自動ドアというと、つい「開閉を自動化する便利な装置」という側面に目が行きがちですが、実際にはもう一つ重要なポイントがあります。それは「ガラスでできていることが多い」という点です。

ガラス製の自動ドアは、開放感や採光性を高めるという点で非常に有利ですが、その一方で、「中が丸見えになってしまう」「外からの視線が気になる」といった問題も引き起こします。とくに、医療施設・高齢者施設・事務所のエントランス・店舗のバックヤードなど、プライバシーや機密性が求められる場所では、この“見えてしまう”ことがストレスや不安の原因になりかねません。

そのため、最近では「自動ドアにも目隠しが必要だ」と感じる方が増えています。とはいえ、単にガラスを不透明にすればいいという話ではありません。なぜなら、自動ドアには「安全性」「視認性」「センサーとの相性」など、独自の条件が数多くあるからです。

ここでは、「自動ドアの目隠しって必要なの?」「どんな方法があるの?」「安全性とのバランスは取れるの?」といった疑問を持つ方のために、基礎から実例までわかりやすく解説していきます。


目次(このページの内容)

自動ドアに「目隠し」が必要になる理由とは?

自動ドアの目隠しが検討される背景には、大きく以下のようなニーズがあります。


1. プライバシーの確保

もっともよく聞かれる理由がこれです。例えば病院や介護施設では、診察室や処置室へとつながるドアが通路に面していることがあります。このとき、外から中が見えてしまうと、患者さんにとって大きなストレスになります。

また、オフィスビルやテナントビルのエントランスでも、外から直接執務スペースが見える構造だと、来訪者だけでなく通行人からも社内の様子が見えてしまい、情報漏洩や防犯面での不安が生じることがあります。


2. 目隠しによる「誘導・心理的効果」

意外に知られていませんが、「見えない」ことで人の動線を自然に誘導する効果もあります。例えば店舗で「バックヤードには入ってほしくない」といった場合、ガラスに目隠しがあることで「ここは通れない」と無意識に感じさせることができます。

また、待合室などでは視線を遮ることで、利用者同士の無用なストレスや緊張を減らす効果もあります。これも立派な「目隠しの目的」と言えるでしょう。


3. 建物の意匠性・景観への配慮

近年、ガラスの意匠性は多様化しており、「見せたいところだけ見せる」「光は通すけれど視線は遮る」といった高度な設計も可能になってきました。

とくに商業施設などでは、「店舗らしさ」を演出するために、正面のガラスは開放的にしつつ、側面や裏手のドアには目隠しを施すことで、建物全体のデザインバランスをとっているケースが少なくありません。


4. セキュリティとの両立

警備や監視の観点から、「中が見えること」がマイナスになる場合もあります。たとえば、閉館後の施設では中のレイアウトや什器の位置が見えることで、空き巣などの侵入リスクが高まる可能性があります。

また、ガラス自体に目隠し加工をすることで「割られにくい・気づかれやすい」といった防犯上の効果も見込まれています。


5. 法令・規格との関係

ここは後述しますが、「ただ目隠しをすればいい」というわけにはいかないのが自動ドアの難しさです。というのも、自動ドアには「JIS規格に基づいた安全性」が求められるため、不用意な目隠し施工がセンサーの誤作動や視認性の低下を招く可能性があるのです。

安全・安心に使うためにも、ただの装飾ではなく「計画的な目隠し設計」が必要になる理由です。


このように、自動ドアに目隠しを施す背景には、単なる“見せたくない”という感覚以上の、実務的な理由と必要性があります。

次のセクションでは、実際に「どんな方法で目隠しができるのか?」を見ていきましょう。

続いて、「自動ドアの目隠し方法はどんな種類がある?」のセクションに進みます(約3,333文字)。

自動ドアの目隠し方法はどんな種類がある?

目隠しと一口に言っても、その手法は多岐にわたります。ここでは、実際の現場でよく使われる代表的な方法を5つ紹介し、それぞれの特徴を簡潔に整理していきます。


フィルム貼付(すりガラス風・グラデーション・柄入り等)

概要:
既存のガラス面にフィルムを貼って視線を遮る方法です。最もよく見られる目隠し方法で、施工も比較的容易です。

特徴:

  • 施工が簡易で、後付けでも対応可能
  • 透過率を選べる(全くの不透明からグラデーションまで)
  • デザインの自由度が高い(模様入り・社名ロゴ入りなど)
  • コストが比較的安価
  • 経年劣化や紫外線による色あせ、はがれの懸念あり

活用場面:
病院やオフィスビルのエントランス、店舗のバックヤード出入口などで特によく使われます。


型板ガラス・すりガラスに交換

概要:
既存の透明ガラスを、目隠し効果のある「型板ガラス(模様入り)」や「すりガラス(フロスト加工)」へ変更する方法です。

特徴:

  • 長期的な耐久性に優れる
  • メンテナンス不要(はがれ・変色が起きにくい)
  • 施工はやや大がかりになる(ガラス入替工事が必要)
  • 製作期間が必要(特注対応の場合も多い)
  • 一部透過する光で柔らかな採光が得られる

活用場面:
改修を前提とした施設や、新築時の設計段階で意匠性も重視したい場合に採用されます。


外付けパネル・ルーバー(構造物による目隠し)

概要:
ドア本体ではなく、外側に遮蔽物(縦格子やルーバー、パネル)を設置する方法です。建築意匠との統一感を出すことも可能です。

特徴:

  • 自動ドアそのものに手を加えないのでセンサーへの影響が少ない
  • デザイン性が高く、建物全体の意匠とマッチさせやすい
  • 高コストになることが多い
  • 清掃やメンテナンスが必要な場合あり
  • 外構工事に近いため、建築許可等の調整が必要なことも

活用場面:
商業施設の外構、ファサード、駅構内の入口など、大型案件での使用が目立ちます。


可動式目隠し・ブラインド

概要:
必要に応じて開閉・スライドできる目隠し。ブラインドや可動式ルーバーなどが該当します。

特徴:

  • 時間帯や利用状況に応じて調整可能(例:営業時間中は開けて、終了後に閉める)
  • 機能性が高い反面、操作ミスや故障のリスクがある
  • 自動化(モーター付)にすると高額になる
  • センサーとの干渉が起きない設計が必要
  • 調整・点検頻度は高め

活用場面:
診療所の受付カウンター横、ビル内の共用出入口などで柔軟性が求められるケースに。


植栽・外構と組み合わせる方法(視線コントロール)

概要:
ドアそのものではなく、「ドアの手前」に植栽や目隠し壁(衝立)などを設けて、直接の視線を遮る方法です。

特徴:

  • 建築全体の中で自然に視線制御が可能
  • プライバシーだけでなく雰囲気づくりにも貢献
  • 季節や育成状態により景観が変化
  • コストや施工面で施設のスケールによる制約あり
  • 「室内用」にはやや不向き

活用場面:
高級感や自然調和を重視した施設(医療モール、個人クリニック、介護施設)などに好まれます。


小まとめ:どう選ぶべき?

このように、自動ドアの目隠し方法には多様な選択肢があり、それぞれに適した場面と条件があります。

「安く・手軽に」「長期的にメンテフリーで」「意匠と合わせたい」など、何を重視するかによって適切な方法は異なります。

目隠し方法ごとのメリット・デメリットは?

前のセクションでご紹介した通り、自動ドアの目隠しには多様な手法がありますが、「どれを選ぶべきか?」という判断は一筋縄ではいきません。ここでは、代表的な目隠し方法を以下の5つの観点で比較してみましょう:

  • 施工コスト
  • 安全性(センサーや視認性への影響)
  • メンテナンス性
  • 意匠性(デザイン・景観との調和)
  • 施工の柔軟性(後付けのしやすさ)

方法別の比較表

方法施工コスト安全性への影響メンテナンス性意匠性柔軟性(後付け)
フィルム貼付◎ 安価△ センサー影響に注意△ 劣化あり○ デザイン多彩◎ 容易
型板・すりガラス△ 中程度◎ 安定◎ メンテ不要○ 高級感あり△ 交換が必要
外付けパネル・ルーバー△ 高め◎ 非干渉△ 汚れやすい◎ 建築と統一感○ 設計次第
可動式ブラインド× 高コスト△ 機械干渉に注意× 故障リスク◎ 演出力高い○ 選択可能
植栽・外構△ 中〜高◎ 間接視線遮断△ 維持管理必要◎ 自然との調和× 屋外限定

比較から見えてくる判断のヒント


1. コストを抑えたい場合
フィルム貼付が圧倒的に有利です。特に応急的な対応や予算が限られる中での対応に向いています。ただし、長期的には貼り替えのコストや手間も想定しておく必要があります。


2. センサーや安全基準に配慮したい場合
自動ドアのセンサーに影響しにくい手法(型板ガラス、外付け構造など)を選ぶのが安全です。特にJIS A 4722などの安全規格に準拠する必要がある公共施設や医療施設では、視認性・検知性への影響を避ける必要があります。


3. デザインや景観にこだわる場合
外付けルーバーや植栽との組み合わせ、可動式目隠しなどが有効です。特に施設のファサード(建物正面)やエントランスなど「見せ場」部分では、単なる目隠しを超えて、建物の印象を左右する重要な要素となります。


4. メンテナンス負荷を避けたい場合
長期的な維持を見込むなら、ガラスそのものに処理が施された型板ガラスやすりガラスが安定しています。外付け構造や可動式装置は定期的な清掃や点検が必要です。


5. 柔軟性が求められる場合(後付けや用途変更に対応)
後から施工できる手法としては、フィルム貼付と外付け構造が適しています。これにより、建物の用途変更や運用方法の変化にも柔軟に対応できます。


よくある選定の失敗パターン

  • 「見えないようにしたい」一心で、センサーの死角を作ってしまう
  • フィルムを安易に選んで数年後に劣化やはがれで見栄えが悪化
  • デザインを重視しすぎて施設全体との調和を欠いてしまう
  • 自動ドアメーカーと相談せず安全規格を満たせない仕様になってしまう

目隠しは「プライバシーと安全性」という相反する要素のバランスを取る作業でもあります。施工の自由度やコストだけに目を向けず、「安全性」「メンテナンス性」「デザイン」「運用後の使い勝手」まで広い視点で考えることが大切です。

次のセクションでは、JIS規格やセンサーへの影響といった「安全性との両立」について掘り下げていきます。

次は、「目隠しと自動ドアの『安全性』『規格』は両立できる?」のセクションに進みます。安全基準との関係性は、多くの目隠し施工で見落とされがちな盲点ですので、丁寧に解説していきます。

目隠しと自動ドアの「安全性」「規格」は両立できる?

自動ドアはただの“便利な開閉装置”ではなく、「人が安全に出入りする」ために高度な安全設計が求められる機械設備です。そのため、自動ドア本体やその周辺に目隠しを施す際には、JIS規格やセンサー性能との整合性を考慮しなければなりません。


JIS A 4722とは何か?

日本国内における自動ドアの安全性は、「JIS A 4722:歩行者用自動ドアセット—安全性」によって定義されています。この規格では、自動ドアに関わる以下のような項目が網羅されています:

  • 障害物検知性能(センサーの検出範囲や反応)
  • 停止・開閉速度と力の制限
  • 非常時の対応(停電時の開放性など)
  • 使用者の視認性・注意喚起
  • 保守・点検の基準

目隠しが「センサー」に与える影響とは?

自動ドアの開閉は、主に人感センサー(近赤外線やマイクロ波)や、障害物検知センサー(赤外線ビームなど)によって制御されています。

ところが、フィルムやパネルによる目隠しが以下のような影響を与えることがあります:

  • センサーの照射範囲を妨げる(死角が生じる)
  • 赤外線を反射・吸収する素材で誤作動の原因に
  • 柄付き・曇りガラスによりセンサーの検出精度が低下

安全性と目隠しを両立させるには?

以下の3つの視点が重要です:


1. センサーと施工業者の連携

目隠しを行う際は、必ず自動ドアメーカーまたは保守業者と相談し、センサーの設置角度・位置を見直すことが前提です。必要に応じてセンサーの交換や追加も検討されます。


2. 材質と透過率の適切な選定

視認性が重要な位置には、光を通すが視線は遮るようなフィルムやガラスを選ぶのが望ましいです(例:グラデーションフィルム)。また、光を全く通さない遮蔽材は、非常時の避難時の判断にも影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。


3. 「注意喚起表示」の工夫

目隠しフィルムによってドアが見えにくくなると、通行者がドアの存在に気づきにくくなり、衝突のリスクが上がります。これを防ぐために、ガラス面に「ここはドアです」と知らせるマーク(ドアマーク)や注意表示ステッカーなどを併用することが、JISの観点からも推奨されています。


実際に起きている「トラブルの例」

  • フィルム貼付後、センサーが人を検知せず、ドアが開かない
  • 昼間と夜間で照明の反射具合が変わり、誤作動を起こす
  • デザイン重視で全く透明部分がないフィルムを貼った結果、利用者がドアの存在に気づかずぶつかった

定期点検・保守契約の重要性

一度目隠しを施工した後も、定期点検によってセンサーや開閉動作をチェックし続けることが必要です。とくにフィルムなどは経年劣化で剥がれや色あせが起こるため、目視点検+動作確認をセットで行うようにしましょう。


まとめ:目隠しは「安全との相談」が前提条件

自動ドアの目隠しは、「何をどこまで隠したいか」というニーズに加えて、「その結果、安全性が保てるかどうか」が常に問われます。とくに、公共性の高い施設・医療福祉施設・大型店舗などでは、利用者の安全と誤作動防止の両立が不可欠です。

次のセクションでは、実際に「目隠しをした自動ドア」がどのように使われているか、施設ごとの事例をご紹介していきます。

次は、「目隠し施工の実例紹介(建物用途別に)」のセクションに進みます。実際の活用イメージを具体的に持ってもらうことが目的です。

目隠し施工の実例紹介(建物用途別に)

実際に「どんな建物で」「どのような意図で」目隠しが施されているのかを知ることは、目隠し導入を検討する上で非常に参考になります。このセクションでは、代表的な3つの施設タイプでの事例を紹介しながら、選定理由と効果を解説していきます。


医療施設・福祉施設のケース

用途:
受付カウンター横、処置室入口、診察エリアの前室ドアなど

採用された目隠し方法:

  • グラデーションフィルム(中段から下のみ目隠し)
  • 型板ガラス(模様入りガラス)
  • 木目パネルを外枠に追加して、視線を誘導

目的と効果:

  • プライバシー確保:患者や利用者の姿を外から直接見えないように配慮
  • 安心感の提供:待合室での他者の視線ストレスを低減
  • 誘導性の向上:視線が自然と受付や案内方向に向かうように設計

補足:
病院ではJIS A 4722の安全性が厳格に求められるため、センサーの調整や注意表示との組み合わせが前提条件となっています。


商業施設・店舗のケース

用途:
バックヤード出入口、トイレ手前通路、通用口など

採用された目隠し方法:

  • すりガラスフィルム+社名ロゴ入りデザイン
  • 外付けアルミパネル(建物意匠と統一)
  • 植栽を使った外部目隠し(屋外入口)

目的と効果:

  • ブランドイメージ向上:ただの隠しではなく、意匠性を活かした演出
  • 防犯性の確保:バックヤードや資材置場が外から見えないように
  • 動線整理:お客様が「立ち入ってはいけない場所」を無意識に理解できる

補足:
出入口が多く人の流れが複雑な大型商業施設では、「目立たせないが存在を認識させる」設計が重要。ロゴや色調に配慮した「目隠し兼サイン」のような手法も増えています。


事務所・オフィスのケース

用途:
エントランス扉、来客用会議室入口、EVホールのドアなど

採用された目隠し方法:

  • ガラス全面にすりガラス調フィルム+ワンポイント透過
  • 会議室入口に可動ブラインド付きガラスを設置
  • ドア脇にルーバー付き目隠し壁を構築

目的と効果:

  • 情報漏洩リスクの低減:外部からパソコン画面や会議中の様子が見えないように
  • 空間の印象操作:透明感は残しつつ、重厚さや品格を演出
  • 使い分けの柔軟性:普段は閉じて目隠し、必要時は開放する可動式が便利

補足:
企業の場合、建物全体のブランディングとして「外部と内部をどう切り分けるか」が設計上のテーマとなります。単なる隠しではなく、「見せたい/見せたくない」を整理したゾーニングが行われています。


共通する成功ポイント

  • 自動ドアと同時に「周辺空間」も一緒に設計している
  • 単なる目隠しではなく、「動線・印象・安全性」を統合的に考えている
  • デザインと安全性のどちらかに偏らず、バランスの取れた設計判断がなされている

「どの方法が最適か?」は、施設の機能、来訪者の属性、周辺空間との関係性によって変わります。次のセクションでは、そのような要素を総合的に考慮できる「チェックリスト形式」での判断方法を紹介します。

次は最終セクション「自動ドアの目隠しを考えるときの判断チェックリスト」です。ここでは、これまでの内容を踏まえて、検討・導入時に使える実践的な視点を整理します。

自動ドアの目隠しを考えるときの判断チェックリスト

目隠しの方法は一見すると「どれもよさそう」に見えますが、選定を間違えると「安全性に問題が生じる」「すぐに劣化して再施工が必要になる」「施設イメージに合わない」といった後悔につながりかねません。

ここでは、検討〜導入までの過程で見落としがちなポイントを整理した「チェックリスト形式」で、最適な目隠し選びをサポートします。


1. 使用目的の明確化

☐ 目隠しの主な目的は何か?(プライバシー/防犯/視線誘導/印象操作 など)
☐ 外部からの視線か、内部での視線制御か?
☐ 常時必要か、時間帯や場面に応じて開閉が必要か?
☐ あくまで「見えづらくしたい」か、「完全に遮りたい」か?


2. 利用者の属性・建物用途の確認

☐ 高齢者、子ども、車椅子利用者などに配慮が必要か?
☐ 医療、商業、事務所など施設の特性に応じた配慮はあるか?
☐ 来訪者に対する視認性(ドアの存在・案内表示など)は確保されているか?


3. 設置位置・構造の確認

☐ 施工対象は「ドア本体」か、「周辺空間」か?
☐ ドアの種類(引戸、開戸など)に合った施工か?
☐ 外構や内装との調和はとれているか?


4. 法令・安全規格への適合

☐ JIS A 4722など、安全基準に適合しているか?
☐ センサーの視界を遮っていないか?
☐ ガラスが曇っていても、注意喚起表示があるか?
☐ 建築基準法や消防法との抵触はないか?(非常口・避難通路など)


5. メンテナンスと更新性

☐ 経年劣化に強い素材か?(紫外線、汚れ、水分に対して)
☐ 施工業者による定期点検体制があるか?
☐ 将来の変更に対応しやすいか?(貼り替え可能/構造変更しやすい)


6. コストと予算の見通し

☐ 初期費用と維持費のバランスは適切か?
☐ 短期利用なのか、長期使用を前提とした設備か?
☐ 費用に見合う効果(安全性・印象操作・快適性)が得られているか?


7. 導入のステップ整理

  1. ニーズと制約条件を整理
  2. 関係者(建築・自動ドア・設計)との協議
  3. 必要に応じて試作品・テスト施工の実施
  4. センサー調整・注意表示・点検体制の整備
  5. 効果検証とフィードバック体制の構築

このチェックリストを使うことで、「思いつきの目隠し施工」ではなく、「運用に耐えうる目隠し設計」が可能になります。

次は最終の「【適ドア適所】にそったまとめ」をお届けします。

【適ドア適所】にそった「まとめ」

目隠しというと「貼るか貼らないか」「隠すか隠さないか」という単純な二択に見えがちですが、実際にはもっと繊細で多面的なテーマです。とくに自動ドアにおいては、安全性、センサー性能、視認性、建築意匠との整合、メンテナンス性など、複数の要素の最適バランスを探る作業が求められます。


「適ドア適所」の観点での判断軸:

利用環境推奨される目隠し手法理由・特徴
医療施設・介護施設グラデーションフィルム/型板ガラスプライバシー確保+安心感、安全規格との整合
商業施設・バックヤード目隠しパネル/外付けルーバーデザイン性と防犯性の両立、動線の自然誘導
オフィス・事務所可動ブラインド付き/ワンポイント透過機密性+開放感、柔軟性の高い使い分け
仮設・短期運用施設フィルム貼付施工性・コストのバランス重視、後付け可能
高級施設・外構と統一植栽や建築意匠との一体構成空間設計に溶け込む目隠し、上質な印象演出

目隠しは「見えないようにする」ことがゴールではありません。**誰の視線を、どのようにコントロールしたいのか?という意図を明確にし、その目的に応じて最適な手段(=適ドア適所)**を選ぶことが、本当に満足のいく設計につながります。

ぜひ今回のチェックリストや比較表を活用し、現場に最適な「目隠しの在り方」を見つけてください。


このあとは「よくある質問(FAQ)」をお届けします。最後までご確認いただくことで、細かな疑問にもすべて対応できます。

よくある質問(FAQ)

Q: 自動ドアに目隠しフィルムを貼ると、センサーが誤作動することはありますか?
A: はい、あります。特に赤外線タイプのセンサーは素材によって反射・吸収されるため、検知エリアの見直しやセンサー再調整が必要です。


Q: 型板ガラスとフィルム貼付は、どちらが長持ちしますか?
A: 型板ガラスの方が長期的な耐久性には優れます。フィルムは紫外線や清掃摩耗によって数年で貼り替えが必要になることがあります。


Q: 目隠しガラスでも、JIS規格には適合できますか?
A: 可能です。ただし、視認性の確保やセンサーの動作確認を含めて、安全性評価を満たす必要があります。事前にメーカーとの協議が推奨されます。


Q: 費用の目安はどれくらいですか?
A: フィルム貼付は1㎡あたり5,000〜15,000円程度。ガラス交換や外付け構造物になると10万円以上の予算が必要なケースもあります。現場条件により大きく異なります。


Q: 目隠しの一部だけ透明にしても問題ありませんか?
A: 問題ありません。むしろ「全面を不透明にするより、部分的な透過を残す」方が視認性・安全性・デザインのバランスが取りやすくなります。


Q: 自動ドアの目隠しに、ブラインドを使ってもいいのでしょうか?
A: 可能ですが、可動部分があるため誤作動や故障リスクに注意が必要です。ブラインドを使う場合は、ドアの外側・内側に適切な間隔を確保する必要があります。


Q: フィルムの貼り替え時期はどのくらいが目安ですか?
A: 屋外で直射日光が当たる場合は3〜5年、屋内であれば5〜7年が一般的な目安です。表面にひび割れや変色が見られたら交換を検討してください。


Q: 防犯対策として目隠しをする際の注意点は?
A: 視線を遮ることで死角をつくりすぎないように注意が必要です。防犯カメラとの併用や、内照式サインで明るさを保つ設計が効果的です。


Q: 自動ドアと目隠しの施工は別業者でも大丈夫?
A: 可能ですが、必ず事前に自動ドア業者と調整し、センサー干渉や安全基準に問題がないか確認してください。


Q: 建築基準法で目隠しに制限はありますか?
A: 非常口・避難経路に関わる場合、目隠しによって出入口の視認性を損なうと法令違反になる可能性があります。事前に建築士または行政窓口に確認を。

【荷重式自動ドア】Newtonドアの資料請求はこちらから→https://76auto.biz/newtonplus/registp/p-offer.htm

【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus

地震など長期停電でも、止まらず動く
「事故が全くおきない」国も認めた安全自動ドア
アナログの特許構造で壊れないから修理費も0円

お問い合わせ・資料請求は今すぐ
↓↓↓

関連記事一覧

  • 関連記事
TOP