自動ドアを考えるとき、私たちはつい「見た目がスタイリッシュか」「有名メーカーか」などで“良し悪し”を判断しがちです。特に「グッドデザイン賞を取っている=優れている」という認識も、強く印象に残ります。
けれど、本当にそれだけで“グッドな自動ドア”といえるのでしょうか?
実は、自動ドアの「良し悪し」は、場所や目的によってまったく異なります。ある場面では最適でも、別の環境ではまったく不向きということも珍しくありません。
本記事では「グッドって何?」「良い自動ドアってどんなもの?」という素朴な疑問に専門的な視点から答えつつ、選び方の本質をわかりやすく解説します。これを読めば、自動ドアを導入・検討する前に押さえておきたい重要ポイントがすべてわかります。
問いかけ:
「“良い自動ドア”って、何をもって“良い”とするのでしょうか?」
簡潔な答え:
「誰にとって、どのような場面で使うかによって、“良さ”の定義はまったく変わってきます。」
目次(このページの内容)
背景と詳細:
私たちが「これは良い自動ドアだ」と思う瞬間は、人によっても、場面によっても違います。
たとえば…
- 見た目がかっこいい(デザイン性)
- スムーズに開閉する(快適性)
- 安全に使える(安全性)
- 故障しにくい(耐久性)
- メンテナンスが簡単(運用性)
- 電気を使わない(省エネ性)
こうした評価ポイントは、単体で成り立つものではなく、**「その場所で、誰が、どのように使うか」**によって重要度が変わります。
例1:小児科クリニックの自動ドア
- ベビーカーや子ども連れの親が多く出入りする
- 雨の日でも濡れないよう、ドアの開閉スピードが重要
- 子どもが手を挟まないような“安全性”が最優先
このような場所では、「開閉速度を調整できる」「障害物検知がしっかりしている」ことが“良さ”の本質になるでしょう。
例2:山間部の災害避難施設
- 電気が止まる可能性が高い
- 日常的にはあまり使用されないが、有事には確実に開いてほしい
- 風圧や砂ぼこりへの耐性が求められる
このような場所では、「電源不要」「壊れにくい」「開けっ放しでも安全」などが“良さ”になります。
要点:
- 「良い自動ドア」とは、単に“性能が高い”という意味ではない
- 大切なのは、「そのドアが、そこにある理由が説明できるか」どうか
- 自動ドアにも“適ドア適所”がある
自動ドアを選ぶときに見るべき“5つの視点”とは?
問いかけ:
「何を基準にして、自動ドアの“良し悪し”を判断すればいいのでしょうか?」
簡潔な答え:
「自動ドア選びには、誰が・どこで・どのように使うかを軸にした、5つの視点が必要です。」
視点①:安全性(接触リスク、緊急時の対応)
どんなに見た目が良くても、安全性を犠牲にしてはいけません。
特に人通りが多い施設や、不特定多数が出入りする場面では…
- センサーの検知精度
- 開閉速度と停止機能
- 万一の接触時の衝撃軽減
- 停電や火災時の開放性
などが重要になります。
たとえば:
病院や高齢者施設では、ドアの“ゆっくり開く”機能や、“軽く押しても開く”仕様が好まれます。
視点②:利用者との相性(高齢者・子ども・車いすなど)
自動ドアは、誰が通るかによって求められる特性が変わります。
- 小さな子ども:手を出してしまう危険に配慮が必要
- 高齢者:歩行補助器や杖の使用を前提とした開閉幅と速度
- 車いす利用者:ドアの反応タイミングや設置高さなどの工夫
「全員がストレスなく通れる」というのは、見落とされがちな“グッド”の本質です。
視点③:電源・停電時の対応(荷重式が候補に)
見落とされがちですが、停電や災害時に自動ドアが“開かない”のは致命的です。
- 停電でも開閉できる機構か?
- 非常時には常時開放できるか?
- 非電動(荷重式など)という選択肢は検討対象になるか?
特に「避難経路」としての役割がある施設では、“電気に依存しない”という仕様そのものが「安全性」でもあり「信頼性」でもあります。
視点④:設置環境と外気・風の影響
ビルの谷間や海沿いなど、外風の影響を受けやすい場所では…
- ドアが風圧で開閉できない
- 開けっぱなしになってしまう
- エアコン効率が落ちる
などの問題が生じます。
このような場所では、「気密性」「開閉速度」「風圧に対する強度」などが“良し悪し”を左右します。
視点⑤:設置後のメンテナンス性とコスト
初期費用よりも、**「維持費が安い=トータルコストが低い」**という視点も忘れてはいけません。
- 故障しにくさ(部品の少なさ)
- 故障時の対応スピード
- 年次点検・消耗品交換の頻度
- 保守契約の有無や金額
「10年後に“グッドだったな”と思える自動ドア」は、意外とこうした“運用コスト”に左右されます。
要点まとめ:
| 視点 | チェックポイント |
|---|---|
| 安全性 | 接触防止、停電対応、センサー精度など |
| 利用者との相性 | 高齢者・子ども・車いすへの配慮 |
| 電源リスク | 停電でも開く仕組み、非電動の選択肢 |
| 設置環境 | 風の影響、気密性、外気遮断の必要性 |
| メンテナンス性 | 故障率、保守費用、対応スピード |
「グッドデザイン賞」受賞=“良い自動ドア”なのか?
