自動ドアというと、「電動で動く便利な入り口装置」としてのイメージが強いですが、その構造の中には金属部品が多く使われています。特に屋外に設置された自動ドアでは、雨風や湿気、さらには塩害などの影響により、「サビ(錆)」の発生が避けられない課題となります。

サビは見た目の劣化だけではありません。ドアの開閉不良や、動作不良を引き起こす原因にもなり得るのです。

この記事では、自動ドアにサビが出たときに「補修すべきか?交換すべきか?」を判断するための知識や、予防のためにできる具体的な対策について、実務的な観点から丁寧に解説します。


そもそも自動ドアに「サビ」が出るのは普通のこと?

**結論:はい、屋外の自動ドアにおいて「サビが出ること」は決して珍しいことではありません。**特に鉄・スチール部材が使われている場合、経年劣化とともに、ある程度のサビは自然な現象です。

原因:なぜ自動ドアはサビるのか?

サビの発生にはいくつかの代表的な要因があります:

  1. 雨・湿気の影響
     金属が水分と酸素にさらされることで酸化反応が起こり、サビが発生します。特に、梅雨の時期や屋根のない出入口は、雨水の直接接触が頻繁です。
  2. 塩害エリア(沿岸部)
     潮風には塩分が含まれており、それが金属表面に付着することで、サビの進行が加速します。これは「海風腐食」とも呼ばれ、都市部でも意外と無視できない問題です。
  3. 洗剤や清掃剤の残留
     日常清掃で使う中性洗剤などが洗い流されずに残ってしまうと、金属との化学反応を引き起こし、局所的に腐食が進むことがあります。
  4. 構造的な排水不良
     ドアの下部レールや金具周辺に水がたまりやすいと、そこからサビが進行するケースが多いです。

どの部分がサビやすいのか?

以下の部位が、特にサビのリスクが高い箇所です:

部位特徴とサビリスク
下部フレーム地面からの水跳ねや滞留で湿気がたまりやすい
レール・車輪部雨水が溜まりやすく、機構部との干渉により摩耗も
ヒンジやビスまわり表面加工が弱く、ネジの隙間から浸食が進行
表面パネルの切断端加工時に処理が不十分だと、露出した金属から腐食が進む

特に「ビスまわり」「フレームの下部」「レール構造のすき間」は、見た目ではわかりづらい進行性のサビが発生しやすいため、注意が必要です。


自動ドアの「サビ」が進行すると、どんな問題が起きる?

結論:サビの進行は見た目の劣化だけでなく、自動ドアの動作不良や安全性の低下を引き起こすリスクがあります。

機能的な影響

サビが自動ドアの可動部に広がると、以下のような問題が発生します:

  • 開閉が遅くなる/重くなる
     サビにより金属同士がこすれ合い、スムーズなスライド動作が阻害されます。場合によっては「ガタン」「ギギギ…」という異音が発生します。
  • センサーに反応しないことがある
     サビでドアの動作が鈍くなると、センサーが動作したにも関わらず、開閉が遅れる・止まるなどの不具合が起こりやすくなります。
  • ドアが閉まり切らない/開きっぱなしになる
     サビが膨張すると、フレームとレールの間に物理的な干渉が生じ、ドアの動きが止まってしまうこともあります。

安全面のリスク

自動ドアの安全性は、センサー制御だけでなく「確実に動作すること」が前提です。サビが原因でドアが予期せぬタイミングで動作不良を起こすと、次のような危険性が生じます:

  • 挟まれ事故のリスク
     ドアが途中で止まったり、閉まりかけてから戻らなかったりすると、通行者がはさまれる危険性があります。
  • 緊急時の開放不良
     火災や停電時、ドアが手動でも開かないと避難に支障が出ます。特にサビで物理的に動作しない状態は、緊急対応の妨げになります。

美観・心理面での影響

  • 施設全体への不信感
     サビたドアは「メンテナンスされていない建物」という印象を与え、来訪者にマイナスの印象を残します。
  • 衛生意識の低さと誤解されることも
     サビは不潔感と直結しやすいため、飲食店やクリニックでは特に注意が必要です。


サビてきた自動ドア、補修できる?それとも交換?

結論:サビの進行度や影響範囲によって、「補修で済む場合」と「交換を検討すべき場合」があります。目安となるポイントを明確にすることが大切です。

判断ポイント:どこを見るべきか?

