自動ドアというと、多くの方は「センサーで人を感知して開閉するタイプ」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし実は、電気を使わず、人が踏むだけで開閉する「踏みマット式(荷重式)」という選択肢も存在します。
この方式、意外にも知られていませんが、誤作動が少なく、電気工事も不要で、特定の環境に非常に向いている機構です。
この記事では、「自動ドア マット」というキーワードで検索してきたあなたの疑問にお答えします。
- マットってただの玄関マットじゃないの?
- 踏むと開くって、どういう仕組み?
- センサー式と何が違うの?
- 安全性や故障の心配は?
- どんな施設に向いているの?
といった疑問にひとつずつ丁寧に解説し、記事の最後では「迷ったときに参考にできる判断基準」まで提示します。
踏みマット式は、まだまだ「知る人ぞ知る」選択肢。だからこそ、今ここでの理解が、施設設計・店舗運営・施設安全性の向上に大きく役立つはずです。
目次(このページの内容)
自動ドア マットって何のこと?意味が2つあるので注意
Q:「自動ドアのマット」って、踏むと開くスイッチのこと?それとも玄関マットのこと?
A: 実は「自動ドア マット」という言葉には、2つのまったく異なる意味があります。1つは「踏むと自動ドアが開くマット(=踏みマット式スイッチ)」、もう1つは「玄関に敷く汚れ落とし・滑り止め用マット」です。
手順:混同されやすい2つのマットを見分ける
- 踏みマット(マットスイッチ/感圧式)
→ 人がマットを踏むと、内蔵された感圧センサーが作動し、自動ドアが開閉します。
→ これは電源不要型の荷重式自動ドアに使われる「起動装置」としてのマットです。
→ 厳密には「自動ドア用感圧スイッチマット」とも呼ばれます。 - 玄関マット(防汚・吸水・滑り止め)
→ 雨や砂の侵入を防ぐためにドアの前に敷くマット。
→ 自動ドアとは直接連動しておらず、「入口環境の快適性・安全性」を目的に設置されます。
→ 一般的にホームセンターや通販でも売られているものです。
注意点:この2つは機能も設置目的もまったく違う
- 「マットで開閉する自動ドア」と聞いて、一般の方は玄関マットを連想することがあります。
- しかし踏みマットは、外見は似ていても内部に特殊なセンサーが内蔵された装置です。
- 誤って「普通のマットを置けば反応する」と勘違いしてしまうと、誤作動や安全性の問題を引き起こします。
要点:検索ユーザーが混乱しやすい背景
- 実際に「自動ドア マット」で検索すると、楽天市場やモノタロウなどの玄関マット商品が上位に出てきます。
- 一方で、踏みマット式の情報は極めて少なく、専門メーカーの資料に限定されがちです。
- そのため、「マット式って何?玄関マットと違うの?」という疑問が多くの方に残るのです。
根拠:Newtonドアなどで実際に使われている「マットスイッチ」はどういうものか
Newtonドア(Nドア)で使用されている踏みマットは、感圧センサー内蔵型で、圧力を感知するとバネやリンク機構を通じてドアの開閉を物理的にトリガーします。電気配線が不要なため、施工や配線工事が最小限で済み、停電時でも動作するのが特徴です【Newtonドア.txt】。
踏みマット式(荷重式)自動ドアの仕組みとは?
Q: 人がマットを踏むだけで、どうやってドアが開くの?電気は使わないの?
A: 踏みマット式は「荷重=人の体重」を利用してドアの開閉を物理的にトリガーする仕組みです。電気を一切使わない“ゼロ電力方式”も可能です。
構造:感圧センサーとリンク機構の連携
踏みマット式自動ドアには、以下のような機構が組み込まれています:
- 感圧マット(荷重検知部)
中には薄型の圧力センサーが内蔵されており、一定以上の体重(目安:20kg以上)を感知すると反応します。
一般には「常開式スイッチ」や「接点式マット」として分類されます。 - リンク/カム機構(開閉トリガー)
感圧スイッチからの信号(または物理的動き)によって、ドアに接続されたリンク機構が作動し、開閉が開始されます。 - スプリング/油圧ダンパー(閉まる動きの制御)
開いた後、適切なスピードで自動的に閉まるよう設計されています。
特徴:センサー式との最大の違い
| 比較項目 | 踏みマット式(荷重式) | センサー式(赤外線・人感) |
|---|---|---|
| 作動方式 | 人の荷重(踏む)を感知 | 人の動き・温度を感知 |
| 電源の有無 | 不要(完全機械式) | 必須(電気で作動) |
| 誤動作リスク | 低い(動物・風では反応しない) | 高い(虫・風・影にも反応) |
| 設置場所の制約 | 床面設置が必要 | 天井や側面にも設置可 |
| メンテナンス性 | 物理摩耗があるため定期点検要 | 電気系統の保守が必要 |
仕組みの流れ(例:Newtonドア)
Newtonドアの例では、感圧マットに荷重がかかると、内蔵スプリングとリンク機構が反応し、ドアに取り付けられたばね機構が開閉を補助します。復帰はばねや油圧によって制御され、電気信号に一切頼らず動作します【Newtonドア.txt】。
メリットと懸念点をまとめると:
- メリット:
・電源不要で災害時も安心
・誤動作が極めて少ない
・室内や限られた空間に適している - 懸念点:
・設置床面が限定される
・重さに反応するため、軽量な使用者には不向きな場合がある
センサー式と何が違う?よくある疑問と比較で理解する
Q: センサー式の方が一般的だけど、マット式とどう違うの?選ぶ基準は?
A: どちらも人を検知してドアを開閉する仕組みですが、感知方法・反応範囲・設置環境などで大きく異なります。それぞれの特徴と違いを正しく理解しておくことが重要です。
比較表:踏みマット式 vs センサー式
| 項目 | 踏みマット式(荷重式) | センサー式(赤外線・人感) |
|---|---|---|
| 感知方式 | 人がマットに乗る(荷重) | 人の動きや温度を検知 |
| 誤作動のしにくさ | 高い(風・虫に反応しない) | 低い(風、影、動物に反応) |
| 電源の必要性 | 不要(機械式) | 必須(電気式) |
| 停電時の動作 | そのまま使用可能 | 動作停止の可能性あり |
| 設置コスト | 電気工事が不要 | 電気配線・設置にコストがかかる |
| 使用環境 | 室内・屋内施設に最適 | 屋内外問わず対応可 |
| ユーザー層 | 医療施設・高齢者施設など | 商業施設・交通機関など |
| 耐久性 | 摩耗あり(5〜7年目安) | センサー寿命(5〜10年) |
ケース別に見る違い
- 高齢者施設で使うなら?
→ 安全で確実な動作が求められるため、踏みマット式が有利。利用者の不意の動きでも誤作動しない点が安心材料です。 - 大型店舗の出入口なら?
→ 人通りが多く、遠くからも感知しておきたいならセンサー式が向いています。ただし誤作動防止設定が必須。 - 災害時でも開閉させたいなら?
→ 踏みマット式は電源が不要なので、非常時にも開閉が可能。
誤動作・誤開閉のリスクを抑える視点
センサー式は「見えない範囲の動き」にも反応するため、誤動作が起こりやすく、設定も繊細です。
一方、踏みマット式は「明確に“踏む”こと」がトリガーになるため、意図しない開閉がほぼ起こりません。
要点:選ぶ際は「場所と使う人」をよく考える
- 子どもや高齢者が多く出入りする施設
- 電気工事や配線が難しい場所
- ペットや風によりセンサーが反応してしまう環境
→ こうした条件では、踏みマット式が大きなメリットになります。
こんな場所には踏みマット式が向いています【適ドア適所】
Q: どういう施設や場所なら、踏みマット式が“正解”なの?
A: 「適ドア適所」=環境や目的に応じて、最も適した自動ドア方式を選ぶ視点が重要です。
踏みマット式(荷重式)は、特定の制約やニーズがある場所で、他方式よりも明確な利点を発揮します。
ケース1:停電時でも開閉が必要な災害対応施設
- 【例】防災拠点の庁舎、自治体施設、避難所、倉庫
- 【理由】電源不要で動作するため、停電中も出入り可能
- 【補足】Newtonドアは「災害対策用途」として自治体にも多数導入されています【Nドア(チラシ)自治体.txt】
ケース2:高齢者施設・病院など、安全性が最優先される場所
- 【例】デイサービス、グループホーム、クリニック、リハビリ施設
- 【理由】利用者が意図せず動いても、誤開閉しないことが求められる
- 【補足】段差が少なく、開閉動作も静かで安心【Nドア顧客セグメント.txt】
ケース3:電気工事ができない、または費用を抑えたい施設
- 【例】既存建物の一部改修、仮設施設、賃貸物件
- 【理由】電気配線が不要なため、工期・コストを大幅に削減可能
- 【補足】自社施工による導入事例も多数あり、施主からの問い合わせも多い【Nドア自社チャネル.txt】
ケース4:誤作動を防ぎたいペット関連施設や風通しの良い空間
- 【例】動物病院、ペットホテル、吹き抜けの廊下や共用部
- 【理由】センサーが反応しがちな動物や風の影響を受けない
- 【補足】導入後のトラブルが少なく、管理面での安心感が高い
ケース5:人の出入りが「単発」で、連続開閉の必要がない場所
- 【例】鍵付きの受付ルーム、機械室、共有倉庫など
- 【理由】センサー式だと人が近づくだけで開いてしまうが、マット式なら明確な意図がある時だけ開閉させられる
要点:適ドア適所の考え方
「マット式が優れている」のではなく、「この環境にはマット式が最適」という判断が重要です。
Newtonドアをはじめとする荷重式ドアは、その意味で“用途特化型”の自動ドアです。
施設の目的、使う人の特性、導線、工事条件に応じて、最も適した選択が「適ドア適所」なのです。
導入の前に知っておきたい注意点と安全対策
Q: マット式自動ドア、よさそうだけど…設置や運用で気をつけることはある?
A: 踏みマット式には他方式にないメリットがありますが、その分設置時・運用時に特有の注意点も存在します。
ここでは現場で起きやすいトラブルと、それを回避するためのポイントを解説します。
注意点1:設置床面の“硬さ”と“水平性”が重要
- 感圧マットは荷重を正確に感知する必要があるため、やわらかい床材(クッションフロア等)では誤作動のリスクあり
- 床が傾いていたり、設置後に段差があるとつまずきや故障の原因に
- 対策:設置前に「床の材質・水平性・沈み込みの有無」を確認
注意点2:マット自体のズレ・浮き上がり
- 使用中にマットがずれたり浮き上がったりすると反応しにくくなる
- 特に介助が必要な方が使う場所では転倒リスクにも
- 対策:滑り止め処理や固定用フレーム、段差処理材の活用
注意点3:マットの劣化と反応精度の低下
- 使用年数とともに、感圧機構が摩耗して反応が鈍くなることがある
- 耐久目安は約5〜7年(使用頻度や環境による)
- 対策:年1回の点検、部品交換のタイミング把握【NドアFAQ.txt】
注意点4:軽量者・車椅子・台車などに対する感知
- 荷重が20kg未満では反応しにくい場合がある
- 特に子ども・小型車椅子・軽量台車には注意
- 対策:感知荷重の低いマットを選定するか、補助スイッチとの併用
注意点5:誤操作・踏み忘れを防ぐ案内設計
- 「マットを踏まないと開かない」ことに慣れていない利用者が、戸惑うことも
- 対策:床サイン・矢印表示を併用し、踏む位置を明示する設計を
安全対策まとめ(現場向けチェックリスト)
- 床材が硬く、水平である
- マット固定がしっかりしている
- 感知荷重が使用者に適している
- 周囲に段差がない/処理済み
- 案内表示がわかりやすい
停電・故障時の安心感
- 電気を使わない機械式なら、停電時でも通常通り動作
- 部品数が少なく、トラブル発生箇所も限定的で保守が容易
【まとめ】センサー式と迷ったら?判断基準はこの3つ
Q: センサー式かマット式か、結局どっちがいいの?どう判断すればいい?
A: それぞれの特徴を理解したうえで、以下の「3つの判断軸」で検討すると、どちらが“今のあなたの施設にとって最適か”が見えてきます。
判断軸1:電源の有無と災害対応
- ✅ 電源を使えない/使いたくない
- ✅ 停電時にも開閉したい
→ 踏みマット式が向いています - 🔌 コンセントや電源工事が可能
- 🔋 バックアップ電源を備えている
→ センサー式も選択肢に入ります
判断軸2:誤動作の許容度と使用環境
- ✅ 風・動物・影による誤開閉を避けたい
- ✅ 使用者が高齢者・子ども中心
→ 踏みマット式が適しています - 🔁 多数の人が行き交う商業施設
- 🔦 広い感知範囲が必要な場所
→ センサー式が活きます
判断軸3:設置場所の用途と利用頻度
- ✅ 室内用・単発利用がメイン
- ✅ コンパクトで静音な動作を重視
→ 踏みマット式が使いやすい - 🔊 高頻度の往来がある自動ドア
- 🔁 遠くからでも開いてほしい場所
→ センサー式の方が合致します
最後に:選択の根底にあるのは「適ドア適所」
重要なのは、どちらの方式が“より優れているか”ではなく、
**「あなたの施設や現場にとって、どの方式が“もっとも適しているか」**です。
それが私たちが提唱する【適ドア適所】の考え方です。
用途に応じて、必要な機能や制約条件は異なります。
この記事を通じて、自動ドアに関する判断軸を1つ手に入れていただけたなら幸いです。
【適ドア適所】にそった「まとめ」
- 踏みマット式(荷重式)は、電気不要・誤動作しない・安心感がある方式
- すべての施設に最適ではないが、「特定の条件下では非常に強い選択肢」
- センサー式と比較して、「使う人」「使う場面」で選ぶべき判断基準がある
- 自動ドアは、導線設計・安全設計に直結する“建築の機能部品”。だからこそ「適ドア適所」が不可欠
出典・参考資料
- 『Newtonドア.txt』
- 『Newtonドアの安全性検証とJIS規格整合性.txt』
- 『NドアFAQ.txt』
- 『Nドア自社チャネル.txt』
- 『Nドア顧客セグメントと導入事例.txt』
- 『Nドア(チラシ)マンション.txt』
- 『Nドア(チラシ)自治体.txt』
【荷重式自動ドア】Newtonドアの資料請求はこちらから→https://76auto.biz/newtonplus/registp/p-offer.htm
【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus