「自動ドアの安全性」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
「最近の自動ドアは高性能だから大丈夫」――もしそう思っていたら、少しだけ立ち止まってみてください。実は、自動ドアの事故やヒヤリ・ハットは、今も日常的に発生しています。しかもその多くは、「性能の高さ」ではなく「設置場所に合った設計」や「使い方、管理方法」が原因となっています。

この記事では、そんな見落とされがちな“自動ドアの安全性”について、基礎からしっかりと理解できるように整理します。具体的には以下のような点を解説していきます:

  • JIS A 4722とは何か? そして“どこまで対応していれば安全”なのか?
  • 自動ドアで起きがちな事故と、その予防のためのチェックリスト
  • そもそも「構造そのものが安全」な自動ドアが存在するという事実
  • 電動式と荷重式の違いと、設置場所に合った選び方

「見た目は同じでも、安全性はまったく異なる」――そんな自動ドアの世界へ、一緒に踏み込んでいきましょう。


目次(このページの内容)

❶ その自動ドア、ほんとうに「安全」ですか?


要点:

  • 「自動ドア=安全」ではない。環境と設計、運用でリスクは大きく変わる。
  • 実際に起きた事故例を見ると、よくある誤解が見えてくる。

背景・詳細:

自動ドアは、もはや公共施設や商業ビル、マンションなどあらゆる場所に設置されている当たり前の存在です。しかしその「当たり前」の裏には、じつは多くの事故リスクが潜んでいます。

たとえば全国自動ドア協会(JADA)がまとめた「安全ガイドブック」では、以下のような典型的な事故例が紹介されています:

  • 駆け込みによる衝突事故
     センサーが反応しきれずに閉まりかけたドアに人が突っ込んでしまう
  • 戸袋への引き込み事故
     スライド式ドアの側面に設けられた戸袋(引き込みスペース)に手や服が巻き込まれる
  • 立ち止まりによる検知漏れ
     高齢者や子どもがゆっくり通過しようとした際にセンサーの死角に入り、閉まりかける
  • ペットや車椅子利用者の巻き込み
     人以外の動きや高さが通常センサーの検知範囲外となり、反応できない

問いかけ:

Q:最新の自動ドアを入れたら安全なのでは?

A:いいえ。「最新」でも「設置状況」によっては危険になります。


なぜそれが問題か?

自動ドアは、構造上「完全に事故をゼロにできるもの」ではありません。人間の動きは予測不能ですし、子どもや高齢者、身体の不自由な方など、「想定通りに動けない人」も多く利用するからです。

そのため本当に問われるのは、「どんな製品を入れているか?」ではなく、**「どう使われているか?」と「どんな環境に設置されているか?」**なのです。


具体事例:

ある高齢者福祉施設では、子どもたちの訪問時に事故が頻発していました。センサーが大人の高さには対応していたものの、幼児の動きに反応できず、ドアが閉まりかけてしまったのです。

また、災害時や停電時に自動ドアが停止し、緊急避難に支障をきたす例も報告されています。これは、電気式自動ドアの「電源喪失=動作不能」という特性に起因するものです。


安全性を本当に高めるには?

このように、自動ドアの安全性を高めるには「どの製品を選ぶか?」だけでなく、

  • 設置環境と使用者の特性に応じた設計
  • 日常の運用・点検・管理の徹底
  • 緊急時を見越した仕組み(電気不要の仕組みなど)

など、複数の観点から対策を組み合わせる必要があります。


次は、そもそも「安全ってどう定義されているのか?」をJIS規格から見ていきましょう。


❷ 「安全の基準」って何?JIS A 4722とは


要点:

  • 自動ドアの安全には「JIS A 4722」という規格がある
  • 規格適合=万全ではない。「どこまで守れているか」が重要
  • 設計者・管理者が持つべき「安全を見る視点」とは?

背景・詳細:

自動ドアに関する安全基準として、日本では**「JIS A 4722:歩行者用自動ドアセットの安全性」**が広く知られています。

この規格は、以下のような流れで策定・改正されてきました:

  • 2017年制定:それまでなかった「安全性」に特化した統一基準として登場
  • 2022年改正:実際の事故や利用者行動をふまえ、運用・維持管理の要件を強化

規格の中身をざっくり言うと?

JIS A 4722では、自動ドアが安全に機能するために次のような項目が定められています:

  1. 検知センサーの性能(動体/静止体どちらを検知できるか)
  2. 開閉スピードの範囲(挟まれ・衝突を避けるための最大速度)
  3. 安全確認用センサーの設置位置と動作範囲
  4. 緊急時(停電・災害)時の開放方法
  5. 日常点検・記録の方法と頻度
  6. 設置環境への適応性(凍結・砂塵など)

問いかけ:

Q:JIS規格に適合していれば、それで安心?

A:「原則」にはなりますが、それだけでは足りません。


なぜ規格だけでは不十分なのか?

JIS規格は、あくまで「最低限の安全ライン」を定義したものです。問題は、それを**現場でどう運用するか?**という点にあります。

たとえば、

  • センサーが正しく設置されていない
  • 設置から年数が経って、反応が鈍くなっている
  • 点検記録が不備で、故障に気づけない

など、現場での「運用ミス」が原因で、安全性が大きく損なわれるケースは少なくありません。


管理者・設置者が持つべき視点

安全な自動ドアを実現するには、次の3点が必要です:

  1. 設計時点でのリスク分析
     どんな人が使うのか?どんな場面で事故が起こりうるか?
  2. 製品選定時の基準の理解
     JIS A 4722に準拠しているか?それを超える対策はあるか?
  3. 運用・点検体制の構築
     定期点検・記録の仕組み、保守体制はできているか?

一例:実際の施設で起きた「設計ミス」

ある商業施設では、自動ドアのセンサー設置角度がズレており、ドアの真下で立ち止まる子どもを検知できずに事故が発生しました。規格には適合していたものの、「実際の使われ方」を想定していなかった結果です。


安全は“つくるもの”

JIS規格は大切ですが、それだけでは「安全」は実現しません。
設置環境・利用者特性・運用体制をふまえた「安全設計」が必要です。

次のセクションでは、そうした安全を自分たちでチェックできるように「実用的なチェックリスト」をご紹介します。


❸ 安全対策できてる?現場チェックリスト


要点:

  • 自動ドアの安全は「管理者・設置者」が守るもの
  • チェックリスト形式で、現場の安全を見える化できる
  • 規格対応だけでなく「実際の使われ方」が重要な評価軸

背景・詳細:

「自動ドアの安全性」は、カタログや仕様書を見て判断できるものではありません。
実際には、**その自動ドアが“どのような環境で使われているか”**によって、大きく左右されます。

たとえば、同じ製品でも…

  • 幼稚園に設置された場合と、オフィスビルに設置された場合
  • 利用者が高齢者中心か、若年層中心か
  • 出入りが頻繁か、まれか

――といった「運用環境の違い」で、必要な安全対策はまったく異なってくるのです。


チェックリスト:あなたの現場、大丈夫?

以下に、自動ドアの安全性を自己点検できる15のチェックリストを用意しました。
施設の管理者・設計担当・保守担当の立場からご確認ください。


【自動ドア安全性チェックリスト】

  1. 開閉スピードは、利用者(高齢者・子ども)に配慮した設定になっているか?
  2. 検知センサーは、立ち止まりやゆっくり歩く人も感知できる性能か?
  3. センサーの設置角度・高さは、施設の利用状況に合わせて最適化されているか?
  4. 戸袋部分に、手や衣服の巻き込みを防止する構造/カバーはあるか?
  5. ドア開閉時の音やランプなど、視覚・聴覚的な注意喚起はされているか?
  6. 非常時(停電・災害)に、ドアが開いたままの状態を保持できるか?
  7. 年に1回以上、専門業者による点検が実施されているか?
  8. 点検記録は管理者が確認できるように保管されているか?
  9. 点検時に、センサー反応やスピードの再調整が実施されているか?
  10. 利用者が多い時間帯と少ない時間帯で、動作設定が見直されているか?
  11. ドア周辺の床材・段差・視認性など、バリアフリー配慮がされているか?
  12. 施設スタッフに、緊急時の開放方法が周知されているか?
  13. 開閉中に手を差し込んだ場合、安全に停止・戻る仕様になっているか?
  14. ペットや小型モビリティ(車椅子など)にも反応できる高さ・範囲のセンサーか?
  15. 設置から5年以上経っている場合、センサーやモーターの老朽チェックはされているか?

問いかけ:

Q:これらのチェック、すべて自信を持って「YES」と言えますか?

A:1つでも「?」があれば、見直しのサインかもしれません。


責任の所在は?

自動ドアの事故が発生した場合、以下のように責任が問われるケースがあります:

  • 設置業者/設計者の責任:設計不備、製品選定ミス、誤った施工など
  • 管理者の責任:保守点検を怠った、故障を放置した、利用状況の変化に対応しなかった
  • 製造者の責任:構造的欠陥や不具合が原因の場合

つまり、「設置すれば終わり」ではなく、継続的に安全を維持する責任が発生するのです。


安全を「運用」する視点

安全な自動ドアは、「使う人」「管理する人」「設計した人」が共同で守るもの
特に保守・点検の記録や設定変更は、トラブル時に大きな差を生みます。

次は、そうした「そもそも構造が安全な自動ドアとは?」という問いに進みます。

このあと、第4ブロック(❹ 「そもそも構造が安全」な自動ドアってあるの?)を展開していきます。
ここでは「Newtonドア(荷重式)」という構造起点での安全性を、他方式と比較しながら掘り下げていきます。
続きを生成していきますので、しばらくお待ちください。


❹ 「そもそも構造が安全」な自動ドアってあるの?


要点:

  • 一部の自動ドアには「構造そのものが安全」を目指したものがある
  • 荷重式 Newtonドアは「人の重さ」で開く設計、電気が不要
  • 検知ミスや機械誤作動のリスクが“構造的に”排除されている

背景・詳細:

ここまで、自動ドアの安全性は「センサーの性能」や「点検体制」で維持されるものと説明してきました。
それは電動式の自動ドアにおいては、確かに正解です。

しかし、そもそも論として――
**「人が通ろうとしたときに“自然に開く”」**という構造であれば、どうでしょう?

じつはその考え方を体現しているのが、**荷重式の「Newtonドア」**です。


荷重式 Newtonドアとは?

Newtonドアは、電気を一切使わず、人が床を踏むことでドアが開くという構造を持つ自動ドアです。

  • センサーもモーターも不要
  • 電源がなくても24時間365日、確実に開閉
  • 電気式のように「検知ミス」「誤作動」の心配がない
  • 動きがゆっくりで、子ども・高齢者にも優しい

つまり、安全性が機械に頼らず、物理原理そのもので成立しているわけです。


比較表:電動式 vs 荷重式(Newtonドア)

観点電動式自動ドア荷重式 Newtonドア
開閉方式センサー+モーター足元の荷重検知
電源必要性必須(停電時は動作せず)不要(電気ゼロで動作)
検知精度調整次第で精度高いが、誤作動リスクあり人が踏んだときだけ確実に作動
動作速度早い(事故の原因にも)ゆっくり(挟まれリスクほぼゼロ)
点検・保守定期点検・部品交換が前提構造が単純で点検負担が少ない
対象施設商業施設・駅など高頻度出入りの場向き高齢者施設・児童施設・保育園など安全重視の場向き

問いかけ:

Q:「最新のセンサー付き電動ドア」よりも荷重式の方が安全なの?

A:使う場所によっては、荷重式の方が圧倒的に安全です。


「適ドア適所」の考え方

ここで重要なのは、「どちらが優れているか?」という単純比較ではなく、
**「その場所・その利用者にとって、どちらが安全か?」**という視点です。

たとえば、以下のような施設ではNewtonドアの導入が進んでいます:

  • 小学校や幼稚園(子どもの飛び出しリスク)
  • 高齢者施設(動作速度や停電リスクへの配慮)
  • 公共トイレ(プライバシー確保と安全の両立)
  • 自治体の防災拠点(停電対応力)

実際に、ある自治体では「災害時でも確実に避難経路を確保できること」を理由にNewtonドアを採用し、
電動式にあった「停電時の閉じ込めリスク」を完全に排除しています。


荷重式は「安全を設計に埋め込む」発想

Newtonドアの安全性は、「制御で事故を防ぐ」ではなく、構造的に事故が起きにくい設計によって実現されています。
この発想は、あらゆる施設において「安全性を設計から見直す」というきっかけになるはずです。


次の章では、今ある自動ドアを「見直す/改善する」ための実践ステップを紹介します。
点検の見方や、相談先の選び方までを網羅していきます。


❺ 見直し・改善したいとき、どう動けばいい?


要点:

  • 点検記録の見方や、改修が必要な判断ポイントを明確に
  • 「部分的な改善で済む」ケースと「全面見直しが必要」なケースの違い
  • 専門家に相談する際のチェックポイント

背景・詳細:

「安全性に不安がある」「事故は起きていないが気になる」
――そんなとき、施設の管理者としては「何から手をつければよいか?」がわからないという声が多く聞かれます。

結論からいえば、自動ドアの安全性を見直すには点検記録と現地観察を起点にするのが確実です。


手順:現場の見直し・改善フロー

  1. 点検記録の確認
    • 直近の点検日と内容
    • 指摘事項の有無と対応状況
    • センサー・モーターの交換履歴
  2. 現場の観察とヒアリング
    • 利用者(子ども・高齢者など)の動線と行動
    • ドア付近で立ち止まる人が多くないか
    • 挟まれそうになった経験がある人はいないか
  3. チェックリストによる評価
    • 前章の15項目で「NO」だった項目の数を確認
    • 利用状況と設備仕様にズレがないかを洗い出す
  4. 改善方法の選定
    • センサーや開閉速度の調整で済むか?
    • モーターや制御装置の交換が必要か?
    • 構造そのもの(=ドア方式)を見直す必要があるか?
  5. 専門家へ相談
    • 複数のメーカーや業者に「安全面での評価」を依頼
    • 専門家からの診断レポートを取得し、第三者目線で判断

問いかけ:

Q:どこまで直せば「安全です」と言えるのか、判断に困る…

A:判断基準を設けて、専門家の意見を活用するのがベストです。


「部分改善」で済むケース

  • センサーの死角が利用者と合っていない
  • 開閉速度の設定が速すぎる
  • 戸袋部分にカバーが未設置
  • 点検記録の整備が不十分

これらは、装置の再設定や部品交換など、比較的コストを抑えた改善で対応可能です。


「全面見直し」が必要なケース

  • 設置環境と自動ドアの仕様が根本的に不一致(例:高速モーターを保育園に設置)
  • 電動ドアが停電時に“閉じたまま”になり、避難経路を塞ぐリスクがある
  • 高齢者施設などで「反応が遅れて事故寸前になった事例」が発生している
  • 利用者の動きがセンサーでは拾いきれない(=構造上の限界)

このような場合は、ドア方式そのものを見直す選択も検討されます。


専門家へ相談する際の注意点

項目確認するべき内容
評価の観点安全性評価が「点検の有無」だけで終わっていないか?
製品提案特定メーカー製品に誘導していないか?中立か?
事故防止実績似た環境での改善事例があるか?
点検後フォロー点検→提案→再評価まで対応しているか?

実際の改善事例(要約)

ある児童センターでは、自動ドアでの“ひやり”が増えていたため、専門業者に依頼して動作速度とセンサー調整を実施。さらに「そもそも電動では子どもに合わない」という結論に至り、荷重式Newtonドアへ変更することで事故ゼロを継続できています。


次はいよいよ、この記事全体の学びをまとめ、「適ドア適所」という視点から振り返ります。


❻ 【適ドア適所】にそった「まとめ」


要点:

  • 自動ドアの安全性は「性能」ではなく「適合性」で決まる
  • JIS規格・点検・管理だけでは補いきれない「設計思想」の重要性
  • 「電動式 vs 荷重式」ではなく、「この場所にはこのドア」が最適という考え方

まとめ:安全性を決める3つの視点

これまで紹介してきたように、自動ドアの安全性は次の3つの視点で成り立ちます。


  1. 設置段階の「設計と製品選定」
    • 利用者の特性(高齢者・子ども・障がい者など)
    • 利用シーン(避難動線・公共交通・トイレなど)
    • 使用頻度と人の流れ
    • 電源の確保可否(停電時のリスク)
    → 適切な製品方式(電動式 or 荷重式)を選ぶことがカギ

  1. 運用段階の「点検と設定の最適化」
    • 開閉スピード、センサーの範囲と反応速度
    • 利用状況の変化に応じた再設定
    • 年次点検と記録の確認・対応
    • 日常点検の徹底と教育体制
    → 点検していても「設定が合っていなければ」意味がない

  1. 緊急時を想定した「安全の保険設計」
    • 電源喪失時の開放手段があるか?
    • 人的対応が不要な「構造的な安全性」があるか?
    • 利用者の“想定外の行動”にも対応できるか?
    → 機械制御に頼らない「構造的な安全性」が問われる場面

適ドア適所=「その場所に本当に合ったドア」

Newtonドアが提唱している「適ドア適所」とは、
単に性能やブランドでドアを選ぶのではなく、
「その場所で使う人が、どんなふうに動くのか?」
「電気や機械に頼らず、安全を保てる設計はあるか?」
といった現場目線で最適な構造を選ぶ視点のことです。


最後に伝えたいこと:

自動ドアの安全性は、カタログスペックでは語れません。
事故を未然に防ぐには、「使う人」「使う場面」「運用体制」のすべてをふまえた設計が必要です。

電動式にも良さはあります。けれど、「挟まない構造」「電気不要」「人の動きと連動する設計」を備えたNewtonドアのような荷重式の存在を知ることで、選択肢が大きく広がるはずです。

「安全」は誰かのためではなく、**すべての人にとっての“使いやすさ”と“安心”**から生まれます。
今ある自動ドア、見直してみませんか?


次に、記事で紹介した内容の出典・参考資料を提示します。


【出典・参考資料一覧】

【荷重式自動ドア】Newtonドアの資料請求はこちらから→https://76auto.biz/newtonplus/registp/p-offer.htm

【荷重式自動ドア】NewtonドアのYoutubeチャンネルはこちらから→https://www.youtube.com/@newton_plus

地震など長期停電でも、止まらず動く
「事故が全くおきない」国も認めた安全自動ドア
アナログの特許構造で壊れないから修理費も0円

お問い合わせ・資料請求は今すぐ
↓↓↓

関連記事一覧

  • 関連記事
TOP