自動ドアといえば、便利で安全な設備というイメージが一般的ですが、まれに「ガラスが突然割れる」という思いがけないトラブルに遭遇することがあります。しかも、それは「何もしていないのに」「誰もぶつかっていないのに」起こることもあるのです。

この記事では、自動ドアのガラスが割れる原因から、もし割れたときの正しい対処法、そして今後の再発防止策までを、構造や設計の観点からも踏み込んで徹底的に解説します。


目次(このページの内容)

自動ドアのガラスが突然割れるのはよくあること?

Q:強化ガラスでも、自然に割れることがあるの?
A:はい、条件が揃えば「自然に突然割れる」こともあります。

まず最初に伝えておきたいのは、「自動ドアのガラスが突然割れる」こと自体は、決して稀な話ではないということです。もちろん頻繁に起きるわけではありませんが、日本中の施設管理者、ビルオーナー、マンション住民の中には、過去にそのような経験をした方が一定数存在します。

この“割れる”という現象は、単なる「ぶつかり事故」や「イタズラ」ではない場合もあるのです。とくに多く使用されている**強化ガラス(テンパーガラス)**は、その性質上、ある条件を満たすと突然破裂的に割れることがあります。

要点:

  • 強化ガラスは割れにくいが、絶対ではない
  • 割れるときは「バンッ」と破裂音とともに一気に砕ける
  • 外傷がなくても、内部要因で割れることがある

そのため、「強化ガラスだから安心」と思い込むのではなく、割れる可能性も理解したうえで備えることが重要です。


なぜ強化ガラスでも割れてしまうのか?主な原因を解説

Q:何が原因で強化ガラスは突然割れるの?
A:主に「不純物・応力集中・温度差・表面キズ」などが関係します。

自動ドアに使われている強化ガラスが割れる原因は、主に以下のような要素に分類されます。

原因1:ニッケル硫化物(NiS)の不純物

製造工程でごくわずかに混入することがある不純物で、これがガラス内部に残存していると、時間経過とともに結晶変化を起こし、内側から破裂することがあります。

  • 外からは見えない
  • 時間が経ってから突然割れる
  • 強化ガラス特有の現象

原因2:応力集中(ストレス集中)

強化ガラスは物理的に「内部に圧縮応力」「外側に引張応力」がかかっています。
このバランスが、外力や温度変化などによって崩れ、ある一点に応力が集中すると破断が始まります。

  • 扉の端部、角、ボルト周辺に集中しやすい
  • 微細な傷から始まることも

原因3:温度差による膨張/収縮

特に夏場など、日射による熱膨張と陰の部分の冷却によって、ガラス面に温度差が生じると、それがきっかけで内部応力が限界を超えることがあります。

  • 一部だけが直射日光に当たる構造
  • エアコンの冷風が直接当たる配置

原因4:表面キズや施工不良

目に見えないほどの細かい傷が、時間とともに拡大し、あるとき急激に破断に至ることがあります。施工時にフレームとの接触部で無理な圧力が加わっていた場合などもリスクになります。

まとめ:
ガラスが割れる原因は「ぶつかったかどうか」だけではなく、ガラスそのものの構造・材料の問題や環境的要因の積み重ねによっても起こるのです。


自動ドアが割れたときの正しい応急対応とは?

Q:自動ドアのガラスが割れたとき、まず何をすべき?
A:第一に「安全確保」。次に「電源遮断」→「通行規制」→「専門業者への連絡」の順です。

突然のガラス破損に遭遇すると、現場は一時的にパニックになります。ですが、落ち着いて以下の手順を踏むことで、二次被害を最小限に抑えられます。

1. 人の安全を最優先に

  • ガラス片が飛散している恐れがあるため、まず周囲にいる人を下がらせ、安全な場所に誘導します。
  • 特にお年寄りや子どもが近くにいる場合は注意。

2. 自動ドアの電源をオフに

  • 自動ドアが開閉を続けると、割れた部分がさらに動いて危険です。
  • 自動ドアのブレーカー、または制御盤から電源を切ります。

3. 飛散ガラスの仮処理と周囲の規制

  • 手袋と靴を着用し、可能な範囲で大きな破片を取り除く
  • 規制テープやカラーコーンで立ち入り禁止区域を作成
  • 雨風が入る場所の場合、ブルーシートやダンボール等で仮塞ぎも

4. 専門業者に連絡

  • ガラスの種類によっては、すぐに交換できないこともあるため、早めの連絡が必須
  • ドアの製品名やガラスサイズ、割れた位置(上下左右どのパネルか)を伝えるとスムーズです

5. 必要であれば警察や保険会社にも

  • 外部からのイタズラや破壊の可能性がある場合は、被害届も検討
  • 火災保険や施設保険でカバーされるケースもあるため、写真記録を必ず残しておくことが重要です

修理・交換の費用相場と、見積もりのポイントは?

Q:ガラス交換にどれくらいの費用がかかる?
A:ガラスの種類やサイズ、設置場所によって異なりますが、3万円〜10万円以上が一般的です。

修理費用は次の3要素で決まります。

1. ガラスの種類

  • 強化ガラス:一般的で安価(3〜6万円前後)
  • 合わせガラス:割れにくく飛散しないが高価(6〜10万円以上)
  • 網入りガラス:防火対応用途、費用は中〜高

👉 比較表は「自動ドア用ガラス素材の比較」を参照ください。

2. サイズと施工条件

  • 高所や大型施設の場合、施工費が追加されます。
  • 既製品でない場合、特注扱いで納期も長くなることが。

3. 地域・業者による差

  • 都市部と地方で価格差が出ることがあります。
  • 同じガラスでも、施工込み見積もりで大きく変動。

ポイント:

  • 施工前に「現場確認→正式見積もり→施工日程確定」という流れが基本。
  • あらかじめ「メーカー名・型番」「サイズ」「割れた面の情報」があると、見積もりが早くなります。

再発を防ぐには?設計と素材の見直しでできること

Q:また同じように割れたらどうしよう…どうすれば防げる?
A:ガラスの選定、構造設計、日常点検の3点で、割れるリスクを大幅に下げられます。

素材でできる対策

合わせガラスの採用

  • 2枚のガラスの間に中間膜を挟んだ構造で、割れても飛散しない。
  • ガラス割れによる二次被害(怪我・通行妨げ)を大幅に軽減できる。
  • 建築基準法の改正により、公共施設では主流に。

飛散防止フィルムの施工

  • 今あるガラスに後付けできる。
  • 割れても破片がフィルムに付着しやすく、安全性を高める。
  • コストは抑えめなので、応急的な再発防止にも。

ガラス種類の再検討

  • 「強化ガラス=絶対安全」ではないことを認識し、用途・場所に応じてガラス素材を見直す。
  • たとえば人通りの多い施設には合わせガラスや飛散防止処理が望ましい。

設計でできる対策

応力集中を避ける構造配慮

  • ガラスの四隅・取り付け部に無理な力がかからないよう設計する。
  • フレーム設計やクッション材の有無で大きく変わる。

日射・冷暖房による温度差対策

  • 日射が集中する場所では、遮熱フィルムや庇の設置も有効。
  • 冷風や温風が直接ガラスに当たらないよう送風方向を調整。

定期的な点検・保守

  • ガラス表面や枠周りに「キズ・歪み・ガタつき」がないか点検。
  • 劣化や膨張で起きる“フレームの締めすぎ”も、割れの原因となり得る。

【構造別比較】自動ドアが割れやすい構造とは?荷重式(Newtonドア)の“たわみ吸収”が生む安心感

Q:構造によっても割れやすさは変わるの?
A:はい。電動式と荷重式では“力の伝わり方”がまったく異なります。

多くの自動ドアは「電動式」で、センサーで反応し、モーターの力でガラスを動かします。一方で、Newtonドアに代表される荷重式自動ドアは、ユーザーが体重をかけて扉を押すことで自然に開く仕組みです。

電動式の特徴とリスク

  • センサーの誤作動・衝突などが直接ガラス面に力を加えることがある
  • モーターによる強制的な開閉で、フレームとガラスにズレやひずみが生じやすい
  • 小さなキズや応力が繰り返し加わることで割れに繋がるケースあり

荷重式(Newtonドア)の特徴と安全性

  • 扉の開閉が「人の動き」と一体化しており、衝撃が起きにくい
  • 「たわみ」を吸収する構造で、応力がガラス面に集中しにくい
  • ユーザーが少し押すだけでスムーズに開くため、高齢者や車椅子利用者にもやさしい設計

衝突時の違い(Newtonドア資料より)

通常の電動ドアは「ぶつかる」→「センサーが認識」→「開く」という遅延反応だが、
Newtonドアは「軽く押すだけで開く」ため、そもそもぶつからない構造。

この構造の違いが、ガラス面に対するストレスの蓄積を回避し、結果的にガラスの割れリスクを下げることに貢献しています。


【まとめ】設計段階から考える、ガラス割れの本質的な予防策とは?

ガラスが割れたという出来事は、単なる「事故」として片付けるのではなく、施設設計や素材選定を見直す「きっかけ」として捉えるべきです。

  • 強化ガラスでも割れることはある
  • 不純物や応力集中などの科学的要因を知ることで、再発を防げる
  • 素材・設計・構造の見直しでリスクは大きく軽減できる
  • 荷重式ドア(Newtonドア)のような「割れにくい構造」は、予防の一手になり得る

自動ドアの安全性は、日常の中で見えにくいけれど確実に存在する“設計上の配慮”によって支えられています。
だからこそ、もしトラブルが起きたら、それを「より良い設計へと進化させる機会」として活かしていきましょう。


出典一覧(本文根拠)

  • Newtonドア製品資料・チラシ・FAQ・導入事例
  • 「強化ガラスが割れる理由」mac-glass.com
  • 「自動ドアが割れたときの対処法」spt99.net, autodoor-repair.com
  • JIS A 4722 構成材試験基準(安全ガラスに関するJIS)
  • Newtonドアの安全性検証資料・荷重応力構造に関する設計根拠

【荷重式自動ドア】Newtonドアの資料請求はこちらから→https://76auto.biz/newtonplus/registp/p-offer.htm

【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus

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