自動ドアと聞くと、商業施設や病院などで使われる大がかりな設備をイメージする方が多いかもしれません。けれど、実は自宅や小規模施設のドアでも「自動化」が可能です。とくに、既存のドアに自動開閉機構を「後付け」できると聞いたことがある方なら、きっとこう思っているはずです。

「うちのドアでも本当に自動化できるの?」
「工事費込みでいくらくらいかかるの?」
「後付けと新設、どっちがお得なんだろう…?」

この記事では、そんな疑問に一つひとつ丁寧にお答えします。


目次(このページの内容)

自動ドアの値段はどのように決まる?【費用構成の全体像】

「自動ドアの値段」は、ひとことで言えば「多くの要素の合計」で決まります。単純に「この機械が○万円」と言えない理由は、以下のように複数の構成要素があるからです。


要点:価格を決めるのは「装置+工事+条件」

Q. 自動ドアの価格って、何にいくらかかっているの?
A. 装置本体だけでなく、建具・電気工事・補強など現場ごとの条件で大きく変わります。


内訳:自動ドア導入時にかかる費用の全体構成

費用項目内容補足・注意点
自動開閉装置(オペレーター)開閉を制御するモーター・制御機器片引・両引き・スイング(開き戸)など方式によって変動
センサー・スイッチ類人の接近を感知する装置タッチレス、押しボタン、リモコンなど仕様により追加費用
ドア本体・サッシ類ドアそのもの(ガラス・アルミ枠など)新設の場合は高額、後付けでは流用できるケースあり
電気工事電源引き回し・制御配線距離や既設配線の有無によって増減
建築工事ドア枠の補強・開口部改造など特に既存建物では現場条件により大きく変わる
搬入・設置・調整機器の設置、稼働テスト、センサー調整など作業人件費として加算される
出張・交通費現場が遠方の場合は別途加算される場合あり業者の所在地域に注意
保守・メンテナンス故障時の対応、定期点検など年契約で月額制、見積とは別になるケースが多い

ケースによっては、費用構成に「雑費」「諸経費」などの名目で一括記載される場合もあります。そのため、見積もり時には「本体+工事費」だけで判断せず、明細の内訳確認が大切です。


注意点:費用が増える主な要因とは?

以下の要因が加わると、想定より高くなるケースが多くあります:

  • 扉が重く、モーターが強力なものになる
  • 電源が遠く、配線距離が長い
  • ドアが歪んでおり、補強・建てつけ修正が必要
  • 開閉頻度が多く、耐久性の高い仕様が必要
  • 防火設備区域で、特定の基準を満たす必要がある

まとめ:値段は「機械の値段」ではなく「環境との相性」で決まる

同じ自動ドア装置を導入する場合でも、Aという建物では40万円で済むのに、Bという建物では80万円以上になることもあります。その差は、「取り付けるための条件(補強・工事・安全対策)」です。

価格表だけを見て判断するのではなく、自分の建物・ドアの条件に合わせて見積もりをもらうことで、初めて「現実的な費用」が見えてきます。


「後付け」って本当にできるの?【まず知るべき適用条件】

自動ドアを後から設置できると聞くと、「じゃあうちのドアもすぐできそう」と思うかもしれません。ですが、ここには大きな落とし穴があります。

実は、すべてのドアが後付け対応できるわけではありません。


要点:すべてのドアに後付けできるわけではない

Q. 今あるドアに自動開閉装置を付ければ、自動ドアになるんですよね?
A. 原則はYES。ただし、「条件に合っていれば」の話です。


判断基準:後付け自動化の可否を分けるポイント

判断基準説明NGになる可能性がある条件
ドアのタイプ開き戸/引き戸/引き違いなど複雑な形状や特殊機構のドア
扉の重量軽量〜中量が基本対象鉄製・ガラス厚重の重量戸
扉のサイズ標準規格幅が理想高さや幅が極端に大きいドア
開閉頻度1日数回〜数十回が目安商業施設並みに常時開閉する場合
ドア枠の精度歪みや段差が少ないことが望ましい変形・老朽化・ガタつきがある場合
開閉方向スムーズに引ける/押せる構造か途中で引っかかる、傾きがある
防火区画区画対象のドアには防火認定必要非対応装置では法規違反になる
電源設備近くにAC電源が取れるか離れた電源引き込みが困難な場合
設置スペース上部に装置を設置するための空間枠上にスペースがない/干渉物がある場合

補足:住宅用と業務用では「条件の厳しさ」が違う

  • 一般住宅の場合
     比較的軽量で小型の扉が多く、後付けできる可能性は高いです。玄関や勝手口、室内ドアにも対応可能な製品が増えています。
  • 店舗・施設の場合
     来客数が多い施設では「開閉頻度」が高く、耐久性が求められます。そのため、家庭向け製品ではスペック不足となることがあります。また、防火区画やバリアフリー基準など、法規制のチェックも必要です。