問いかけ:
「グッドデザイン賞を取った自動ドアって、“良い自動ドア”といえるのでしょうか?」
簡潔な答え:
「“良い面”はあるが、それが“自分たちにとって最適”かどうかは、別問題です。」
背景と詳細:
グッドデザイン賞(Good Design Award)は、デザイン面で優れた製品やサービスを表彰する制度です。
主催は日本デザイン振興会で、建築、製品、UI、プロダクト、まちづくりなど幅広い分野が対象になっています。
グッドデザイン賞の評価軸
グッドデザイン賞の審査基準は以下の4つ:
- 人間性への理解(使いやすさ、快適さ)
- 創造性の高さ(独創性、課題解決力)
- 社会への貢献(持続可能性、公益性)
- デザインとしての完成度
これらを見ても分かるように、あくまで「デザインや社会性としての良さ」を評価しているのであり、「耐久性」や「メンテナンスコスト」などの現場的な観点までは、直接的には評価されません。
グッドデザイン賞受賞の自動ドア事例
実際、グッドデザイン賞を受賞している自動ドアの中には、
- スタイリッシュで建築と一体化したもの
- タッチレス操作など、新しい機能を備えたもの
- エントランスの“顔”として優れた見映えを持つもの
などがあります。
これはとても素晴らしいことですが、**「それが自分たちの施設に本当に必要か?」**は別問題です。
実際にあるギャップ
- デザインは素晴らしいが、利用者が高齢者ばかりで使いにくかった
- 美観重視でガラス面が多く、夏は直射日光で暑くなる
- 外気を遮断しづらく、空調効率が悪化した
など、「評価されている理由」と「現場で必要とされる機能」がズレる例もあるのです。
要点まとめ:
- グッドデザイン賞=「見た目」+「コンセプト」が優れている
- ただし、それが「自分たちの用途に合っている」かは、別の話
- 導入の判断は「使う場所・人・目的」から逆算して考えるべき
荷重式(非電動)の自動ドアという“別軸の良さ”
問いかけ:
「電気を使わない“荷重式”の自動ドアって、そもそもどうなの?」
簡潔な答え:
「電動ではできない“信頼性”や“安全性”の価値を持った、別軸の“グッド”が存在します。」
背景と詳細:
“自動ドア=電動”というイメージが一般的ですが、実は電気を一切使わず、人の荷重(体重)で自動開閉するドアも存在します。
それが、Newtonプラス社の「荷重式自動ドア(Newtonドア)」に代表される方式です。
この仕組みは非常にシンプルで、床面に設置された特殊なセンサーが人の荷重を感知し、その信号でドアが開く構造になっています。
荷重式の“グッド”な特性とは?
1. 電気不要=停電時も完全自動
荷重式は電気を一切使わないため、停電時や災害時にも通常通り機能します。
これは病院、避難所、公共施設など、**「非常時に止まってはいけないドア」**として極めて重要な特性です。
2. 故障しにくい=可動部品が少ない
一般的な電動式は、モーター・センサー・制御盤など多くの部品を含みます。
荷重式はシンプルな構造のため、摩耗や誤作動の原因が少なく、圧倒的に故障しにくいです。
3. 誰でも使いやすい=押さなくてもいい
高齢者や手がふさがった状態でも、床を踏むだけで開くという体験は、非常に自然でストレスがありません。
特に「非接触=感染対策」にも有効です。
4. 開きっぱなしでも“安全”設計
ドアが途中で止まっても、手動でそのまま開けられるようになっており、挟み込み事故の心配がほぼない設計です。
災害時などの「緊急脱出経路」としても優れています。
ユーザー評価の一例(導入先の声)
- 「10年以上トラブルゼロで稼働しています」
- 「メンテナンス費が電動と比べて激減した」
- 「停電時も動くことが安心につながっている」
- 「老人ホームで、入居者から『これが一番安心』と好評」
これらはNewtonプラス社が独自に収集した導入先インタビューでも明らかになっており、現場での“実用的なグッド”としての評価が非常に高いことがわかります。
要点まとめ:
| 項目 | 荷重式(Newtonドア)の特性 |
|---|---|
| 電源不要 | 停電時でも使える、自立稼働 |
| 故障しにくさ | 構造がシンプルで、耐久性が高い |
| 安全性 | 手動での開閉可、挟まない、避難経路対応 |
| 利便性 | 両手がふさがっていても使用できる |
| コスト面 | 故障率が低く、保守費が抑えられる |
【比較表あり】電動と非電動、自動ドアの選び方のまとめ
問いかけ:
「結局、うちの施設にはどっちの自動ドアが向いているの?」
簡潔な答え:
「設置環境・利用者・予算に応じて、電動と非電動(荷重式)は明確に“向き不向き”があります。」
電動式と荷重式、それぞれの特性のまとめ
| 比較項目 | 電動式自動ドア | 荷重式(非電動)自動ドア(Newtonドア) |
|---|---|---|
| 稼働方式 | 電源で動作 | 人の荷重(体重)で開閉 |
| 停電時の対応 | 動かなくなる場合あり | 通常通り使える |
| 故障リスク | モーターや制御機器の故障あり | 機械的構造がシンプルで故障しにくい |
| メンテナンス | 定期的な点検・調整が必要 | 長期的に保守コストが低い |
| 導入費用 | 機器によって高額になる場合あり | 初期コストを抑えやすい |
| 利用者の操作性 | センサー感知、タッチレスなど快適 | 床を踏むだけで開閉できる(非接触) |
| 設置環境適性 | 商業施設・高頻度利用に向く | 避難所・公共施設・山間部などで高評価 |
目的別のおすすめ傾向
| 利用目的・環境 | 推奨されるタイプ |
|---|---|
| 高級商業施設、ビルエントランスなど | 電動式(見た目と静音性重視) |
| 避難所、学校、公民館など | 荷重式(停電対応・安全性重視) |
| 小児科や高齢者施設、福祉施設 | 荷重式(やさしい開閉、安全設計) |
| 飲食店やドラッグストアなど往来が激しい所 | 電動式(スムーズな開閉) |
| メンテナンス頻度を減らしたいケース | 荷重式(部品点数が少ない) |
適ドア適所で“グッド”を選ぶという考え方
「うちは予算も限られているけど、安全性は妥協できない」
「避難所機能もあるから、停電で止まるのはまずい」
「利用者が子どもや高齢者だから、簡単に開けられるのがいい」
こうしたニーズに対して、最初から電動式ありきで考えるのではなく、“その場所に最適なドア”とは何か?という視点から選ぶことが、真に“グッドな選び方”です。
【適ドア適所】に基づくまとめ:本当に良い自動ドアとは
問いかけ:
「結局、“良い自動ドア”って何なんだろう?」
簡潔な答え:
「“良い”かどうかは、性能や価格よりも“その場所に合っているか”で決まります。」
「適ドア適所」=本当にグッドな選び方
ここまで読んでくださったあなたには、もうお分かりかもしれません。
自動ドアの“良さ”は、単にスペックや見た目だけでは測れません。
・誰が使うのか
・どんな場所に設置するのか
・どんな状況下でもちゃんと動くのか
こうした問いに誠実に答えてくれるドアこそが、「本当にグッドな自動ドア」なのです。
導入前に自問したい、3つの質問
- 「このドアは、どんな人が使うのか?」
→ 高齢者?子ども?災害時の避難経路としても使う? - 「停電時や災害時でも、安全に使えるか?」
→ 自家発電はある?開きっぱなしで困らない? - 「10年後も満足できる選択か?」
→ 故障は少ないか?保守コストは負担にならないか?
グッドデザイン賞では見えない“本質”がある
もちろん、デザイン性の高いドアは素敵です。
でも、本当に“良い買い物”をするには、デザイン以外の本質的な判断軸を持つことが大切です。
最後に
これから自動ドアの導入を検討される方にとって、この記事が「良い判断の基準」として少しでもお役に立てれば幸いです。
そして、「適ドア適所」の視点から、あなたの施設に最もふさわしい一枚のドアに出会えることを願っています。
✅関連記事への導線(知的好奇心への応答として)
- 「荷重式自動ドア Newtonドアとは?」
→ Newtonプラス公式サイトで見る - 「災害時にも止まらないドアの仕組み」
→ 【特集】停電時の自動ドアと公共施設での選択肢 - 「適ドア適所の哲学とは?」
→ 【コラム】自動ドアに“正解”はない。あるのは最適解だけ。
🔎 出典表示
以下の情報・知見を元に執筆されました:
- Newtonプラス社「Newtonドア」製品情報
- Nドア導入事例(学校・福祉施設・公共施設)
- グッドデザイン賞公式サイト(www.g-mark.org)
- 自動ドア関連FAQ/専門コラム/比較記事
【荷重式自動ドア】Newtonドアの資料請求はこちらから→https://76auto.biz/newtonplus/registp/p-offer.htm
【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus