うための視点をお伝えしてきました。


フットスイッチ式が向いている現場

  • 厨房や食品加工施設:手がふさがっている頻度が高い
  • 病院の準備室・クリーンルーム:空気の流出を防ぎたい
  • 限定された人のみが操作する動線:習熟しやすい

フットスイッチ式が向いていない現場

  • 高齢者施設:足元の操作が困難、誤操作リスク
  • 商業施設:誰もが直感的に使える方式が求められる
  • 多人数通行する場所:混乱や操作ミスが起きやすい

【適ドア適所】という視点が不可欠

自動ドアを選ぶ際には、次の3つの観点で考えることが大切です:

  1. 誰が使うか(ユーザー)
    • 高齢者か?子供か?スタッフか?利用者の身体的条件は?
  2. どんな環境か(場所)
    • 湿度が高い?静音性が必要?頻繁な出入りがある?
  3. 何を重視するか(目的)
    • 衛生管理?空調維持?セキュリティ?利便性?コスト?

「操作のしやすさ=直感に合っているか」で選ぶ

  • 「見たらわかる」「触らず開く」「体が自然に動く」
    …そんな感覚的な使いやすさは、現場のストレスを大きく軽減します。

だからこそ、フットスイッチもセンサーも、そして荷重式(Newtonドア)も、それぞれが“最適な場所”で最大の効果を発揮するべきなのです。


自分の施設・現場に合うのはどれ?

もし「どの自動ドアが適しているかわからない」という場合は、
一度「その場所で、誰がどう使うか?」を丁寧に想像してみてください。
そして、操作する人の立場になって「面倒なく動けるかどうか」を基準に選んでみてください。


出典表示:

  • Newtonドア各種資料(NドアFAQ・導入事例・安全性検証)
  • 自動ドア業界各社サイトおよびGoogle SERP調査(2025年10月時点)

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【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus

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