実例:後付けができなかったケース

  • 築30年の鉄製玄関ドア(重量タイプ)
     → ドア重量が対応範囲を超え、後付け装置の対応不可。枠も歪みがあり補強工事費が高騰。
  • 古い木造住宅の引き戸
     → 引き戸がレールでなく敷居溝型で、スムーズに動かず。オペレーターの誤作動が多発。
  • 店舗の両開き強化ガラスドア
     → 開閉頻度が多く、汎用後付け機器では耐久性不足と判断。業務用自動ドアへ新設提案に変更。

判断のポイント:見た目でわからない部分もある

見た目は普通のドアでも、「内部構造」や「建付けの精度」「ドアストッパーの位置」「ヒンジの種類」など、後付け可能かどうかは専門家でないと判断しにくい項目がたくさんあります。

そのため、「これ後付けできそう」と自己判断するより、現地調査を依頼して見積もりを出してもらう方が確実です。


後付け自動ドアの値段相場は?【方式別・費用比較】

ここまでで、「うちのドアにも後付けできそうかも」というイメージが少し掴めてきた方もいるかもしれません。では次に、「実際いくらかかるのか?」を詳しく見ていきましょう。


要点:20万~70万円台が主流、条件次第で100万超も

Q. 自動化って高そうですが、実際はどれくらいの費用を見ておけばいいですか?
A. 最小構成なら20万円台~、平均では40~70万円台。ただし条件次第で倍以上に膨らむことも。


比較表:後付け方式別の費用目安

タイプ・条件製品例費用目安(税込)備考
軽量・単開きドア(開き戸)スイング式オペレーター+センサー約 20万~40万円電源近く/枠補強不要なら比較的安価
中量・引き戸タイプ(片引き)スライド式オペレーター+センサー約 40万~70万円開閉頻度中程度まで対応可能
中量・引き違い戸(両引き)引き違い装置(左右独立)約 60万~90万円取り付けが複雑になると高騰しやすい
業務用・頻繁利用耐久性強化タイプ90万円〜150万円商業施設・医院など
特殊ドア(円形・防火仕様)特注仕様150万円~多くは新設対応となるケースが多い
建具なしの後付けオペレーターのみ手動ドアそのまま利用20万円前後~玄関ドア・室内ドアにスリム設置可
電気工事・設置工事費5万~20万円機器代とは別途計上されることが多い
点検・保守契約(任意)年間契約など月額3,000円〜1万円程度故障時の無償修理なども含むケース

ポイント:価格は「方式」×「条件」で決まる

  • たとえば同じ引き戸タイプでも、
    • 壁や枠の補強が必要か
    • 電源からの距離
    • 開閉スピードの要求レベル
      などで、20万円台にも、70万円台にもなりうるのが実情です。
  • 特に多いのは「工事費」の増加で、
    • コンクリート壁の開口処理
    • 鉄骨の補強
    • 旧配線の撤去
      などは費用が想定より大きくなる傾向があります。

事例:実際の導入費用

  • 住宅の勝手口ドアに自動化装置+センサー設置(電気工事込)
     → 約38万円(工期:1日)
  • 中規模事務所の入口引き戸を後付け自動ドア化(既存建具使用)
     → 約68万円(センサー2ヶ所・防犯連動・電源延長含む)
  • バリアフリー化支援のため自治体補助を利用して施工
     → 約84万円(うち補助金負担50%)

注意点:見積に現れにくい「後からかかる費用」もある

  • 定期点検契約の有無(メーカー指定がある場合)
  • センサー交換・調整費(数年ごとのメンテで必要)
  • 部品の入手性・修理対応(マイナーメーカーはリスク)

見積書をもらう際は、これらの将来費用についても確認することをおすすめします。


こんなケースは注意!後付けで「失敗しやすい」例とは?

「後付け自動ドアは費用も抑えられて手軽」と思われがちですが、実は失敗するケースも少なくありません。それは、価格の安さや見た目の便利さだけで導入を決めてしまった結果、「実際にはうまく動かない」「すぐ壊れる」「結局やり直しになった」という問題が起きてしまうからです。


要点:強度不足・電源問題・ドア枠の歪み・頻度ミスマッチなどが落とし穴

Q. 後付けできたらラッキーって思ってましたが、リスクもあるんですか?
A. はい、条件が合わない場合は「壊れやすくなる」「操作ミスが増える」「費用が倍増する」などのリスクがあります。


実例①:玄関ドアの重量が重すぎて装置が故障

事例:築25年の鉄製片開き玄関ドアに後付け装置を設置

  • 一見すると設置できたが、実際には扉が想定重量を超過。
  • 開閉が遅くなり、モーターに過負荷がかかって半年で動作不良に。
  • 結局、軽量化改修と再設置で追加費用+20万円。

教訓: 仕様ギリギリで使うと耐久性が保てない。少し余裕を持った設計が重要。


実例②:電源が遠くて配線工事費が高騰

事例:屋外物置の引き戸に自動化装置を後付け

  • 電源が近くになく、別棟からの引き込み工事が必要。
  • 電線の地中配線が必要となり、工事費だけで15万円超
  • 「本体は安いが、電気工事で予算オーバー」の典型例。

教訓: 見積の前に、電源の位置と配線経路を確認しておくこと。


実例③:扉の歪み・枠の精度不足でセンサー誤作動

事例:木造戸建ての引き戸に自動装置を後付け

  • 枠の傾き、引き戸のゆがみにより、開閉動作がスムーズでない。
  • センサーが反応しすぎて開きっぱなしになる現象が多発。
  • 結局、枠を削る・滑車調整などで補修に時間と費用がかかる。

教訓: 古い建物は「ドアの動き」が新品と違う。正確な調整が前提。


よくある“想定外”のパターン

ケース想定外の落とし穴結果
想定より開閉が遅いモーター負荷制限で速度設定が遅め不満が出て再設定が必要に
音が気になるモーター駆動音が思ったより大きい住宅では不向きに感じる場合も
使用者に高齢者が多いセンサーの反応が繊細で誤動作タッチレス切替や押しボタンが必要に
風の強い場所扉が煽られて安全センサーが常時作動自動化が適さない場合も

まとめ:「後付けできる=問題ない」ではない

自動ドアの後付け化は、工事規模が小さくても判断軸を間違えるとコストも手間も倍増します。
だからこそ、「後付けできるか」だけでなく、「後付けして本当に快適に使えるか」という視点が必要です。


自動化だけが正解じゃない?【適ドア適所】という判断軸

ここまで読んで、「自動ドアを後付けするには結構ハードルがある」と感じた方も多いのではないでしょうか。
実は、それは正しい感覚です。

自動ドアの後付けは非常に便利な選択肢ではありますが、必ずしもすべての現場にとって「最適な答え」になるとは限りません。
ここで大切なのが、「適ドア適所(てきドアてきしょ)」という考え方です。


要点:後付け自動化が適しているケースとそうでないケースの違い

Q. 自動ドア化できるなら、全部そうした方が便利ですよね?
A. 一見そう思えますが、「便利さ」と「相性」が一致しないと逆効果になることもあります。


「適ドア適所」とは?

Newtonドアの設計思想でもある「適ドア適所」とは:

  • 建物や利用者の特性に応じて、最もふさわしい「方式のドア」を選ぶこと
  • 一律に“自動ドアが良い”のではなく、人の動き/環境/コスト/安全性/維持性を総合的に見てベストな選択をする

比較表:自動化方式 vs 荷重式(Newtonドア)

比較項目電動自動ドア(後付け)荷重式ドア(Newtonドア)
電源の必要性必要(AC100V)不要(電気ゼロ)
自動開閉方式センサー・スイッチで開閉体重・荷重による機械的開閉
工事規模電気工事・本体取り付けが必要既存の建具と入れ替えるだけ
導入コスト30~80万円前後20~50万円前後(場所による)
故障リスクセンサー・基板・駆動部など電装系ほぼゼロ(メカニカル構造)
保守・点検定期メンテ推奨(電動部品)ほぼ不要(長寿命構造)
使用対象商業施設・事務所・頻繁開閉住宅・高齢者施設・非常口など
適する場所高頻度・バリアフリー重視エリア電源不要・停電時対応・省エネ施設など

なぜ「荷重式ドア」が見直されているのか?

現代では、次のようなニーズが増えており、荷重式の合理性が注目されています:

  • 停電時も使いたい(BCP・災害対策)
  • 設置コストを抑えたい(中小規模施設)
  • 機械音や駆動音をなくしたい(住宅・福祉施設)
  • できるだけメンテナンスにコストをかけたくない(自治体施設)

Newtonドアは、電気を使わずに「人がドアの上を通る」という動きだけで自動開閉を実現する、唯一の荷重式自動ドアです。


どんなときに「荷重式」が向いているか?

  • 自宅や福祉施設での「高齢者の出入り」を想定している
  • 設置場所が屋外で「電源がない or 難しい」
  • 停電・災害時にもドアを使えるようにしておきたい
  • 設備の維持コストを極力減らしたい
  • 補助金対象の「省エネ・バリアフリー改修」を検討中

判断軸まとめ:「便利」より「ふさわしいかどうか」

「自動化=電動装置」と短絡的に決める前に、「何のためにそのドアを使うのか?」を考えると、答えは一つではありません。

後付け自動ドアが合うケースもあれば、荷重式のように電気すら使わない方式がもっとマッチするケースもあるのです。


導入に向けた見積・業者選びのポイントとは?

ここまで、自動ドアの後付けに関する価格や条件、注意点や選択肢まで解説してきました。
最後に、実際に導入を進めるときに絶対に押さえておきたい、「見積もり」と「業者選び」のポイントをまとめます。


要点:比較すべきは価格だけでなく「内訳」「工事条件」「保守対応」

Q. 結局、どこに頼んで、どう見積もりを比べればいいの?
A. 価格だけで選ぶと失敗します。以下のチェックリストを活用して、確かな判断を。


チェックポイント①:見積もりの「内訳」が明確か?

確認すべき項目チェックのポイント
本体機器価格製品型番・仕様が明示されているか
センサー・スイッチ類個数・種類が明確に記載されているか
電気工事費引き込み距離・分電盤接続の有無
建具補強・改造費既存枠の再利用/補強が必要かどうか
設置・調整費作業人数・作業時間により変動
出張・諸経費地域差・時期差が出やすい
保守・点検費(任意)年間契約かスポット対応か

ポイント:
「一式○○万円」という見積は、内訳が曖昧で比較しづらく、トラブルの元です。細かい項目がすべて記載された見積を出してもらうよう依頼しましょう。


チェックポイント②:現地調査ありきで見積もりが出ているか?

要注意: 電話・メールだけで「概算●万円です」と言う業者は慎重に。
特に、建物の状態・ドア枠のゆがみ・電源位置などは、現地を見ないと正確な工事費が出ません。

  • 必ず「現場調査(無料または低額)」を依頼してから正式見積をもらう
  • 調査の結果によっては、「後付け不可」と判断されることもある

チェックポイント③:保守・保証体制があるか?

後付け自動ドアは機械製品です。以下を確認しましょう:

保守体制内容
故障時対応出張修理・部品交換に対応しているか
定期点検年1回〜2回の保守契約プランがあるか
保証期間機器本体と工事それぞれに保証期間が設定されているか
対応エリア自分の地域に拠点・サービス網があるか

チェックポイント④:複数社からの比較見積が前提

  • 同じ仕様・条件で、最低2〜3社から見積を取ること
  • 業者によって「取り扱うメーカー」が異なることもあり、価格・対応の差が大きい

補助金制度・助成金の活用も要チェック!

  • 自治体によっては、「バリアフリー改修」「省エネ設備導入」などで助成金が使える場合あり
  • 条件が合えば、費用の50%近くが補助される例も
  • 申請手続きは業者がサポートしてくれるケースが多い

最後に:業者選びで大切なのは「技術力+対話力」

価格が安いことも大切ですが、それ以上に大事なのは:

  • 現地調査での説明が丁寧か
  • 説明がわかりやすく、対応が誠実か
  • 自分の要望や不安に、納得いく形で答えてくれるか

信頼できる業者と出会えることが、成功の鍵です。


【適ドア適所】にそった「まとめ」

この記事では、「既存ドアを自動化したい」と考えている方に向けて、自動ドアの価格構成や相場、後付けできる条件や失敗事例、さらには「電気を使わない荷重式」という選択肢までを、可能な限りわかりやすく整理しました。


🔍 最後にもう一度、「後悔しない判断軸」を確認しましょう

判断項目YESなら自動化へNOなら再検討
ドアの重量・構造が基準内か?
電源確保と工事が可能か?
使用頻度に見合った耐久性が必要か?
今後のメンテナンスを継続できるか?
設置コストと維持費を妥当と思えるか?

このチェックに少しでも❌がある場合は、「荷重式自動ドア(Newtonドア)」など、電気を使わない選択肢を含めて考えてみるのが賢明です。


💡 何を「目的」としてドアを自動化したいのか?

  • ただ便利にしたい?
  • バリアフリー対応したい?
  • 安全性を高めたい?
  • 停電時にも使えるようにしたい?

目的によって「適した方式のドア」は異なります。
自動ドアは“手段”であり、“目的”ではありません。


🚪適ドア適所とは、「正しく選ぶ」ための視点です。

自動ドアを後付けするという選択肢は、とても合理的で、費用も抑えられる有効な方法です。
でも、それが本当に「あなたの建物・暮らし・使い方」に合っているかを、一度立ち止まって考えることが、もっとも重要なのです。


【出典】

【荷重式自動ドア】Newtonドアの資料請求はこちらから→https://76auto.biz/newtonplus/registp/p-offer.htm

【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus

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