判定軸補修が可能な状態交換が視野に入る状態
サビの範囲表面の一部、塗装の剥がれ広範囲・多箇所にサビが進行
サビの深さ軽度な酸化/変色程度金属表面が腐食・穴あきに近い
影響部位表面パネル・フレームのみレール・可動部・ヒンジなど動作に関与する箇所
ドアの動作スムーズに動作している開閉時に異音・遅延・停止がある

DIYでできる補修方法(軽度のサビ)

軽度なサビであれば、以下のような手順で補修が可能です:

手順:

  1. サビの研磨
     サンドペーパーやワイヤーブラシでサビを落とします。金属表面がツルツルになるまでしっかり磨くのがポイントです。
  2. 錆転換剤の塗布
     「サビを固めて進行を止める」ための薬剤。黒変して固まり、表面保護膜になります。
  3. 下地塗装(プライマー)
     サビ止め成分を含んだ下塗り塗料を使い、再発を防ぎます。
  4. 仕上げ塗装/コーティング
     元の色に合わせた塗料で塗装するか、耐候性のあるクリアコートで保護します。

専門業者に依頼すべきケース

次のような場合は、自力での補修では対応しきれません:

  • サビが構造体にまで達している
  • ドアの開閉に明らかな不具合がある(例:途中で止まる/閉まりきらない)
  • 電気制御部やセンサー部に影響が及んでいる
  • 同じ箇所が何度も再発している

こうした場合、専門の自動ドア業者に相談することが安全・確実な対応になります。調査・見積もりは無料で行う業者も多いため、早めの対応が重要です。



補修か交換か、どうやって判断すればいい?

結論:補修と交換の判断は、「劣化の深さ」「安全性」「コスト」「今後の維持性」など、いくつかの視点を複合的に見る必要があります。


判断基準早見表(補修 vs 交換)

見るべき要素補修が適している場合交換を検討すべき場合
サビの状態表面にとどまっている/機構に影響なし可動部・フレームが腐食/機構障害が出ている
動作への影響スムーズな開閉を維持異音・遅延・開閉不良が頻発している
安全面センサー・開閉動作に支障なし事故・故障リスクを感じる状態
美観と印象再塗装で回復可能再塗装しても老朽感が残る
今後の維持性補修後は維持しやすい環境繰り返しサビが発生している/構造的に不利
費用数千〜数万円程度数十万円〜(ドア仕様により変動)

判断の目安:こうなったら交換を検討

次のような状態に当てはまるなら、補修よりも「交換」の方が合理的です:

  • 開閉が1秒以上遅れるなど明らかな動作不良がある
  • フレームや下部パネルの腐食が進み、穴あきや膨張が見られる
  • 清掃や補修をしても数ヶ月で再発する
  • 建物全体の老朽化とあわせてエントランスの更新を検討している
  • ドア仕様(電動式・複雑な制御)の経年劣化が進んでいる

業者に相談するときのチェックリスト

交換を検討する前に、以下のような視点で現地を確認しておくと、見積や判断がスムーズになります:

  • サビの発生箇所(レール/下部フレーム/パネルなど)
  • 動作の状態(遅れ/停止/異音の有無)
  • 最終点検・メンテナンスの履歴(分かる範囲で)
  • 建物の築年数とドアの使用年数
  • 開閉回数の多さ(人の出入りが多い施設か)


そもそも「サビに強い自動ドア」ってあるの?

結論:はい、素材や構造の工夫により、サビに強い自動ドアは確かに存在します。導入時の選定段階で「腐食に強い仕様かどうか」を確認することが、長期的な維持コスト削減につながります。


素材の選び方:サビの発生しにくい金属とは?

サビの主な原因は「鉄の酸化」ですが、金属の種類によって腐食耐性には大きな差があります。

素材特徴サビ耐性
スチール(鉄)安価・加工性良いが腐食しやすい✕ 弱い
アルミニウム軽量・酸化膜で自己保護する○ 比較的強い
ステンレス(SUS304など)高耐候性・屋外向き◎ 非常に強い
チタン合金高価だが最強クラスの耐食性◎◎(特別な用途)

注意:ステンレスでも「もらいサビ」や「塩害」には弱点があります。万能ではないことに留意。


構造的な違いがサビ耐性を左右する

素材だけでなく、構造設計の工夫でも腐食対策が可能です。

ポイント:

  • 排水設計があるか:水がたまらずに流れる構造になっているか
  • レールレス構造:下部レールがないと、汚れや水たまりによる腐食が減少
  • ドレン孔の有無:フレームに水抜き穴があると、内部の水分滞留を防止
  • 部品接合部の処理:すき間・切断面がしっかり処理されているか

【適ドア適所】の視点:荷重式自動ドアはサビに強い?

Newtonドアに代表される「荷重式自動ドア」は、電源不要・構造がシンプル・軽量アルミ仕様であることから、以下の点でサビ対策に優れています:

特性サビ耐性への貢献
電動部品なしモーターや電装品の腐食が起きない
アルミ製軽量+酸化膜で自然保護される
地面にレールを敷かない構造水・ホコリのたまり場を作らない
自然閉鎖・機構の少なさ可動部が少なくサビが起きにくい

さらに、電気配線が不要なため、**電気腐食(異種金属による電解腐食)**のリスクも減らすことができます。

POINT:荷重式=どんな建物にも向くわけではありませんが、「屋外の腐食リスクが高い場所」や「停電時の安全性重視」などでは、非常に合理的な選択肢です。



今日からできる!自動ドアの「サビ」予防法

結論:サビは「発生してから対処」するより、「発生しないように予防」する方が圧倒的に効果的です。日常点検と定期メンテナンスが鍵を握ります。


日常点検で意識すべきポイント

日々のちょっとした気づきが、サビの早期発見・進行抑制に役立ちます。

点検リスト:

  1. 金属部に変色がないか?(茶色・赤褐色の浮き上がりは要注意)
  2. 下部に水たまりができていないか?(排水不良のサイン)
  3. ドアの開閉速度に変化がないか?(動作不良=構造の劣化サイン)
  4. 塗装の剥がれ・浮きがないか?(防錆層が弱くなっている可能性)
  5. ヒンジ・ビス・接合部まわりに黒ずみがないか?(局所腐食の初期兆候)

POINT:毎日でなくても、週1回の簡易点検でも効果あり。施設管理者・清掃スタッフによる共有が大切です。


定期メンテナンスの実践ポイント

半年〜年1回の頻度で、以下のようなメンテナンスを行うと効果的です:

  • 金属部の清掃(中性洗剤→水洗い)
     特に潮風や粉塵の多い環境では表面に塩分や汚れが付着しやすいため、やさしく洗い流すことで腐食を抑制します。
  • 可動部への潤滑剤塗布
     レールやローラーに摩擦が起きにくいよう、専用潤滑剤を使用。ただし、「油汚れ」がホコリを呼びサビを助長することもあるので、拭き取りは丁寧に。
  • 塗装面の再塗布チェック
     特にスチール製のドアは、塗装の劣化が始まりやすいため、剥げや浮きがあれば早めに補修塗装を。
  • 止水処理の確認
     周辺に水が流れ込んでいないか、シーリング材の劣化や目地の崩れがないかを点検。

設計・導入段階でできる「サビに強い環境づくり」

建物の設計段階で以下の点を意識すると、より効果的にサビ対策ができます:

  • 屋根のあるエントランス設計:直接雨にさらされないだけで腐食速度が大きく変わります
  • ステンレス製部材の選定:とくに下部パネルやフレームに採用すると耐久性向上
  • 荷重式など、レールレス設計の導入検討:水・汚れが溜まりにくい


【適ドア適所】にそった「まとめ」

自動ドアにサビが発生するのは、金属部材を用いた構造上ある程度避けられない現象です。しかし、**「どこに・どんな素材と構造のドアを使うか」**によって、その影響は大きく変わります。

重要なのは、「サビが出てしまった後に対応する」だけでなく、「サビが出にくいドアを最初から選ぶ」「設置環境に合わせた構造を選定する」ことです。


【適ドア適所】の判断軸(簡易版):

利用環境サビ対策に向くドア構造・素材
屋外/沿岸部/雨の当たる場所アルミ・ステンレス製/排水構造あり/レールレス構造
頻繁な清掃が必要な場所メンテナンスしやすい構造/電気部品少なめ
停電時も安全性を確保したい場所荷重式自動ドア(無電源で確実に開閉)

たとえば、Newton社の荷重式自動ドア(Nドアシリーズ)は、アルミ製の軽量構造、電動部品不要、地面レールレスという特徴があり、屋外設置やサビリスクの高い環境において、**「サビに強い設計」**が自然と実現されています。

選ぶべきは「万能な1台」ではなく、「その場所にもっとも適したドア」――それが【適ドア適所】の考え方です。


【出典一覧】

本記事は以下の資料・実例・専門情報に基づき構成されています:

【荷重式自動ドア】Newtonドアの資料請求はこちらから→https://76auto.biz/newtonplus/registp/p-offer.htm

【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus

地震など長期停電でも、止まらず動く
「事故が全くおきない」国も認めた安全自動ドア
アナログの特許構造で壊れないから修理費も0円

お問い合わせ・資料請求は今すぐ
↓↓↓

関連記事一覧

  • 関連記事
TOP